"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
ケイチツ・イヴ [オサムシ]
この日は朝一の歯科への通院以外はなにも予定のない日でした。
気が向いたらお江戸へ行こうかなと考えていましたが気が向きませんでした。
朝からすでに暖かかったので、気が向くはずがありませんでした。
夏から秋はトンボ観察に何度も来ていますが、この時期ここを訪れることは今までありませんでした。
オサホリに適した崖がほとんどないからです。
ではなぜ来ようと思ったか・・
このフィールドには3年以上前からある宿題を残したままなのです。
宿題というよりは悔しい思い出というのが本当です。
HF以外の近場の里地・里山としてこのフィールドに目を付け、通いはじめて何度目かのある日。
(その時の記事はこちら)
秋も深まってきたのでオサホリに行ったわけです。(ここでのオサホリははじめてだったかと)
そしたらいきなりあるゴミムシが出てきちゃったのです。
しかし、
普通種だと思い、その子は一枚写真を撮っただけで、一緒に出てきたミイデラくんと遊びました。
遊んでいるうちにそのゴミムシは土に潜って見失ってしまいました。
帰ってから写真をよく見てびっくり。
オオサカアオゴミムシという、ちょっとした希少種でした。
以来、何回かここでオサホリ(ゴミホリ)していますが再会は叶わず。
というわけで宿題(悔しい思い出)になっているのです。
さて、今回のオサホリの目的はアオオサのコレクション・・と前もって心に決めていました。
でもやはり、あわよくばオオサカが出てくれないかなぁと思いつつ・・林縁の斜面を掘りました。
指標虫は少し出ましたがしばらく何も収穫なし。
30分ほど掘ってやっと一匹目のゴミムシが出た瞬間、いきなりオオサカかと色めきましたが・・
大きさと艶のない鞘翅の色がよく似ていましたが、後翅先端の特徴のある斑紋がありませんでした。
そんなに甘くはなく、カメムシ以外またしばらく何も出ないので、林道へ移動しました。
林道といってもここは里地なので、コンクリート舗装された生活道。
ただ、両側にはところどころ適当な湿度と固さの小崖が少しだけあります。
当たりをつけて掘っているとぽつぽつ出てきたのはおなじみのスジアオゴミムシ。(写真割愛)
太い木の根の周りを掘っているとこんな子が出てきました。
完全に寝ていたので急には動けませんが、やはり素手では触れない。
ピンセットで向きを変えて撮りました。
完全に目が覚める前に女王様は埋め戻しておきました。
他に出てきてくれるのは、やっぱりこの子。
アオゴミムシの仲間ですが、赤紫色の金属光沢の頭と胸が美しい。(もちろん鞘翅の”スジ”も)
だいたいこの崖はあたり尽くしたので、最初の林縁に戻り、あたっていないポイントを探索。
以前よりも掘れる箇所が少なくなっていたこともあり、どうも出そうな感触がありませんでした。
田んぼの反対側へ行こうかとも思いましたが、もう一回林道へ戻ることしました。
丹念に再トレースしていき、さっきのスズメバチのポイントまでたどり着きました。
さっき掘ったところの少しだけ上側、頭の高さにある太い根の脇にクマデを振り下ろすと・・
何匹か一斉にガス噴射しました。
さらに別種の子も一緒にいるのがわかりました。
大型なのでスジアオくんかと思いましたが違う。
違うぞと心の中で叫びながら、あわててカメラを出して撮影準備。
カメラを構えているうちにとことこと歩き始めました。
木の根の裏に入られたら大変と思いながらも慌てないように撮影。
アオゴミムシの仲間は多種いますが、その中でキベリと名の付くのは・・
ヒメキベリアオゴミムシ、コキベリアオゴミムシ、キベリアオゴミムシ、ツヤキベリアオゴミムシ、
そして、オオキベリアオゴミムシ。
ツヤキベリアオゴミムシはまた希少種で、まだ採集したことがありません。
オオキベリも採集したかったので興奮したのでした。
オオキベリが採れて十分満足。 これ以上荒らすのも気が引けるので撤収モードへ。
