"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
さむいうすい [オサムシ]
今日は南房総まで行くつもりでした。
つもりということはつまり行きませんでした。
正確には行けなかったのですが、その経緯は本文で。
マイマイザンマイの記事のときとは逆に、南へアオオサのコレクション狙いだったのです。
最初のポイントは茂原方面のある森の中。
森といってもほとんどが杉でアオキやシラカシの灌木が混じるチバでよくある様子。
そこでは以前アオオサを一頭採集したのですが、飼育しているうちにかなり傷んでしまい、結局標本にはしなかったのでコレクションがないのです。
この子についての詳細は本文で説明しますが、やはりアオオサムシは美しい。
標本を集める虫屋さんは、オサムシに限らず、チョウでもカミキリムシでも採集したらすぐにしめるのです。
キレイな標本にするため。持って帰る間に逃げたり傷んだりしないように。
逆に言うと、標本にする虫は飼育しないということです。
さて、この森の中のポイント(崖)の土はどこも綿のようにフワフワしています。
まるで布団のようで気持ちよさそうですが、越冬するには脆すぎて不適なのでしょう。
布団土からは指標虫すらでてきません。
ぽつぽつとある、固さも湿度も適度な粘土質の場所をくまなく掘っていきます。
するとこんなのを掘り当てました。
熟睡中。。。
そっとないないしておきました。
粘土質でないふかふかの土の中からも出ました。
7~8ミリしかありませんが、宝石のような美麗種。
数年ぶりに観察したのでお連れすることに。
カニ歩き・・といっても斜面が急なため一度降りて登りなおして横に移動すると2匹目もでました。
この部屋の住人はかなり大きな子。
本命かと思いましたが・・
おはようございます。
この子はウチに一匹いるのでお連れしませんでした。
1時間半ほどでポイントの崖を一番奥まで、ローラーし尽くしました。
戻りながら掘り残したところもチェックしましたが、ザンネンながら本命は出ませんでした。
森を出て次の場所へ移動。 今度は大多喜方面へ南下しました。
ここはまさに目をつけていた池。
前回訪れたのは一昨年の11月。(記事はこちら)
そのときは藪がまだ枯れきっていなくて途中までしか入っていけませんでした。
が、今回は藪こぎする必要もないほど。
林縁にところどころ小崖がありますが、砂交じりの比較的乾いた土でした。
指標虫もまったく出ないので、持っていた期待感がしぼみかけていたときこの子が。
土になかば埋もれていたので何かわかりませんでしたが、柔らかい枯れ葉で土をぬぐうと・・
金属光沢の美しいカラダが見えました。
本命ではありませんが、お気に入りのゴミムシなので、俄かにモチベーションが回復。
するとすぐ脇の土の中から本命が。
クラッシュしなかったのが不思議なほどバチツルの手ごたえがありましたが運が良かった。
まだ寝ているようだったので少し違う角度からもゆっくり撮影できました。
扉の写真はウチへお連れしてから目覚めたこの子を撮影したものです。
(これで長柄町ラベル獲得)
三つ目もすぐに。
アオゴミムシの仲間。
昆虫館の図鑑で調べた結果、ヒメキベリアオと同定しました。
立て続けに出たあとはしばらく何もでなかったのですが、意外というか期待通りというか、うれしいサプライズが顔を出しました。
この子もまだ目が覚めていなかったので、ゆっくり撮影できました。
そもそも一昨年この池を訪れたのは、この子がいるのではないかと目論んでのことだったのです。
2年越しで見込みが当たっていたこともわかり、ひとつ課題クリアということに。
いつかのように逃げられることもなくケースに入ってもらいました。
去年生まれた個体でしょうか、6センチほどしかありません。
まもなく崖は途切れたのですが、せっかくなので行けるところまで行ってみようと。
そしてとうとう池の一番奥までたどり着きました。
斧を投げたら何かが出てきそうでした。
このあとさらに南下し、新規開拓ということでとあるダム湖へ行きましたが・・
この橋の向こうはゴルフ場のコースで通行禁止。
この時点で午後1時半。
さらに南下して南房総へと出発したのですが、寒さと空腹に負けてしまいました。
マイマイザンマイの日と同じく、明らかに午後から気温が下がりました。
オートバイで移動しているせいもあるでしょうけど、感覚的には朝出発時が一番暖かくて、それからはじわじわと寒くなる一方でした。
ということで、よせばいいのに1時間も待ってアリランラーメンを食べ、Yダムの様子を見て、
単に帰路につくのも何だったので、もうひとつ課題ポイントだった場所の様子を見に行きましたが、
そこは工事が始まっていて、ザンネンながらもう今後は期待できそうにありませんでした。
サンショウウオがでたところにぽつりと一輪だけ咲いていました。
花期は4~5月とのことなので昨日の暖かさで狂い咲いた?
