"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
南東北西 [探虫行]
山形県は南東北エリアに入ると思いますが、だとするとショウナイはその西側ですので南東北西。
みなみとうほくにし・・かえってどこだか分からないですね・・
さて、その南東北西でのフィールド探しの準備も例によってGoogleMapを利用。
まずは無難にというか、移り住む前から県立自然公園があるのが分かっていたので、そこをチェック。
ところがそこはチャリで行けなくはないけど躊躇してしまうという距離でした。
もう少し近いところはないかと付近の地図をぐりぐり動かしていると池を見つけました。
かなり大きな二つ池で、GoogleEarthで確認すると西側は山と森、東側は湿地という申し分ない環境。
前記事の翌日、ベニカミキリ号(仮)ででかけました。
この日も天気は上々、距離にして10キロあまり、40分ほどで着きました。
ここは東側の湿地の入口。案内板とにらめっこして探索ルートを検討。
湿地には突入せず、親水エリアの散策路を通って、まずは池の畔へ出てみました。
池の周囲は堰のようになっていて、池の水面は湿地よりも高い位置にありました。
ここから反時計回りに一周してみることに。
池の縁の終点まで虫は一匹も見当たらず・・山への入口脇の丘の上に神社がありました。
階段がやや急だったのでためらいましたが新参者につきご挨拶はしておかねばと思ったのと、何か予感を感じたので石段を登っていきました。
お参りをし、陽射しが届かなくて薄暗い石段を下り始めたとき、目の前を何かが横切りました。
こちらの念が届いたのか、赤っぽく見えたその物体は運よく目の前の葉の上に着地しました。
ボウソウでも見たことのない、いきなり初見の虫に出会うことができました。(お参りのご利益か)
胴体の先に突起がないのでメスだと思われます。 またどういうわけか触角が両方とも切れてました。
はじめましてなので色いろな角度から撮影していると、すぐ目の前に別の虫を発見。(虫づる式か)
普通のオトシブミだと思いましたが、それにしては小さい(5ミリ弱)し、オスの首が短い。
そう、この写真はオスなのです。
以下、クオリティはよくないですが、おもしろい生態を観察したので、パラパラ写真を。
実はこのオスの近くにラブ虫がいたのです。
んー? なんだか見せつけてくれちゃってるじゃないですかー。
同情したからではありませんが、この子はお連れしたので、後日撮影した近接写真を。
神社を後にして森の中へ。
まもなく森を抜け、池の周遊路になり、下草や灌木の葉の上をしばらく探虫していると・・
次に見つけたのもオトシブミでした。
セアカヒメと同じくらいの大きさで形もそっくり。 シャッターを切った瞬間、ぽとりと落ちました。
そのあと、シシウドか何かの葉の上で多数観察したのが扉のゾウムシでした。
集団でいたわけではありませんが、この日10ペアほど観察できたと思います。
この子もカメラを近づけると葉の裏に隠れたり、ぽろぽろと落ちたりしてなかなか撮らせてくれませんでした。
テレコンを装着してやっととれた一枚。
前日観察したのは、名前は似ていますが種が違うリンゴコフキハムシ。参考までに再掲しておきます。
周遊路のゆるい登り30分ほど歩いたでしょうか、山側の林縁に一本の倒木が横たわっていました。
はじめてのフィールドながら、コンチューターがビビッと反応。体が吸い寄せられていきます。
バチツルや手鍬など、道具は何も持っていなかったので、樹皮を手でめくってみました。
すると・・
約11ミリ。こういう子がいるということは、色いろと昆虫相が想像できてうれしくなります。
と言っている先から・・
約14ミリ。よく似たヒメオビオオキノコは最大13ミリとのことなのでミヤマと同定。
その他はコメツキムシやバッタ類を少し観察できましたが、取り上げたい子はこの子くらいでした。
ジョウカイボンはボウソウにも多数いますが、マルムネは滅多に観察できなかった印象があります。
周遊路を登り切るとそこは城址公園でした。
池や集落を眼下に見晴らすことができ、なかなかの道のりを歩いたことに気が付きました。
道中いたるところでこの実で糖分を補給しながら歩いていたからでしょうかね。
さすがに賞味期限切れの実が多かったのですが、中にはこの写真のように完熟のが味わえました。
ここからスタート地点まで一気に降りると、下りきったところでいい子が待ってくれていたのです。
というわけで、カメムシではじまり、カメムシでおわる探虫となりました。
ここがHFになるかどうかは未定・・
ベニカミキリ号(仮)での帰り道。
車が行きかう県道沿いの休耕田を通り過ぎようとしたとき。
ふと田んぼ脇に立っている木が気になって(柑橘系の木を探していた)自転車を止めて近寄りました。
しかし、その木は残念ながら柿の木でした。
がっかりして自転車に乗ろうとしたら、足元で何かが動いた。
なんと。
でした。
個体数が多いのかもしれませんが、偶然というかラッキーでした。
