SSブログ

"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。

ネーミングルール [探虫行]

毎年この時期(田植えの時期)恒例の予約投稿です。

冬は虫ネタ不足で困りますが、オンシーズンは記事化が間に合わなくて困ります。

先月のことになってしまいましたが、4月30日、落花生で有名なヤチマタ方面に行ってきました。

ただ、目的地は落花生畑ではなくて、谷津田(谷戸ともいいます)です。

P4300410.jpg




目的は昨シーズンから探し続けているある昆虫の生息地を確認すること。(いるかどうかはまだ不明)

もうそろそろ成虫が発生していてもいい頃なので、あわよくば出会えるかもしれないと思ったのでした。

しかし、去年からあたりをつけていたポイントは不発でした。

ついでに谷津田のまわりをぐるりと散策していると、扉の写真のように卯の花が咲き始めていました。

P4300409.jpg


虫と一緒に撮りたいと思い、花の周りを調べましたが、なぜかハナムグリもハチさえもいませんでした。

やっとこ見つけたのはこの子。

この子も獲物が訪花するのを待ちぼうけているように見えました。

P4300408.jpg

ジョウカイボン (ジョウカイボン科)


田んぼ沿いの農道で見かけるのは、シオヤトンボと出始めたシオカラトンボと越冬したキタテハたちばかり。

里地・里山といえどもやはりこのあたりは昆虫種数がやや乏しいのかもしれません。

それでも目的の虫がいてくれればよいのですが、とうとうこの日は観察できませんでした。

ただし、見込みのありそうなポイントは2か所ほど見つけることができました。

scarabe.gif


それでも田んぼに向かって飛んで行く小さな影に気づき、後を追っていきました。

めずらしい虫ではありませんが、好きな虫。

P4300418.jpg

ヒゲナガハナノミ ♂ (ナガハナノミ科)


科名でわかるとおり、ヒゲが長いハナノミではなく、ヒゲのあるナガハナノミです。(同じことを以前書いたかも)

ヒゲ(触角)は特に長いわけではありませんが、オスのヒゲは特徴的です。

そしてアップにすると意外にもいかつい顔。

P4300425.jpg


以下も以前紹介したことがありますが、オスとメスの見た目の違いもこの虫の特徴です。

この30分くらいあとに運よくメスも見つけました。

P4300428.jpg

ヒゲナガハナノミ ♀ (ナガハナノミ科)


はじめて見て、この子たちが同種だと分かる人がいたら、その人は前世ナガハナノミだったのだと思います。

scarabe.gif


その後もめぼしい虫は見つからなかったのですが、用水路の縁にシランが咲きはじめていました。

虫もいればいいなと思いながらカメラを持った手をそちらに伸ばしたら・・いました。

P4300433.jpg

シオヤアブ (ムシヒキアブ科)


ランチはガガンボのようでした。

そしてこの谷津田を後にする直前、最後に見つけたのは・・

P4300439.jpg

オオシモフリコメツキ (コメツキムシ科)


この子は別名、ヒメシモフリコメツキ といいますが、これも不思議ですね。

昆虫の和名というのは、規則正しい付け方というものがないのですが、

大(オオ)なのか、小(ヒメ)なのか・・どうしてこんなヘンテコな名前になったのでしょうかね。

本人もバツが悪くなったのか、何度飛び立っても着地するのは数センチ先。

そっとしておきました。

P4300444.jpg


と、この子がいた草むらの背後に魅力的な風景が見えました。

P4300451.jpg


今度の冬のために様子を確認しておきましたが、それはそれは理想的な様子でした。

オサ部の部活場所に決まりかもしれません。




オマケ


前回の記事で紹介したコヤマトンボのヤゴを採集したときに一緒に連れて帰ってきた子を紹介します。

P4170410.jpg

ハイイロゲンゴロウ (ゲンゴロウ科)


と思うのですが・・

この子は一昨年からの住人で名前ははっきりしています。

P4170415.jpg

クロゲンゴロウ (ゲンゴロウ科)


