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"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。

ツユ、アジサイ、マイマイ [日記]

ここ数日および今後の数日もお天気は不安定のようで、梅雨明けはもう少し先になりそうなチバです。

6月の記事もこれで最後(の予定)ですが、梅雨といえば。

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カマキリ・・ ではなく、普通はアジサイでしょうね。

それはウソではなく、アジサイを見に近くの公園に行ったのです。

いや、正確にいうと、近くの公園のアジサイが咲いている場所へ行ったのです。


何をしに行ったか。

実はカタツムリを探しに行ったのです。

その理由はウチの住人のこの子たちにあります。

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マイマイカブリ ペア (オサムシ科)


二匹で奪い合うように食べているのはカタツムリ。

2月に掘り出してきた子たちですが、とても元気で、春になってから捕りためていた活きエサを食べつくしました。

昆虫ゼリーなども食べるのですが、やはり主食をあげたい。

そう、この子たちの名前の由来はカタツムリ=”マイマイ”を食べるときに、カブっているようにみえるからです。

こんな感じ。

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やや短絡的ですが、梅雨-紫陽花-でんでん虫 という構図に違和感はないと思います。

というわけで(話を巻き戻しますが)、紫陽花の咲いているところへでんでん虫を探しに行ったのです。

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ところが図らずもなかなか良い昆虫観察ができたのでした。

最寄りの入口から公園に入ってすぐ、いきなりコンチューターが反応しました。

遊歩道に張り出した枝先の葉の上に。

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キボシツツハムシ (ハムシ科)


体長は4ミリほど。 鹿の子模様が特徴ですが、白い鹿の子模様というと、南房総のハマゴウハムシ。

でもこの子たち(複数いました)は胸の部分がオレンジ色。 そもそもいた木がハマゴウではないし。

図鑑に載っている標本は(実物と違って)その名の通り、斑紋が黄色いのです。(むしろ褐色に近い)

しかし、ハムシは特に標本にすると白い部分が黄色く変色する種が多いのでキボシツツハムシと同定。

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この子も現場では同定不能でした。

それ以前に、虫だと気が付かないのではないでしょうか。 わかりますか?

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枯れたアジサイの花びらが葉に付いているようにも見えますが。

蛾です。

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チャハマキ (ハマキガ科)


ハマキガの仲間は擬態している子が多いですが、この子もそう言えるのか・・でも何にかがわからない・・

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アジサイの花にも擬態昆虫を見つけました。

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この虫は花に擬態しているわけではありません。

ハチに擬態しているのです。

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フタオビミドリトラカミキリ (カミキリムシ科)


トラカミキリがこの公園にいるとは思わなかったので、アジサイ巡りが俄然楽しくなってきました。

これは何に見えますか?

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カビではありません。

これも虫。

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クサカゲロウの仲間の幼虫 (クサカゲロウ科)


かえって目立っているようにしか見えないのですが・・

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その他、紫陽花と一緒に観察できたのは、

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トウキョウヒメハンミョウ (オサムシ科)


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ヒカゲチョウ (タテハチョウ科)


など。

これらの虫たちに気を取られて、目的の虫探しが疎かになっていたとは思いたくないのですが・・

カタツムリは1センチ前後のチビッコしか見つけられなかったので、収穫は結果的にゼロでした。

というわけで、マイマイカブリたちにはもうしばらく昆虫ゼリーやミルワームなどの副食でガマンしてもらいます。




オマケ


想定外のこの子をこの公園で観察できたことは収獲でした。

しかもアジサイの葉の上にいるとは。

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アカスジキンカメムシ (カメムシ科)


連れて帰ろうかとも思いましたが、増えてほしいのでそっとしておきました。

オマケ その2


この公園でもたくさん観察できました。チバだけではなく関東では今年多いようです。

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アキアカネ (トンボ科)


これから夏の間は標高のあるところへ避暑に行くのでしょうから、また秋に。




今日の湯加減

さあ、いよいよ今日から「大昆虫展」が東京スカイツリータウン「スペース634」ではじまりました。
ファーブル会からも標本を約100箱出展しています。カブちゃんの”虫活”標本も出ています。
コレクター相手の自慢ではなくて、子供たちにとっても「よくわかる昆虫展」にしよう!と
奥本先生コレクションから秘蔵昆虫も選出して、スタッフ渾身の展示になっていると思います。
8月24日まで開催していますので、ぜひ遊びに来てください。
詳しくはこちら


