"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
青い哲人 [探虫行]
7月はアゲハ山だけではなく、同じ山塊の別のピークへの登山道を探ってみました。
アゲハ山から尾根伝いに向かうこともできるようでしたが、それだけで一日かかるかなりの道のり。
なので、他にもう少しショートカットできる登山道はないかと。
こういうときGPSというのは本当に便利。
登山口がありそうな道へ順に入ってみました。
ところがどれも麓の林に入ったとたんに行き止まり。
何本目かの細い農道を辿っていき、その終点にやっと登山口の標識を見つけたのですが・・
その入口は藪漕ぎもできないほどに埋まっていました。
突入はしませんでしたが、せっかくなので周辺のチェックだけはしておきます。
ガマズミの葉っぱの上に哲人がいらっしゃいました。
話しかけようとすると、迷惑そうにのそのそと奥の方へ動いていきました。
その背中を見送っていると別の虫を発見。
体長は10ミリ余り。哲人と何か話をしていたのでしょうか。
お名前をたずねましたが教えてくれませんでした。
コメツキムシやタマムシの仲間に似ていますが、ゴミムシダマシの仲間じゃないかと思います。
訂正
詳しい図鑑でみたところ、どれでもありませんでした。
以前はコメツキモドキ科という分類があったようですが、現在はオオキノコムシ科に含まれました。
さて、さらに南下して別のルートに入ってみました。
そこも川沿いの農道が徐々に狭くなり、そのうちに杉林の中になり、薄暗く湿った山道となりました。
オートバイを下りて徒歩で突入。
ところが行けども行けども両側は杉林のまま、GoogleMapで確認するともう道のないところにいる。
標高もほとんど上がっていかないので、どうも登山道ではない模様。
虫影もまったくないので、見切りをつけることにしました。
その戻り道。 沢に沿って延々と続く笹藪の中に何かが見えたような気が。
近づいてしゃがみ、葉の裏を見上げたら真っ赤なラブ虫を見つけました。
片方には逃げられてしまいましたが、それが扉の写真の虫です。
体長9ミリ。サルトリイバラやシオデが食草。
どうしてこんなに目立つ色をしているのか。 図鑑をみても毒をもっているという説明はなさそう。
だからというわけではありませんが、お連れしてしばらく飼っていました。
ハムシあるあるですが、☆になるとこの鮮やかな色は消えてしまいます。
光沢はあるものの、地味な茶褐色になってしまうのです。(なので写真は割愛)
これも探虫あるあるですが、ひとつ見つけると別の虫も見つかる。
すぐ近くの葉の陰に変わった形の影がありました。
縞模様もあるし、ハエかアブかと思いましたが、近くで観察してみると・・
白なのか黒なのかよくわからない名前ですが、白黒の縞模様だから? だけど目は赤い。
一見、翅に見えるケバケバトゲトゲは実は後ろ脚。
どうしてこんな脚なのか、どうして広げて上へ跳ね上げているのか、本人も分からないでしょうね。
1センチくらいしかない蛾ですが、しばらくじっと見入ってしまいました。
結局この日、登山道は見つかりませんでした。
今度は山塊の西側を探してみようと思います。
先週末はチバへ戻り、採集会催行のお手伝いをしてきました。
年に一度のチバでの開催ということもあり、今回も満員御礼。
クワガタやタマムシは空振りでしたが、代わりにカブトムシは多く見られました。
メスもいましたよ。
気の強い女の子、前脚をあげて威嚇されてしまいました。
無事終了して駅に向かう帰り道。
このフィールドでははじめて見るセンチコガネ、しかも。
うれしくてショウナイまでお連れしようとしたのですが、不覚にも懐の中で☆になってしまいました。
(機内持ち込み可です)
さらに想定外の子にも出くわしました。
虫ではありませんが・・
突然変異で黄色の色素が抜けてしまった個体。
1万分の1とか5万分の1とか・・美しい哲人です。
今日の湯加減
アゲハ山から尾根伝いに向かうこともできるようでしたが、それだけで一日かかるかなりの道のり。
なので、他にもう少しショートカットできる登山道はないかと。