まだ幼虫のようだったので家で育ててみることにしました。
今日の湯加減
みなみとうほくにし・・かえってどこだか分からないですね・・
さて、その南東北西でのフィールド探しの準備も例によってGoogleMapを利用。
まずは無難にというか、移り住む前から県立自然公園があるのが分かっていたので、そこをチェック。
ところがそこはチャリで行けなくはないけど躊躇してしまうという距離でした。
もう少し近いところはないかと付近の地図をぐりぐり動かしていると池を見つけました。
かなり大きな二つ池で、GoogleEarthで確認すると西側は山と森、東側は湿地という申し分ない環境。
ヒメシロコブゾヴムシ (ゾウムシ科)
前記事の翌日、ベニカミキリ号(仮)ででかけました。
この日も天気は上々、距離にして10キロあまり、40分ほどで着きました。
ここは東側の湿地の入口。案内板とにらめっこして探索ルートを検討。
湿地には突入せず、親水エリアの散策路を通って、まずは池の畔へ出てみました。
池の周囲は堰のようになっていて、池の水面は湿地よりも高い位置にありました。
ここから反時計回りに一周してみることに。
池の縁の終点まで虫は一匹も見当たらず・・山への入口脇の丘の上に神社がありました。
階段がやや急だったのでためらいましたが新参者につきご挨拶はしておかねばと思ったのと、何か予感を感じたので石段を登っていきました。
お参りをし、陽射しが届かなくて薄暗い石段を下り始めたとき、目の前を何かが横切りました。
こちらの念が届いたのか、赤っぽく見えたその物体は運よく目の前の葉の上に着地しました。
セアカツノカメムシ (カメムシ科)
ボウソウでも見たことのない、いきなり初見の虫に出会うことができました。(お参りのご利益か)
胴体の先に突起がないのでメスだと思われます。 またどういうわけか触角が両方とも切れてました。
はじめましてなので色いろな角度から撮影していると、すぐ目の前に別の虫を発見。(虫づる式か)
セアカヒメオトシブミ (オトシブミ科)
普通のオトシブミだと思いましたが、それにしては小さい(5ミリ弱)し、オスの首が短い。
そう、この写真はオスなのです。
以下、クオリティはよくないですが、おもしろい生態を観察したので、パラパラ写真を。
実はこのオスの近くにラブ虫がいたのです。
同上 ペア
んー? なんだか見せつけてくれちゃってるじゃないですかー。
ちょっとジャマしちゃおーかなー。
なんだオマエはー。 あっちいけー。
はいはい。 おじゃましましたー。
同情したからではありませんが、この子はお連れしたので、後日撮影した近接写真を。
同上
神社を後にして森の中へ。
まもなく森を抜け、池の周遊路になり、下草や灌木の葉の上をしばらく探虫していると・・
次に見つけたのもオトシブミでした。
ヒメクロオトシブミ (オトシブミ科)
セアカヒメと同じくらいの大きさで形もそっくり。 シャッターを切った瞬間、ぽとりと落ちました。
そのあと、シシウドか何かの葉の上で多数観察したのが扉のゾウムシでした。
ヒメシロコブゾウムシ ペア (ゾウムシ科)
集団でいたわけではありませんが、この日10ペアほど観察できたと思います。
この子もカメラを近づけると葉の裏に隠れたり、ぽろぽろと落ちたりしてなかなか撮らせてくれませんでした。
リンゴコフキゾウムシ (ゾウムシ科)
テレコンを装着してやっととれた一枚。
同上
前日観察したのは、名前は似ていますが種が違うリンゴコフキハムシ。参考までに再掲しておきます。
リンゴコフキハムシ (ハムシ科)
周遊路のゆるい登り30分ほど歩いたでしょうか、山側の林縁に一本の倒木が横たわっていました。
はじめてのフィールドながら、コンチューターがビビッと反応。体が吸い寄せられていきます。
バチツルや手鍬など、道具は何も持っていなかったので、樹皮を手でめくってみました。
すると・・
ナガニジゴミムシダマシ (ゴミムシダマシ科)
約11ミリ。こういう子がいるということは、色いろと昆虫相が想像できてうれしくなります。
と言っている先から・・
ミヤマオビオオキノコムシ (キノコムシ科)
約14ミリ。よく似たヒメオビオオキノコは最大13ミリとのことなのでミヤマと同定。
その他はコメツキムシやバッタ類を少し観察できましたが、取り上げたい子はこの子くらいでした。
マルムネジョウカイ (ジョウカイボン科)
ジョウカイボンはボウソウにも多数いますが、マルムネは滅多に観察できなかった印象があります。
周遊路を登り切るとそこは城址公園でした。
池や集落を眼下に見晴らすことができ、なかなかの道のりを歩いたことに気が付きました。
道中いたるところでこの実で糖分を補給しながら歩いていたからでしょうかね。
大好物のモミジイチゴ
さすがに賞味期限切れの実が多かったのですが、中にはこの写真のように完熟のが味わえました。
ここからスタート地点まで一気に降りると、下りきったところでいい子が待ってくれていたのです。
アカスジキンカメムシ (カメムシ科)