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コメント 14

mimimomo

おはようございます^^
カタツムリ収穫が素晴らしい昆虫探索になりましたね^^
カタツムリの方は残念でしたが。
先日わたくしも散歩の途中で「これ何だろう」と言う虫を見つけたのですがカメラを持たずに歩くのでいつも写真が写せないです(-。-
歩くときは結構速足ですのでね、カメラが邪魔^^
by mimimomo (2016-07-17 06:50) 

ねこじたん

食事だからしょうがないけど
マイマイ がぶりなんですね〜
カビみたいな虫 あんな細い脚で
よくつかまってられるな〜
by ねこじたん (2016-07-17 12:06) 

リュカ

カタツムリは家の周りではぜんぜん見かけないです。
でもお寺の庭などでは
めちゃめちゃ大きいのを見つけました!(笑)
去年は彦根で見たわw
by リュカ (2016-07-17 13:08) 

shino*

カビみたいな虫
こんなキャラいたような気がする^^
そういえば紫陽花沢山撮ったけど
カタツムリみませんでしたね~
by shino* (2016-07-17 17:09) 

よしころん

おぉぉ~~~ まさにマイマイカブリ! (*_*;
コンチューターわたしは全く働きません~~^^;
by よしころん (2016-07-17 21:36) 

sasasa

こうして見ると、
擬態にも色々ありますね。

by sasasa (2016-07-17 21:44) 

engrid

 コンチューターが、ゲキ反応ですね
 紫陽花、たくさん見ましたがそんなに虫が居るなんて
 残念、もっと観察すればよかったな、、
 アカスジキンカメムシ 綺麗ね
 観察眼を鋭くします!
by engrid (2016-07-17 22:20) 

ぜふ

>mimimomoさん
それぞれに適性速度がありますね。
昆虫観察はウォーキングやトレッキングの速度ではムリですね。

>ねこじたんさん
ガブリ じゃないですよ^^
クサカゲロウの幼虫は実は力持ちなんでしょうねー

>リュカさん
今度大きなのを見つけたらとっておいてください。
お願いです^^

>shino*さん
なんのキャラですかね? ゆるキャラ?^^
カタツムリはいないときは徹底的にいなくて、いるときは大量の気が^^;

>よしころんさん
そちらは植物ューターでしょ?^^
マイマイカブリの帽子バージョンはカタツムリが小さいゆえのショットです♪

>sasasaさん
擬態の話は種類ごとに一冊の本になるほどですね。

>engridさん
ほんとに意表を突かれました。 アジサイはあなどれません^^
アカスジキンカメムシは金運を呼ぶというウワサも^^; 会えますように。
by ぜふ (2016-07-18 22:05) 

響

ハマキガの擬態は見事ですね。
紫陽花の枯れたガクだとおもっちゃいます。
でんでん虫て探すといません。
ナメクジは食べないのかな?
いっぱいいますケロ(笑)
by (2016-07-19 14:37) 

ぜふ

>響さん
同意していただけてうれしいです^^ ほんとに(地味ですが)驚異的♪
でんでん虫もほんとそうですよね。 いるときはたくさんいるのに^^;
ナメクジは・・食べないですけろ。
by ぜふ (2016-07-19 21:40) 

リュカ

この夏、岐阜や諏訪にいくつもりでいるので
カタツムリ見つけたらつかまえてきます!(笑)
by リュカ (2016-07-21 10:16) 

sakamono

マイマイカブリがカタツムリを食べるというコトは聞いていましたが、
そのシーンを見たのは初めてです。結構、獰猛な感じですねー^^;。
あ、アカスジキンカメムシ。名前、憶えてました^^;。
by sakamono (2016-07-22 00:06) 

ぜふ

>リュカさん
お願いします! マジメに^^

>sakamonoさん
ごちそうでしょうからね^^
アカスジキンカメは一度覚えたら忘れないと思います♪
by ぜふ (2016-07-22 21:45) 

アサギいろ

蛾の鑑別はたいへんじゃないですか。小生は疲れました。
by アサギいろ (2016-07-24 07:46) 

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