"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
一期一会 [蝶]
お江戸のある施設である昆虫が生態展示されているという情報を得ました。
しかもたった1週間の公開期間はまるで帰京に合わせてくれたように重なっています。
しかも一般公開としては今回が最後になる(もう二度と展示されない)とのこと。
その昆虫はある離島にしか分布していないので、現地に観察に行くことはかなりハードルが高い。
つまり、選択肢はひとつだけ。
9月18日、ある人を巻き添えにして見に行きました。
もったいを付けたわけではなく、表翅を写したバックショットです。
このチョウチョは対馬にのみ生息する日本固有の亜種。
杉林などに生息し、幼虫の食草はマメ科のヌスビトハギやフジカンゾウ。
近年、生息する林の荒廃やシカによる食草の食害によって絶滅の危機に瀕しているそうです 。
以下は施設のHPから。
”足立区生物園では環境省からの依頼で2014年から本格的な生息域外保全の取り組みを行っています。
生物園の大温室で成虫の交配・産卵を行い、採れた卵は室内で成虫まで飼育します。
こうして生息域から一時避難させた、本種を累代飼育し繁殖させながら野生復帰に備えています。”
最初なかなか見つけられず、温室内にいたスタッフにどの辺にいるか尋ねました。
今回はこのチョウの特集ということで、以下写真集的に掲載しますがあしからず。
名前の通りの特徴です。というか、特徴がそのまま名前になっています。
ただとても小さいチョウで、1センチくらいしかありません。
フルオープンの写真は撮れませんでしたが、翅を拡げても2センチないそうです。
成虫はいろんな花で吸蜜するようです。
野生でないせいか、至近距離まで近寄らせてくれるので接写は楽でした。
しかし、内心とても興奮していたので、手ぶれ補正が効かないほど手や体が震えてボツ写真を量産。
それとこの日のお江戸の最高気温は33度で、温室内はまさにサウナのようで汗だく。
冷静になれる要素がありませんでした。
そんな疑似熱帯雨林には他にも色々な南方系のチョウたちが放たれていました。
以下また図鑑的になりますがご容赦。
国産蝶の中で長距離移動の代表選手。
名前はよく似ていますがこちらは旅をしない子。
この子は高いところにいたのでズームレンズに付け替えて撮影。
この子はてっきりベニモンアゲハだと思って撮っていました。(これがホントの温室効果?)
別個体ですが表側を。
名前に”もどき”と付いていますが、立派なタテハチョウの仲間。ちょっとビビッドですが。
この子は見たまんま。
名前の通り一番大きなチョウチョ。温室内に一番たくさんいました。
この子の名前の意味わかりますか?
翅の色が名前に。(せめてカバイロタテハにしてあげればよかったのに)
この子の名前にも付いていますね。
未練たらたらで最後に研究・飼育室の方へ行き、ガラス越しにお別れ写真を。
Once in a lifetime ... maybe.
フラスコに挿してあるのは母蝶が産卵するためのヌスビトハギだと思います。
生物園を出て公園の中を歩いているとき、小さな植え込みに見つけた虫。
ちょっと気になったので一応撮っておこうかなと。
後でゆっくり写真を見て同定しようと思っていて忘れていたのですが、先日、Kさんからメールが。
”キマダラカメムシが近所に定着してます。”
添付されていた写真を見て返信して・・・ハッとして鳥肌が立ちました。
そういえばあの時撮ったのがまさにこの虫だったと。
このカメムシもまさに南方系の外来種で、国内では九州や南西諸島などに分布していたのですが・・
どんどん北上し、近年は都区内にも定着していることがこれでわかりました。
(Kさんが送ってくれた写真は世田谷区撮影でした)
別の日ですが、田端に映画を見に行きました。
なぜ田端かというと、単館上映だったからです。
しかもとても小さな映画館でした。
座席数は20ほど。
見たのはこれ。
6本のオムニバスでした。
6人の監督がそれぞれ1曲ずつテーマにして制作しているのです。
一番気に入ったのは尾野真千子主演の『ハンマー』でした。
全国順次公開中。詳しくはこちら。
お近くの方はぜひ。
今日の湯加減
しかもたった1週間の公開期間はまるで帰京に合わせてくれたように重なっています。
しかも一般公開としては今回が最後になる(もう二度と展示されない)とのこと。
その昆虫はある離島にしか分布していないので、現地に観察に行くことはかなりハードルが高い。
つまり、選択肢はひとつだけ。
9月18日、ある人を巻き添えにして見に行きました。
もったいを付けたわけではなく、表翅を写したバックショットです。
このチョウチョは対馬にのみ生息する日本固有の亜種。
杉林などに生息し、幼虫の食草はマメ科のヌスビトハギやフジカンゾウ。
近年、生息する林の荒廃やシカによる食草の食害によって絶滅の危機に瀕しているそうです 。
以下は施設のHPから。
”足立区生物園では環境省からの依頼で2014年から本格的な生息域外保全の取り組みを行っています。
生物園の大温室で成虫の交配・産卵を行い、採れた卵は室内で成虫まで飼育します。
こうして生息域から一時避難させた、本種を累代飼育し繁殖させながら野生復帰に備えています。”
ツシマウラボシシジミ (シジミチョウ科)
最初なかなか見つけられず、温室内にいたスタッフにどの辺にいるか尋ねました。
今回はこのチョウの特集ということで、以下写真集的に掲載しますがあしからず。
名前の通りの特徴です。というか、特徴がそのまま名前になっています。
ただとても小さいチョウで、1センチくらいしかありません。
フルオープンの写真は撮れませんでしたが、翅を拡げても2センチないそうです。
成虫はいろんな花で吸蜜するようです。
野生でないせいか、至近距離まで近寄らせてくれるので接写は楽でした。
しかし、内心とても興奮していたので、手ぶれ補正が効かないほど手や体が震えてボツ写真を量産。
それとこの日のお江戸の最高気温は33度で、温室内はまさにサウナのようで汗だく。
冷静になれる要素がありませんでした。
そんな疑似熱帯雨林には他にも色々な南方系のチョウたちが放たれていました。
以下また図鑑的になりますがご容赦。
国産蝶の中で長距離移動の代表選手。
アサギマダラ (タテハチョウ科)
名前はよく似ていますがこちらは旅をしない子。
リュウキュウアサギマダラ (タテハチョウ科)
この子は高いところにいたのでズームレンズに付け替えて撮影。
リュウキュウムラサキ (タテハチョウ科)
この子はてっきりベニモンアゲハだと思って撮っていました。(これがホントの温室効果?)