こういうときGPSというのは本当に便利。
登山口がありそうな道へ順に入ってみました。
ところがどれも麓の林に入ったとたんに行き止まり。
何本目かの細い農道を辿っていき、その終点にやっと登山口の標識を見つけたのですが・・
その入口は藪漕ぎもできないほどに埋まっていました。
突入はしませんでしたが、せっかくなので周辺のチェックだけはしておきます。
ガマズミの葉っぱの上に哲人がいらっしゃいました。
アオガエル
話しかけようとすると、迷惑そうにのそのそと奥の方へ動いていきました。
その背中を見送っていると別の虫を発見。
体長は10ミリ余り。哲人と何か話をしていたのでしょうか。
お名前をたずねましたが教えてくれませんでした。
クロアシコメツキモドキ (オオキノコムシ科)
訂正
詳しい図鑑でみたところ、どれでもありませんでした。
以前はコメツキモドキ科という分類があったようですが、現在はオオキノコムシ科に含まれました。
さて、さらに南下して別のルートに入ってみました。
そこも川沿いの農道が徐々に狭くなり、そのうちに杉林の中になり、薄暗く湿った山道となりました。
オートバイを下りて徒歩で突入。
ところが行けども行けども両側は杉林のまま、GoogleMapで確認するともう道のないところにいる。
標高もほとんど上がっていかないので、どうも登山道ではない模様。
虫影もまったくないので、見切りをつけることにしました。
その戻り道。 沢に沿って延々と続く笹藪の中に何かが見えたような気が。
近づいてしゃがみ、葉の裏を見上げたら真っ赤なラブ虫を見つけました。
片方には逃げられてしまいましたが、それが扉の写真の虫です。
アカクビナガハムシ (ハムシ科)
体長9ミリ。サルトリイバラやシオデが食草。
どうしてこんなに目立つ色をしているのか。 図鑑をみても毒をもっているという説明はなさそう。
だからというわけではありませんが、お連れしてしばらく飼っていました。
ハムシあるあるですが、☆になるとこの鮮やかな色は消えてしまいます。
光沢はあるものの、地味な茶褐色になってしまうのです。(なので写真は割愛)
これも探虫あるあるですが、ひとつ見つけると別の虫も見つかる。
すぐ近くの葉の陰に変わった形の影がありました。
縞模様もあるし、ハエかアブかと思いましたが、近くで観察してみると・・
シロテンクロマイコガ (ニセマイコガ科)
白なのか黒なのかよくわからない名前ですが、白黒の縞模様だから? だけど目は赤い。
一見、翅に見えるケバケバトゲトゲは実は後ろ脚。
どうしてこんな脚なのか、どうして広げて上へ跳ね上げているのか、本人も分からないでしょうね。
1センチくらいしかない蛾ですが、しばらくじっと見入ってしまいました。
結局この日、登山道は見つかりませんでした。
今度は山塊の西側を探してみようと思います。
オマケ
先週末はチバへ戻り、採集会催行のお手伝いをしてきました。
年に一度のチバでの開催ということもあり、今回も満員御礼。
クワガタやタマムシは空振りでしたが、代わりにカブトムシは多く見られました。
メスもいましたよ。
カブトムシ ♀ (コガネムシ科)
気の強い女の子、前脚をあげて威嚇されてしまいました。
無事終了して駅に向かう帰り道。
このフィールドでははじめて見るセンチコガネ、しかも。
オオセンチコガネ (コガネムシ科)
うれしくてショウナイまでお連れしようとしたのですが、不覚にも懐の中で☆になってしまいました。
(機内持ち込み可です)
さらに想定外の子にも出くわしました。
虫ではありませんが・・
アマガエル
突然変異で黄色の色素が抜けてしまった個体。
1万分の1とか5万分の1とか・・美しい哲人です。
今日の湯加減
帰京して大昆虫展へ。
奥本先生と池田先生とカブトムシゆかりさんのトークショーも参加しました。
その日は隅田川花火大会もあり、スカイツリーは大混雑。
7月30日は記事で紹介した採集会。
31日は奥本先生とカブトムシゆかりさんの昆虫教室もありました。
昆虫クイズがはじまると子供たちは大興奮。
そのあとのプチ打ち上げでお疲れさま。
ドタバタのうちにショウナイに帰ってきました。
大昆虫展2017 開催中!
