"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
越路の春 2017 [探虫行]
5月13日~14日、今年も季節の時計の針を1か月巻き戻しに越路へ行ってきました。
あいにくの天気ではありましたが、しとしと降る五月雨は田植え日和ともいえます。
越路のとある棚田です。
もう10年以上通っていますが、参加者は増えるばかり。今年も記録更新。
もちろん手植えですが、小さな田んぼなのであっという間に植え終えてしまいます。
ここ数年、虫などの生き物が増えているのです。
昨年は天気がよくて、ウスバシロチョウがたくさん田んぼの周りを舞っていました。
しかし今年は雨だったため観察できず、ニワハンミョウたちも姿を見せませんでした。
でも、この虫はいつもより多く観察できました。
明らかに20ミリをオーバーしていましたのでキンイロとしておきます。
それと、目立ったのはこの子。通称 ”クマケムシ”
どの子も丸々と60ミリ以上ある健康優良児ばかりでした。
他に何かいないかなぁと・・・やっとハムシをひとつ見つけました。
6ミリちょっと。ベニボタルやアカハネムシにも似ていますが・・頭が黒いしハムシだと思います。
この花は雨の中でも見栄えがしました。
谷の一番奥、棚田の水源である滝まで行ってみました。
いつも周りに咲いているニリンソウは閉店してしまったようでしたが、こんな花が決めポーズ?
それはともかく、ウドやミズなどの山菜類はいつものようにたくさん生えていました。
それとちびっ子ライダーたちも群れていました。
滝から引き返す途中に見つけました。
ニリンソウ サンリンソウ
サンショウウオの卵はどうかなと・・
いつもはほとんど孵化してしまっているのですが、今年はまだ少し残っていました。
暖冬で雪も少なかったのに、春先に気温が上がらず、季節の変わり目がはっきりしなかったからか。
今年の春もどこか変な様子だと地元の方も言っていました。
チョウやトンボの姿がないのは雨のせいでしょうけど、とにかく虫の影がない。
最後にやっと少し大きめの子を見つけました。といっても体長12~3ミリ。
まったくじっとしてくれないので、一旦捕獲してから撮影しました。
このあと、宿へ移動し、温泉入り、会議して、大宴会へと突入・・・
翌日・・・
2年前と同じく、旧湯之谷村方面へ。
佐梨川の彼方には男前の越後駒ケ岳。
ここは標高があるので、さらに季節が半月ほど巻き戻っていると思いますが、
すぐ足元に生えている若いイタドリに定番の虫がいてくれました。
ありがたく感じて撮っていましたが、あとで見たこともない大群に出会いました。顔にぶつかってくるくらいの。
2年前は残雪が多すぎて突入できなかった林道でしたが、今回は入ることができました。
目的は”春の女神”といわれるチョウですが、なんと今月からこの自治体では採集禁止になっていました。
結局、3頭目撃はしましたがみんな林の奥に消え去り、撮影することもできませんでした。
女神ではありませんでしたが、スプエフェのチョウが出迎えてくれました。
今年はHFでも会えていなかったのにこんなところで観察できるとは。
探索終了して林道の入口まで戻ってきたとき、今度はお見送りに出てきてくれた子が。
体長約10ミリ。後翅が透けて見えるのがおもしろいですね。
さあ、これではさすがに納得がいかないので、次のフィールドへ。
魚沼から南魚沼へ。巻機山を目指します。
こちらの林道の入口には、ピークはすぎているようでしたが、まだカタクリが咲いていました。
しばらく探虫しましたが、あまり標高をあげても女神さまに会える確率は上がりません。
ついには雪渓に行く手を阻まれてしまい、引き返すことにしました。
やはり前日雨のせいでしょう、ビロードツリアブにはたくさん会えましたが、ほかの虫はさっぱり。
ついに女神さまのお出ましはかないませんでしたが、帰り道にこんな子が現れてくれました。
ニワハンミョウに似ていますが、少し大きめで体色も少し褐色がかっています。
それとこの子は後翅が退化していて飛べないのです。(なので素手で捕まえました)
これで越路~魚沼~南魚沼の旅は終わりです。
花の写真はまた別記事にしようかとも思いましたが、虫が少なかったので一気に紹介します。
ということで、B面のスタート。
まずは越路の花々。
魚沼のスミレ。
このスミレはわかる。
斜面いっぱいの群生も見られました。
この花は終盤でした。
スミレシリーズ その2。
花だけ少しアップで。
南魚沼では一部サクラも咲き残っていました。
崖のブーケ。
これは林道沿いや崖に。
白花は閉店間際でした。
花の先生のみなさん、ありがとうございました。
花の写真をオマケにしようと思っていましたが、オマケとしては多すぎました。
かといって適当な写真がありません。
なので男前の写真をもう一枚。