里地の入口に向かっていると途中の用水路の縁に小さな青い花がたくさん咲いていました。
錯覚かもしれませんが、ここの花は他の場所で見るものよりも大きく見えました。
夕方までには帰着したかったので、道草もそこそこに。
しかし我ながら諦め悪く、気が付くと再々度林縁の斜面に取りついていました。
と、それが功を奏しました。
狙いの子が出たのです。
印西ラベルを初採集です。
当然お持ち帰り。
宿題は残したままですが、とてもいい啓蟄前日となりました。
お連れしてから記念撮影を。
この子も忘れていません。
いいゴミムシだなぁとしみじみ。
今日の湯加減
気が向いたらお江戸へ行こうかなと考えていましたが気が向きませんでした。
朝からすでに暖かかったので、気が向くはずがありませんでした。
北総のとある里地
夏から秋はトンボ観察に何度も来ていますが、この時期ここを訪れることは今までありませんでした。
オサホリに適した崖がほとんどないからです。
ではなぜ来ようと思ったか・・
このフィールドには3年以上前からある宿題を残したままなのです。
宿題というよりは悔しい思い出というのが本当です。
HF以外の近場の里地・里山としてこのフィールドに目を付け、通いはじめて何度目かのある日。
(その時の記事はこちら)
秋も深まってきたのでオサホリに行ったわけです。(ここでのオサホリははじめてだったかと)
そしたらいきなりあるゴミムシが出てきちゃったのです。
しかし、
普通種だと思い、その子は一枚写真を撮っただけで、一緒に出てきたミイデラくんと遊びました。
遊んでいるうちにそのゴミムシは土に潜って見失ってしまいました。
帰ってから写真をよく見てびっくり。
オオサカアオゴミムシという、ちょっとした希少種でした。
以来、何回かここでオサホリ(ゴミホリ)していますが再会は叶わず。
というわけで宿題(悔しい思い出)になっているのです。
さて、今回のオサホリの目的はアオオサのコレクション・・と前もって心に決めていました。
でもやはり、あわよくばオオサカが出てくれないかなぁと思いつつ・・林縁の斜面を掘りました。
指標虫は少し出ましたがしばらく何も収穫なし。
30分ほど掘ってやっと一匹目のゴミムシが出た瞬間、いきなりオオサカかと色めきましたが・・
コガシラアオゴミムシ(オサムシ科)
大きさと艶のない鞘翅の色がよく似ていましたが、後翅先端の特徴のある斑紋がありませんでした。
同上
そんなに甘くはなく、カメムシ以外またしばらく何も出ないので、林道へ移動しました。
林道といってもここは里地なので、コンクリート舗装された生活道。
ただ、両側にはところどころ適当な湿度と固さの小崖が少しだけあります。
当たりをつけて掘っているとぽつぽつ出てきたのはおなじみのスジアオゴミムシ。(写真割愛)
太い木の根の周りを掘っているとこんな子が出てきました。
ヒメスズメバチ (スズメバチ科)
完全に寝ていたので急には動けませんが、やはり素手では触れない。
ピンセットで向きを変えて撮りました。
同上
完全に目が覚める前に女王様は埋め戻しておきました。
他に出てきてくれるのは、やっぱりこの子。
スジアオゴミムシ (オサムシ科)
アオゴミムシの仲間ですが、赤紫色の金属光沢の頭と胸が美しい。(もちろん鞘翅の”スジ”も)
だいたいこの崖はあたり尽くしたので、最初の林縁に戻り、あたっていないポイントを探索。
以前よりも掘れる箇所が少なくなっていたこともあり、どうも出そうな感触がありませんでした。
田んぼの反対側へ行こうかとも思いましたが、もう一回林道へ戻ることしました。
丹念に再トレースしていき、さっきのスズメバチのポイントまでたどり着きました。
さっき掘ったところの少しだけ上側、頭の高さにある太い根の脇にクマデを振り下ろすと・・
ミイデラゴミムシ (オサムシ科)
何匹か一斉にガス噴射しました。
さらに別種の子も一緒にいるのがわかりました。
大型なのでスジアオくんかと思いましたが違う。
違うぞと心の中で叫びながら、あわててカメラを出して撮影準備。
カメラを構えているうちにとことこと歩き始めました。