ジャコウアゲハ (アゲハチョウ科)
別個体ですが表側を。
同上
名前に”もどき”と付いていますが、立派なタテハチョウの仲間。ちょっとビビッドですが。
タテハモドキ (タテハチョウ科)
この子は見たまんま。
シロオビアゲハ (アゲハチョウ科)
名前の通り一番大きなチョウチョ。温室内に一番たくさんいました。
オオゴマダラ (タテハチョウ科)
この子の名前の意味わかりますか?
カバタテハ (タテハチョウ科)
翅の色が名前に。(せめてカバイロタテハにしてあげればよかったのに)
この子の名前にも付いていますね。
スジグロカバマダラ (タテハチョウ科)
未練たらたらで最後に研究・飼育室の方へ行き、ガラス越しにお別れ写真を。
Once in a lifetime ... maybe.
ツシマウラボシシジミ (シジミチョウ科)
フラスコに挿してあるのは母蝶が産卵するためのヌスビトハギだと思います。
オマケ
生物園を出て公園の中を歩いているとき、小さな植え込みに見つけた虫。
ちょっと気になったので一応撮っておこうかなと。
後でゆっくり写真を見て同定しようと思っていて忘れていたのですが、先日、Kさんからメールが。
”キマダラカメムシが近所に定着してます。”
添付されていた写真を見て返信して・・・ハッとして鳥肌が立ちました。
そういえばあの時撮ったのがまさにこの虫だったと。
このカメムシもまさに南方系の外来種で、国内では九州や南西諸島などに分布していたのですが・・
どんどん北上し、近年は都区内にも定着していることがこれでわかりました。
(Kさんが送ってくれた写真は世田谷区撮影でした)
オマケ 2
別の日ですが、田端に映画を見に行きました。
なぜ田端かというと、単館上映だったからです。
しかもとても小さな映画館でした。
座席数は20ほど。
見たのはこれ。
6本のオムニバスでした。
6人の監督がそれぞれ1曲ずつテーマにして制作しているのです。
一番気に入ったのは尾野真千子主演の『ハンマー』でした。
全国順次公開中。詳しくはこちら。
お近くの方はぜひ。
今日の湯加減
今週末はまたチバへ戻りますので予約投稿していきます。
さて、記憶が正しいなら、たしか2週間前はTシャツで過ごしていたはずなのですが。
長袖シャツに上着がないと辛くなりました。手もかじかむほど。
ショウナイの気候は段差の大きい階段を下りるように変わっていくようです。
紅葉前線もショウナイにまで到達しています。
今日はちょっと山へ行ってきたのですが、まさに見頃でした。
それについてはまた別途。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
おはようございます^^
こちらでは見られない蝶が見られてのですね。
本当に珍しい蝶! ほとんど見たことがない物ばかりです。
by mimimomo (2017-10-08 06:26)
美しい蝶の姿 翅にとどまりながらみていました
野生復帰に備えて、此の美しい生き物が増えて、飛び交う環境も整うと良いですね
by engrid (2017-10-08 07:52)
ツシマウラボシシジミ、その名の通り小さな星を羽につけた可愛こちゃんですね♪
何度もシャッターきられているゼフさんの姿が目に浮かぶようです。
秋のショウナイの山景色楽しみにしています(*^▽^*)
by よしころん (2017-10-08 09:10)
こっそり 外来の子が でてきちゃったら
そのまま あれこれなっちゃうのかな…
ちょっと きになっちゃうな〜
ブルーハーツの映画
もっと 気になります
by ねこじたん (2017-10-10 22:05)
映画館、小さいけど素敵な雰囲気!!!
by リュカ (2017-10-11 14:56)
>mimimomoさん
南房パラダイスにも同様の温室がありますので、南房総方面にお越しの際はぜひ^^
>engridさん
環境破壊は色んなところで起きていることは知っていますが、
対馬でも起きているということがショックです。
環境再生されることを祈ります。
>よしころんさん
ご想像のとおりでした^^;
滝汗でした(笑)
>ねこじたんさん
都内で定着したとして、エサが少ないので他の昆虫が減るということになると思われます。
このオムニバスはどれも趣が全く違って面白かった!
>リュカさん
赤ちゃんを連れて観覧できる個室もあるんです。
近所にあるといいなぁと思いました。
by ぜふ (2017-10-11 21:32)
ツシマウラボシシジミも、やっぱりカワイイ目をしてるんですね^^。
タテハモドキの模様、インパクトがあるなぁ。
by sakamono (2017-10-11 23:04)
>sakamonoさん
シジミチョウの特徴ですね。
この子はとくに真ん丸黒目でプリティですが、大きさもプリティ^^
by ぜふ (2017-10-13 23:23)