とうとう白い帽子は脱いでくれませんでしたが、残雪がコントラストを高めるモノトーンの山肌に、
麓から沸き立つ新緑のまばゆさが、まさに春化粧ともいうべき装いを仕立ていました。
また来年。
今日の湯加減
あいにくの天気ではありましたが、しとしと降る五月雨は田植え日和ともいえます。
越路のとある棚田です。
もう10年以上通っていますが、参加者は増えるばかり。今年も記録更新。
もちろん手植えですが、小さな田んぼなのであっという間に植え終えてしまいます。
ここ数年、虫などの生き物が増えているのです。
昨年は天気がよくて、ウスバシロチョウがたくさん田んぼの周りを舞っていました。
ウスバシロチョウ (アゲハチョウ科)昨年の写真
しかし今年は雨だったため観察できず、ニワハンミョウたちも姿を見せませんでした。
でも、この虫はいつもより多く観察できました。
キンイロジョウカイ (ジョウカイボン科)
明らかに20ミリをオーバーしていましたのでキンイロとしておきます。
それと、目立ったのはこの子。通称 ”クマケムシ”
ヒトリガの仲間の幼虫 (ヒトリガ科)
どの子も丸々と60ミリ以上ある健康優良児ばかりでした。
他に何かいないかなぁと・・・やっとハムシをひとつ見つけました。
カタクリハムシ (ハムシ科)
6ミリちょっと。ベニボタルやアカハネムシにも似ていますが・・頭が黒いしハムシだと思います。
この花は雨の中でも見栄えがしました。
タニウツギ
谷の一番奥、棚田の水源である滝まで行ってみました。
いつも周りに咲いているニリンソウは閉店してしまったようでしたが、こんな花が決めポーズ?
両手を広げてイェ~イ!
それはともかく、ウドやミズなどの山菜類はいつものようにたくさん生えていました。
それとちびっ子ライダーたちも群れていました。
イナゴライダーの幼虫
滝から引き返す途中に見つけました。
サンショウウオの卵はどうかなと・・
クロサンショウオの卵
いつもはほとんど孵化してしまっているのですが、今年はまだ少し残っていました。
暖冬で雪も少なかったのに、春先に気温が上がらず、季節の変わり目がはっきりしなかったからか。
今年の春もどこか変な様子だと地元の方も言っていました。
チョウやトンボの姿がないのは雨のせいでしょうけど、とにかく虫の影がない。
最後にやっと少し大きめの子を見つけました。といっても体長12~3ミリ。
ウスヒョウタンゾウムシ (ゾウムシ科)
まったくじっとしてくれないので、一旦捕獲してから撮影しました。
このあと、宿へ移動し、温泉入り、会議して、大宴会へと突入・・・
翌日・・・
2年前と同じく、旧湯之谷村方面へ。
佐梨川の彼方には男前の越後駒ケ岳。
ここは標高があるので、さらに季節が半月ほど巻き戻っていると思いますが、
すぐ足元に生えている若いイタドリに定番の虫がいてくれました。
イタドリハムシ (ハムシ科)
ありがたく感じて撮っていましたが、あとで見たこともない大群に出会いました。顔にぶつかってくるくらいの。
2年前は残雪が多すぎて突入できなかった林道でしたが、今回は入ることができました。
目的は”春の女神”といわれるチョウですが、なんと今月からこの自治体では採集禁止になっていました。
結局、3頭目撃はしましたがみんな林の奥に消え去り、撮影することもできませんでした。
女神ではありませんでしたが、スプエフェのチョウが出迎えてくれました。
今年はHFでも会えていなかったのにこんなところで観察できるとは。
ツマキチョウ ♂ (シロチョウ科)
探索終了して林道の入口まで戻ってきたとき、今度はお見送りに出てきてくれた子が。
キスジコガネ (コガネムシ科)
体長約10ミリ。後翅が透けて見えるのがおもしろいですね。
さあ、これではさすがに納得がいかないので、次のフィールドへ。
魚沼から南魚沼へ。巻機山を目指します。
こちらの林道の入口には、ピークはすぎているようでしたが、まだカタクリが咲いていました。
しばらく探虫しましたが、あまり標高をあげても女神さまに会える確率は上がりません。
ついには雪渓に行く手を阻まれてしまい、引き返すことにしました。
やはり前日雨のせいでしょう、ビロードツリアブにはたくさん会えましたが、ほかの虫はさっぱり。
ついに女神さまのお出ましはかないませんでしたが、帰り道にこんな子が現れてくれました。
マガタマハンミョウ (オサムシ科)
ニワハンミョウに似ていますが、少し大きめで体色も少し褐色がかっています。
それとこの子は後翅が退化していて飛べないのです。(なので素手で捕まえました)
これで越路~魚沼~南魚沼の旅は終わりです。
花の写真はまた別記事にしようかとも思いましたが、虫が少なかったので一気に紹介します。
ということで、B面のスタート。
まずは越路の花々。
ムラサキケマン
カキドオシ
タニウツギ
センダイハギ
ニョイスミレ
魚沼のスミレ。
ナガハシスミレ
キクザキイチゲ
このスミレはわかる。
オオバキスミレ