というわけで、カメムシではじまり、カメムシでおわる探虫となりました。
ここがHFになるかどうかは未定・・
オマケ
ベニカミキリ号(仮)での帰り道。
車が行きかう県道沿いの休耕田を通り過ぎようとしたとき。
ふと田んぼ脇に立っている木が気になって(柑橘系の木を探していた)自転車を止めて近寄りました。
しかし、その木は残念ながら柿の木でした。
がっかりして自転車に乗ろうとしたら、足元で何かが動いた。
なんと。
でした。
個体数が多いのかもしれませんが、偶然というかラッキーでした。
まだ幼虫のようだったので家で育ててみることにしました。
けら (ケラ科)
今日の湯加減
今週末はチバに帰るため予約投稿していきます。(PCを持ち運ぶのは面倒なので)
ところで昨日までは梅雨とはまったく思えない、爽やかな空気だったショウナイですが。
今日は気温はほぼ変わらない(おそらく27度くらい)のにとんでもない蒸し暑さ。
これもある意味で異常気象なのでしょうか。
まるでチバのようです(笑)。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
南東北西。漢字で見ると???ってなりますね(笑)
最近裏磐梯にハマりつつあり、頻繁に連休があれば通いたいくらいに。
裏磐梯と山形とは結構近いですよね。でも山形まではなかなか行く機会がなくて^^;
たくさんの64さんがぜふさんを歓迎してくれたようでなによりです^^
by よしころん (2017-06-30 21:00)
ナガニジゴミムシダマシ,きれいですね
虹というより 奈良三彩のようなね、、
モミジイチゴを、摘んで、たのしいな、いたずらっ子?のこころ、、
そう、お持帰りん虫さん、もういく匹に、、
食育もたいへんでわないかしら
by engrid (2017-07-01 00:18)
おはようございます^^
初めてのフィールド、いろいろ見つかりましたね。今までこちらで見せていただいたものと違うものも多いようですね。植物と同じくこう言う昆虫の世界も、気候で「生態系」がちがうのですかね?
by mimimomo (2017-07-01 06:22)
住まいを変えて、いい場所に巡り会えたようですね。
庄内は何故か通り過ぎる場所ですが気に掛かる土地でもあります。
by g_g (2017-07-01 07:37)
虫いっぱいで 楽しんでるね〜
by ねこじたん (2017-07-03 08:21)
南東北西って言うと、もうどこだか全然わからなくなっちゃう!(笑)
千葉も週末は湿気凄かったでしょう^^;
by リュカ (2017-07-03 15:32)
>よしころんさん
裏磐梯はいいですよね~
いつかぜひもう少し足を伸ばして南東北西へおいでください^^
>engridさん
ナガニジくんはあまり知られていないかもですが、お気に入りです!
モミジイチゴは野生のワイルドベリーの中でもっとも好物です!
>mimimomoさん
植物相がかわれば当然動物相もかわりますよね。
新しい発見はもとより、虫ブロの多様性もあがってうれしいです。
>g_gさん
まだまだ土地勘がなくて何もわかりませんが、それだけ新鮮です♪
通過点なのですね・・ぜひ今度ショウナイにもお立ち寄りください。
>ねこじたんさん
まだまだ実力はこんなものではないと思うけど・・わくわくです。
時間が足りなくてこまるんだよね^^;
>リュカさん
面白いエリアなので、観光のコピーに使えないかな?^^
今回はバタバタでご連絡もできませんでしたが、チバもお江戸も湿気すごかったですなー ><
by ぜふ (2017-07-03 21:58)
今日は移動も場所も健康的でしたね。
オケラは久しぶりに見た気がします。
育てるなんて凄い。
by 響 (2017-07-05 11:35)
こんにちは^^
蝶の名前ありがとうございました<(__)>
本文に書き加えさせていただきました。
by mimimomo (2017-07-06 10:19)
ナガニジゴミムシダマシって、すごくキレイですねー。
「ニジ」は「虹」という意味だろうと、思ってしまいます。
マルムネジョウカイも、金色っぽくてキレイです。
ホントだ。前記事のゾウムシ、ペアの写真には、象のような鼻が見えますね。
by sakamono (2017-07-06 21:48)
>響さん
かなり歩きましたが初めてだったから平気でした^^
オケラは飼育失敗しました~><
>mimimomoさん
レアな蝶に逢えてよかったですね♪
>sakamonoさん
そのとおりです^^
マルムネジョウカイはあまりうまく撮れていませんでした。
実物はもっといい色です^^;
by ぜふ (2017-07-07 08:07)
こんにちは。
ナガニジゴミムシダマシ はメタリックで綺麗ですね !
by yakko (2017-07-07 13:30)
>yakkoさん
つやつやですよね、黒いシャボン玉のようでもあります^^
by ぜふ (2017-07-08 16:47)