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"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。

不完全燃焼の水無月 後編 [ゼフィルス]

前記事に続き後編です。 一遍にまとめればよかったのですが、あえて分けました。

一応、日付も違いますし。

そう、前記事の日も粘ったのでしたが、こうなったらとことんと翌日も早起きしたのです。

6月19日、長靴をはいて(寝坊せずに)6時にハンノキ林の縁に立ちました。

しかし、まったくゼフィルスの気配がありませんでした。

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ひとまず一度巡回しても、その”静けさ”は変わりません。

前日7頭もとまっていた梢でさえ、影も形もなしで、気分は下がる一方でした。

でもこの虫はHFでも初見でしたので、テンションが上がりました。

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チャイロオオイシアブ (ムシヒキアブ科)


一般的にもレアなアブのようです。

ムシヒキアブというのは、その名の通り、他の虫を捕食する、肉食のアブです。

観察していると、コメツキムシを仕留めました。

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コメツキのような甲虫の仲間でも伝家の宝刀で一刺しです。

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畦道ではスジグロシロチョウが産卵場所を探していましたので、しばらくストーキングしました。

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スジグロシロチョウ ♀ (シロチョウ科)


それではまたトンボシリーズを。

まずは今年はいっぱい見られそうな・・

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アキアカネ (トンボ科)


アキアカネは今年多そうですが、この子も多くなるのかな?

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ノシメトンボ (トンボ科)


朝は羽化の時間。

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オオアオイトトンボ (アオイトトンボ科)


羽化直後はカゲロウのような色合いと儚さです。

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その他・・というと昆虫に失礼ですが。

これは毎度観察できますが、毎年大きくなっているように感じるほど、この巨大さに慣れません。

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ミカドガガンボ (ガガンボ科)


開帳した幅は80ミリ以上。 飛ぶともっと大きく見えますが、刺しはしません。

本命君、栗の花には来ていました。

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ミドリシジミ ♂ (シジミチョウ科)


しかし、地面に吸水に降りた子や花に吸蜜にきた子は、まず開張してくれません。

その代わり近寄らせてはくれますので、手で捕まえました。

実はこの日はHFの観察会だったので、あとで子供たちに見せました。

栗の木では定番のこの子も観察できました。

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ゴマダラオトシブミ (オトシブミ科)


カラダがゴマダラですが、目も模様の一部になっているように見えるのがおもしろいです。

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もう本命君はあきらめて、観察会がはじまる時間までベンチで腰かけて待っていると、
目の前に吸水に舞い降りてきた子もいました。(写真なし)

でもやはり、吸水に降りてきた子は開張しませんでした。

ふと、ベンチのうしろ側の地面を見てみると、大きなライトグリーンのイモムシがいました。

イモハンを持っていなかったので、現地では同定できなかったのですが、あとで調べて分かりました。

初見でした。

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エゾヨツメ (ヤママユガ科)


羽化したらまた会いたい、大きくて(開張80ミリ以上)美しい蛾です。

同じ場所で派手なシデムシも観察しました。(この子もHF初見)

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ヨツボシモンシデムシ (シデムシ科)


歩くのが速くて証拠写真レベルの写真しか撮れませんでした。

ということで、そのまま観察会に参加して谷津田をあとにしました。

ミドリシジミたちとはまた来年かな。。





オマケ


といいつつ、ブログ読者のため(というのは建前で)比較的まともなミドリシジミの写真をアップしておきます。

昨シーズンHFで撮影したものですが、今一つ気に入らなかったのか、ボツ蔵に入っていたので掘り出し物です。

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ミドリシジミ ♂ (シジミチョウ科)


翅の開き方が気に入らなかったのかな。




今日の湯加減

今日は、県内のある場所がはじめて一般公開されるという情報をえて行ってきました。
天気が心配でしたが、朝から降っていた雨も観察会開始時刻には奇跡的にあがり、
その後また降りだしはしたものの、終了まで観察には問題ない状況でした。
さらに、お目当ての昆虫も観察することができ、とてもついていたと思います。
昆虫の女神に微笑んでもらった気がします。

急きょですが、東京スカイツリーでの「大昆虫展」の初日7月16日13時から、奥本先生とカブトムシゆかりさんのトークショー開催が決定!
ぜひお越しください。





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yakko

お早うございます。
ゴマダラオトシブミ 初めて見ましたが観察眼がないのでテントウムシと間違えそう〜 ミドリシジミの美しさに感動しました !
by yakko (2016-07-10 08:13) 

engrid

ライトグリーンのイモムシ、綺麗
宝刀で一刺し、凄いはやわざ
昆虫の女神さんの微笑み、嬉しいですね、、
消化不良解消でしたね
by engrid (2016-07-10 08:16) 

g_g

ミカドガガンボ、まだ見たことが無いです、一寸変わった形ですね。ミドリシジミ自分ならボツにしません(^^)何故なら撮らせてくれません(-.-)
by g_g (2016-07-10 08:46) 

mimimomo

こんばんは^^
虫博士ですね~わたくしは歩いていてもあまり見つけられなくて
やはりお花の方に目が行くからでしょうかね^^
ガガンボって何と言うガガンボかはわかりませんが我が家で見ることがあります。
ゴマダラオトシブミはオトシブミを作るのかしら?(@@
愛らしい模様ですね。
by mimimomo (2016-07-11 18:38) 

ぜふ

>yakkoさん
実際見ればそんなことないと思いますよ^^

>engridさん
エゾヨツメに反応していただけるとは、うれしいです(^^♪

>g_gさん
ミカドは他のガガンボと相似形だと思いますが、大きさがエクストラです^^

>mimimomoさん
ガガンボは日本だけで約700種いるそうです。
ゴマダラは栗の葉で作りますよ。 ポップなデザインでしょ^^
by ぜふ (2016-07-11 21:05) 

アサギいろ

きれいなミドリ色です。公開していただきありがとうございます。私もそろそろ活動を開始しようと思っていたのですが、いつも以上にガス欠でした。
by アサギいろ (2016-07-11 21:10) 

ぜふ

>アサギいろさん
はやくガソリン補給してくださいね。種類は何ですか?
ハイオク?^^
by ぜふ (2016-07-11 21:48) 

shino*

ミドリシジミの色 美しいですね~
飛んでるところも見てみたいです^^
by shino* (2016-07-12 22:17) 

美穂

こんにちは〜!「今日の湯加減」に書かれている昆虫は、もしかしてオオモノサシトンボでしょうか??違っていましたらすみません!素敵な体験されて素晴らしいですね〜^ ^
ゴマダラオトシブミ、とっても可愛いです〜♪
by 美穂 (2016-07-14 14:28) 

ぜふ

>shino*さん
オス同士のバトル飛行も見ものなんですよ(^^♪
撮影は至難を極めますが・・^^;

>美穂さん
よくわかりましたね!!
次記事にかどうかわかりませんが、掲載する予定です。お楽しみに♪
ゴマダラオトシブミはポップでカワイイよね^^

by ぜふ (2016-07-14 20:55) 

sakamono

この前の散歩で、今年初めてトンボを見ました。
アキアカネだったのかな。
最初のアブは、顔つきが、何やらクモのようにも見えます^^;。
by sakamono (2016-07-14 23:05) 

ぜふ

>sakamonoさん
アキアカネかどうかは知る由もありませんが、トンボが多いのはいいですね。
ここ数年、何かと問題視される蚊の天敵でもありますしね^^
by ぜふ (2016-07-15 22:44) 

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