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
おはようございます^^
シロテンクロマイコガ、初めてですね~ 黒の中に白い点?^^
そのようですね~蛾にしてはなかなかユニーク。
このアマガエルも(@@ビックリのお色。
by mimimomo (2017-08-06 06:16)
扉のアカクビナガハムシ 野綺麗さにビックリ。
何時も気にしないでいたムシさん達花より探しずらそう・・・
by g_g (2017-08-06 08:28)
うわぁ、なんて綺麗なカエルちゃん♪
出くわしたらウットリ眺めてしまいそう。
でも自然のなかではちょっと目立つのかな…
あ、放浪旅でお近くを通り過ぎましたよ~
ぜふさん~♪ お呼びしたの聞こえたかな(笑)
月山ではたくさんのアサギマダラに会えました^^(写真はなし~笑)
by よしころん (2017-08-06 09:04)
アカクビナガハムシ 綺麗な色でビックリ!(^^)
by POKO (2017-08-06 10:22)
>mimimomoさん
大きい身体ならいざしらず、こんな小さいのに特殊な形態をしているということは、異性に対してのディスプレイかもしれません。
>g_gさん
たしかに花は葉の裏側に隠れることはまずないでしょうからね^^
>よしころんさん
道理で夜中に目が覚めると思いました(笑)
天気に恵まれてよかったですね♪ 日頃の行いですね^^
月山のエトランゼにも逢えてよかったですね~
>POKOさん
初見の虫でした。 標本になってもこの色だといいのですけどね・・
キイロクビナガハムシというのもいます^^
by ぜふ (2017-08-06 21:15)
おおお!カブトムシでかい!!
触りたくてうずうずするわww
by リュカ (2017-08-07 11:08)
ぜふさん、おはようございます♪
チョウの名前ありがとうございますm(__)m
いつも頼ってばかりで申し訳ありません。
あの日は朝方に沢山のチョウに会うことができました^^
濡れた羽を乾かしていたのでしょうか。羽を広げてくれる個体も結構多かったです。
ヤナギランやギボウシの咲く湿原、楽しみにお待ちしています^^
by よしころん (2017-08-08 07:34)
なるほど、確かにこの貫禄は「哲人」ですね^^;。
最後の写真のアマガエルが、キレイです。
シロテンクロマイコガの背中の翅、鳥の羽根のように見えます。
by sakamono (2017-08-10 21:24)
>リュカさん
カブトムシは何万回見てもあきない虫ですね♪
ぜひ一匹^^
>よしころんさん
日光浴タイムですね、朝方はチョウの観察にはいいですね。
湿原レポートは・・色いろと難がありまして・・^^;
>sakamonoさん
シロテンクロマイコガのことはニンゲンには理解不可能ですね^^
この大きさで鳥の羽に似せてどうするのでしょうか・・
by ぜふ (2017-08-10 23:04)
アカクビナガハムシ 鮮やかですね、目立ちすぎでは
でも地味めに色が後退していく、、自然界の不思議です
後ろ足なのですか、もしゃもしゃしてケバケバトゲトゲも不思議
カエルさんは、美しい姿です
やはりカブトムシは、王様ですね
by engrid (2017-08-11 17:46)
こちらも杉の植林が多くていい場所があまりありません。
アルビノのアマガエルは海洋堂が作った物しか見たことありません。
by 響 (2017-08-12 11:07)
>engridさん
それぞれにコメントありがとうございます。
そう、カブトムシはいつの世も子供たちの人気者♪
>響さん
杉に来る虫が多ければいいんですけどね・・
アマガエルは海洋堂のよりリアルでしょ^^
by ぜふ (2017-08-12 16:51)