池の最奥部に咲いていました。 ジンチョウゲの仲間だそうです。
この二人にはにらまれました。
もちろん、そのままそっとしておきました。
今日の湯加減
つもりということはつまり行きませんでした。
正確には行けなかったのですが、その経緯は本文で。
マイマイザンマイの記事のときとは逆に、南へアオオサのコレクション狙いだったのです。
最初のポイントは茂原方面のある森の中。
森といってもほとんどが杉でアオキやシラカシの灌木が混じるチバでよくある様子。
そこでは以前アオオサを一頭採集したのですが、飼育しているうちにかなり傷んでしまい、結局標本にはしなかったのでコレクションがないのです。
アオオサムシ ♂ (オサムシ科)
この子についての詳細は本文で説明しますが、やはりアオオサムシは美しい。
標本を集める虫屋さんは、オサムシに限らず、チョウでもカミキリムシでも採集したらすぐにしめるのです。
キレイな標本にするため。持って帰る間に逃げたり傷んだりしないように。
逆に言うと、標本にする虫は飼育しないということです。
さて、この森の中のポイント(崖)の土はどこも綿のようにフワフワしています。
まるで布団のようで気持ちよさそうですが、越冬するには脆すぎて不適なのでしょう。
布団土からは指標虫すらでてきません。
ぽつぽつとある、固さも湿度も適度な粘土質の場所をくまなく掘っていきます。
するとこんなのを掘り当てました。
ニホントカゲ
熟睡中。。。
そっとないないしておきました。
粘土質でないふかふかの土の中からも出ました。
クビアカヒラタゴミムシ (オサムシ科)
7~8ミリしかありませんが、宝石のような美麗種。
数年ぶりに観察したのでお連れすることに。
カニ歩き・・といっても斜面が急なため一度降りて登りなおして横に移動すると2匹目もでました。
同上
この部屋の住人はかなり大きな子。
本命かと思いましたが・・
おはようございます。
スジアオゴミムシ (オサムシ科)
この子はウチに一匹いるのでお連れしませんでした。
1時間半ほどでポイントの崖を一番奥まで、ローラーし尽くしました。
戻りながら掘り残したところもチェックしましたが、ザンネンながら本命は出ませんでした。
森を出て次の場所へ移動。 今度は大多喜方面へ南下しました。
ここはまさに目をつけていた池。
前回訪れたのは一昨年の11月。(記事はこちら)
そのときは藪がまだ枯れきっていなくて途中までしか入っていけませんでした。
が、今回は藪こぎする必要もないほど。
林縁にところどころ小崖がありますが、砂交じりの比較的乾いた土でした。
指標虫もまったく出ないので、持っていた期待感がしぼみかけていたときこの子が。
土になかば埋もれていたので何かわかりませんでしたが、柔らかい枯れ葉で土をぬぐうと・・
金属光沢の美しいカラダが見えました。
ルイスオオゴミムシ (オサムシ科)
本命ではありませんが、お気に入りのゴミムシなので、俄かにモチベーションが回復。
するとすぐ脇の土の中から本命が。
アオオサムシ ♂ (オサムシ科)
クラッシュしなかったのが不思議なほどバチツルの手ごたえがありましたが運が良かった。
まだ寝ているようだったので少し違う角度からもゆっくり撮影できました。
扉の写真はウチへお連れしてから目覚めたこの子を撮影したものです。
(これで長柄町ラベル獲得)
三つ目もすぐに。
ヒメキベリアオゴミムシ (オサムシ科)
アオゴミムシの仲間。
昆虫館の図鑑で調べた結果、ヒメキベリアオと同定しました。
立て続けに出たあとはしばらく何もでなかったのですが、意外というか期待通りというか、うれしいサプライズが顔を出しました。
トウキョウサンショウウオ
この子もまだ目が覚めていなかったので、ゆっくり撮影できました。
そもそも一昨年この池を訪れたのは、この子がいるのではないかと目論んでのことだったのです。
2年越しで見込みが当たっていたこともわかり、ひとつ課題クリアということに。
いつかのように逃げられることもなくケースに入ってもらいました。
去年生まれた個体でしょうか、6センチほどしかありません。
まもなく崖は途切れたのですが、せっかくなので行けるところまで行ってみようと。
そしてとうとう池の一番奥までたどり着きました。
斧を投げたら何かが出てきそうでした。
このあとさらに南下し、新規開拓ということでとあるダム湖へ行きましたが・・
この橋の向こうはゴルフ場のコースで通行禁止。
この時点で午後1時半。
さらに南下して南房総へと出発したのですが、寒さと空腹に負けてしまいました。
マイマイザンマイの日と同じく、明らかに午後から気温が下がりました。
オートバイで移動しているせいもあるでしょうけど、感覚的には朝出発時が一番暖かくて、それからはじわじわと寒くなる一方でした。
ということで、よせばいいのに1時間も待ってアリランラーメンを食べ、Yダムの様子を見て、
単に帰路につくのも何だったので、もうひとつ課題ポイントだった場所の様子を見に行きましたが、
そこは工事が始まっていて、ザンネンながらもう今後は期待できそうにありませんでした。
オマケ
サンショウウオがでたところにぽつりと一輪だけ咲いていました。
花期は4~5月とのことなので昨日の暖かさで狂い咲いた?