木の根の裏に入られたら大変と思いながらも慌てないように撮影。
オオキベリアオゴミムシ (オサムシ科)
アオゴミムシの仲間は多種いますが、その中でキベリと名の付くのは・・
ヒメキベリアオゴミムシ、コキベリアオゴミムシ、キベリアオゴミムシ、ツヤキベリアオゴミムシ、
そして、オオキベリアオゴミムシ。
ツヤキベリアオゴミムシはまた希少種で、まだ採集したことがありません。
オオキベリも採集したかったので興奮したのでした。
オオキベリが採れて十分満足。 これ以上荒らすのも気が引けるので撤収モードへ。
里地の入口に向かっていると途中の用水路の縁に小さな青い花がたくさん咲いていました。
オオイヌノフグリ
錯覚かもしれませんが、ここの花は他の場所で見るものよりも大きく見えました。
同上
夕方までには帰着したかったので、道草もそこそこに。
しかし我ながら諦め悪く、気が付くと再々度林縁の斜面に取りついていました。
と、それが功を奏しました。
狙いの子が出たのです。
アオオサムシ (オサムシ科)
印西ラベルを初採集です。
同上
当然お持ち帰り。
宿題は残したままですが、とてもいい啓蟄前日となりました。
オマケ
お連れしてから記念撮影を。
アオオサムシ (オサムシ科)
この子も忘れていません。
オオキベリアオゴミムシ (オサムシ科)
いいゴミムシだなぁとしみじみ。
今日の湯加減
先日、HFの観察指導員の方を通じて、昆虫採集できる場所を紹介してもらいました。
チバ県内でなるべく都市部に近いエリアというと、なかなか採集会ができる場所はありません。
また、ツテや紹介がないとなかなか見つけることもできません。
今日はその紹介していただいたフィールドへ視察に行ってきました。
まだ虫の影は見当たりませんでしたが、長閑ないい谷津田でした。
ただ、駅からの距離があり、交通の便にやや難がありました。駐車場所もなし。
でも、そういうところだからこそ、昆虫採集ができるわけです。
シーズンインしたらもう一度足を運んで、昆虫相を確認してみようと思います。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
おはようございます^^
目的のものはでなくても、良い採集が出来たのですね(^-^♪
by mimimomo (2017-03-12 06:08)
おはようございます。
ゴミ虫にも数々あるので素人には判別が全く分かりませんが
その中でも希少種があるので、見つけた時にはやはりうれしさが
有るでしょうね。
by g_g (2017-03-12 08:54)
お早うございます。
虫の名前を確定するだけでもスゴイです ! 素人にはチンプンカンプン!
アップで見ると芸術的な姿ですね !!
by yakko (2017-03-13 09:08)
スズメバチも潜ってるものなのですね。
いつか埋蔵金を掘り当てたときは発掘手伝わせてください(笑)
by 響 (2017-03-13 17:30)
宿題が残ってるから、、ヨッシ!の気持が沸き起こる
なんてことになりますよね
次回はと、、考察しながら足を向ける、、
またのお話を、楽しみにしています
by engrid (2017-03-14 18:16)
>mimimomoさん
大満足でした~^^ そしてラッキーでした♪
>g_gさん
見つけたときはうれしいですが、見失ったときはがっくりです^^;
>yakkoさん
アオオサもオオキベリも芸術的なフォルムと思います♪
>響さん
埋蔵金掘りあてたら誰にも言いません。 ブログにも書きません^^
>engridさん
今度こそは!と、またチャレンジします!
時期と場所を考慮して・・
by ぜふ (2017-03-14 21:16)
スズメバチの冬眠?にビックリです!
赤銅色の胸も、美しいですねぇ~。
by sakamono (2017-03-17 00:58)
>sakamonoさん
スズメバチは嬢王様だけが越冬するのです。
スジアオくんやルイスオオゴミくんたちの色はお気に入りです♪
by ぜふ (2017-03-17 23:17)