この写真では少し緑がかって見えますが、肉眼ではほぼまっ黒です。

ヒゲナガハナノミのオスとは正反対のプリティーフェイス。 いつも癒してもらっています。




今日の湯加減

先日羽化したコヤマトンボは☆になってしまいました。
羽化不全ではありませんでしたが、碧いトンボの目玉になるはずの複眼は羽化したときの茶灰色のままでした。
ヤゴのときの栄養が足りなかったのかもしれません。
眼は見えなかったのでしょう。ついに飛ぼうとはしませんでした。
捕食することができないので、コバエをあげたり、水を飲ませたりしました。
さて、明日ニイガタに行ってきます。チバと比べてこの時期、1か月ほど暦が巻戻るはずです。
春ふたたび。





nice!(30)  コメント(13) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 30

コメント 13

よしころん

今頃新潟ですかね~♪
今日はそちらのほうが気温があがるよう。
たくさんの64に会えますように^^
by よしころん (2016-05-15 07:01) 

engrid

若々しい緑の中で、虫たちも活動開始かな
覚えています、ヒゲナガさん  トナカイの角みたいって思ったこと
ゲンゴロウの真正面、なかなかに貫録です
by engrid (2016-05-15 09:02) 

アヨアン・イゴカー

>ヒゲナガハナノミ ♂
角が厳つくって格好ぇ!
by アヨアン・イゴカー (2016-05-15 12:46) 

sasasa

虫たちの中には、
(虫以外でも言えますが)
オスとメスで見た目が全然違うものがありますね。
ヒゲナガハナノミもそうなんですね。
確かにこれは知らないと全く別の種類かと思ってしまいますね(^_^;)
by sasasa (2016-05-15 15:53) 

ぜふ

>よしころんさん
ほんとそうでした。帰ってきてあまりの涼しさにビックリ^^;
出会った子たちについてはおいおい。。

>engridさん
里は緑一色。まさに”目には青葉”ですね♪

>アヨアン・イゴカーさん
実物はたった1センチくらいの小さな虫なんですよね。
でもなぜか惹かれる虫です。

>sasasaさん
ニンゲンと同じですね^^;

by ぜふ (2016-05-16 22:41) 

g_g

ゲンゴロウぐらいかなこの中でなんとなく解るのは、懐かしいです。もう新潟から帰ったのかな??
by g_g (2016-05-17 17:03) 

ぜふ

>g_gさん
無事帰ってきてます!
ただいま♪^^
by ぜふ (2016-05-17 23:26) 

響

ヒゲナガ君のヒゲは見つけたら直ぐに
この子だとわかりますね。
オスメス一緒に見つけるなんて凄い。
by (2016-05-18 18:24) 

sakamono

水棲昆虫って、見てて何かいいなぁ、って思います。
コメツキムシは、結構よく見ますが、こんな模様のは見たことないです。
霜降り、ってコトなのでしょうか^^;?
by sakamono (2016-05-19 22:26) 

ぜふ

>響さん
先日、ヒゲナガガの群れを観察しました。すぐわかりました^^
ナガハナノミのメスはラッキーでした♪

>sakamonoさん
クロゲン、マルゲン、ハイゲンがいますが、いつも癒されていますよ^^
シモフリは霜降りだと思います。
by ぜふ (2016-05-19 23:04) 

shino*

ヒゲナガさんの髭
鹿の角みたいでカッコいいです
良い季節になりましたね~^^
by shino* (2016-05-20 13:13) 

ぜふ

>shino*さん
”オトコ”ですね^^
良い季節・・今年の春~初夏はほんとに穏やかそうですね♪

by ぜふ (2016-05-21 23:30) 

mimimomo

こんにちは^^
ヒゲナガハナノミのヒゲって立派ですね~
新潟ですか。もうお戻りになっていらっしゃいますね^^
by mimimomo (2016-05-23 12:55) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。

そろそろ帰ろう ~ぜふのムシブロ~ - にほんブログ村