ヤマルリソウ
池の最奥部に咲いていました。 ジンチョウゲの仲間だそうです。
オニシバリ
オマケ 2
この二人にはにらまれました。
もちろん、そのままそっとしておきました。
今日の湯加減
春一番が吹いた昨日は一体何だったのかと思う「雨水」のチバでした。
毎年同じことを書いていると思いますが、もう寒いのは飽きました。
カラカラの空気ももう十分です。(乾燥肌なんです)
幸い花粉症ではないので暖かくなって飛散がはげしくなっても大丈夫です。
(だから杉林の中に一日中いてもヘイキ)
オサホリは飽きませんし、もう少し暖かくなってもできます。
だからおねがい。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
ヤマルリソウとオニシバリ(ナツボウズ)かな^^
標本にする子は超美人じゃないといけないのですね~
by よしころん (2017-02-19 07:18)
>よしころんさん
ありがとうございます!
全面的に信頼して追記しておきます^^
by ぜふ (2017-02-19 08:26)
こんにちは。
寒さも何のその ! その根気と行動力に感動です。
お疲れさまでした(_ _)
by yakko (2017-02-19 14:53)
もう掘り当て名人ですね。
どこを掘ればいいとか感覚で解っちゃうレベルかな。
by 響 (2017-02-21 14:51)
花粉症も空気の良いところでは大丈夫だったりします。
トウキョウサンショウウオやっぱり
可愛いですね。
いつか飼いたいな^^。
by shino* (2017-02-22 00:34)
>yakkoさん
オトナは風の子です! が途中でめげてしまいましたが・・^^;
>響さん
そうですね、崖マイスター目指しています^^
ただし、コツはあきらめないことです^^;
>shino*さん
へー、そういう話ははじめて聞きました!
トウキョウサンショウウオ、めんこいですよねー
この子はチビッコなのでなおさらです♪
by ぜふ (2017-02-22 21:11)
こんにちは^^
今回はいろいろ出てきましたね。半ば執念?^^
オニシバリがーーー素晴らしい。なかなか見いだせないお花。
ヤマルリソウも咲いていましたか。良いなぁ~
by mimimomo (2017-02-23 17:44)
クビアカヒラタゴミムシの2枚目の写真で、くっきりと写っている目が
なんかカワイイ。最後のヘビはこっちを睨んでますね^^;。
みんなキレイに輝いてるなぁ。
by sakamono (2017-02-24 00:02)
>mimimomoさん
今回はど根性で掘り倒しましたねー^^
オニシバリははじめて見ましたが、沈丁花科と知って、なるほど。
>sakamonoさん
前回観察したときはうまく撮れなかったので、今回は丁寧に撮影。
小さいのでピント合わせるのが大変なんですよね。
あ、最後のはヘビじゃなくてトカゲです^^
by ぜふ (2017-02-24 23:14)
オニシバリ、沈丁花の花の姿が緑色に、すてきなはなですね
まだまだ熟睡中の方々、、
蛇は苦手ですが、、サンショウウオはかわいいな、、
by engrid (2017-02-25 00:35)
>engridさん
そう、見た瞬間は沈丁花だと思ってしまいました^^
最後のはトカゲですが、ヘビに見えますよね^^;
by ぜふ (2017-02-25 07:29)