斜面いっぱいの群生も見られました。
同上
ナガハシスミレ
この花は終盤でした。
ショウジョウバカマ
スミレシリーズ その2。
ナガハシスミレ
オオタチツボスミレ
スミレサイシン
花だけ少しアップで。
同上
南魚沼では一部サクラも咲き残っていました。
崖のブーケ。
タチツボスミレ
これは林道沿いや崖に。
エチゴキジムシロ
イワウチワ
白花は閉店間際でした。
同上
花の先生のみなさん、ありがとうございました。
オマケ
花の写真をオマケにしようと思っていましたが、オマケとしては多すぎました。
かといって適当な写真がありません。
なので男前の写真をもう一枚。
越後駒ケ岳
とうとう白い帽子は脱いでくれませんでしたが、残雪がコントラストを高めるモノトーンの山肌に、
麓から沸き立つ新緑のまばゆさが、まさに春化粧ともいうべき装いを仕立ていました。
また来年。
今日の湯加減
虫断捨離は続いていますが、また何匹かお連れしてしまいました。
今も目の前のケースの中で、ウスヒョウタンくんがトコトコと歩いています。
眺めているだけで心が鎮まり癒されます。
ゲンゴロウやカメノコテントウなども典型的な虫だと思います。
チョウの幼虫・・いもむしを見てきゅんとなる女性も周りに何人もいます。
イヌ・ネコですら苦手な方がいるように、万人向けの生き物はいないと思いますが、
インセクト・セラピーという文化はあっていいと思います。
実際、いままでどれだけ虫たちに遊んでもらったことか・・はかり知れません。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
こんにちは^^
良いですね~こんなところ歩ける人が羨ましい~行きたいけれどなかなか・・・
スミレBだけは間違いないと思いますが「ナガハシスミレ」別名テングスミレじゃないかな・・・
by mimimomo (2017-05-20 15:32)
A:ニョイスミレ(ツボスミレ)
B、C:ナガハシスミレ
D:オオタチツボスミレ
E:スミレサイシン
F:タチツボスミレ
ではなかろうかと思います ^^;
ナガハシスミレは距がぴょーんと長いので独特ですよね♪
大好きなすみれちゃんです。
オオバキスミレもお見事ですヽ(^o^)丿
ニリンソウも葉の様子が見えないのでなんとも言えませんが、顔立ちがなんとなくサンリンソウかもしれません ^^;
葉に柄がなく茎がら葉が直接でていれば、ニリンソウ。
茎に柄があったのちに葉っぱならサンリンソウです。
g_gさん、どうでしょうか~^^;
by よしころん (2017-05-20 19:33)
これは…はエチゴキジムシロかも。
by よしころん (2017-05-20 19:38)
こんばんは
はい!AからFまではよしころんさんの意見と同じです。
Gだけは分かり難いですヘビイチゴ、ツルキンバイにも見えるけど
写真だけでは申し訳ありませんが???です。
男前の写真良いですね、大好きな景色です。
by g_g (2017-05-20 21:07)
そうそう、今日赤いハムシのような小さいムシさんに合いましたが
直ぐに逃げられました、証拠写真が撮れませんでした。
by g_g (2017-05-20 21:11)
>花の先生方
ありがとうございます。
ナガハシも確信がなかったので一緒にたよってしまいました^^;
全面的に信頼して採用いたします(^^♪
>よしころんさん
ニリンソウにしては表情がちょっと違うなぁと思っていたのです。
エチゴキジムシロ! それです^^
by ぜふ (2017-05-21 00:08)
クマケムシにゾワゾワ、、、
すみれ、可憐ないろいろ、、いいですね
ツマキチョウの美しい姿も
by engrid (2017-05-21 22:38)
お早うございます。
たくさんの花々、蝶、虫 に会えましたね〜 大満足だったでしょう !!
ウスバシロチョウ、ツマキチョウに会ってみたいです !
by yakko (2017-05-22 08:47)
自然の懐のふかさが凄い。
まだ雪渓が見れるのにも驚きです。
参加者が増えるって先が楽しみですね。
by 響 (2017-05-24 16:02)
棚田の水源の滝、っていうだけで、何だかとても良い風情が感じられます^^;。
イタドリハムシ、あざやかですね。今度、探してみなくては。
by sakamono (2017-05-25 22:28)
>engridさん
スミレは季節を巻き戻したゆえに見ることができました♪
>yakkoさん
ウスバシロもツマキもまた来年ですね。
>響さん
越路と魚沼はちょっと離れていますが、それぞれ懐深いです(^^♪
参加者はみんな手弁当でやってきます^^
>sakamonoさん
ほんとに希少な水源というか、滝です。
イタドリハムシは9月くらいまで観察できると思いますのでぜひ♪
by ぜふ (2017-05-26 23:42)