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下見的巡回 ~カマキリの秋 2~ [探虫行]
先々週、バス旅行をする予定でしたが、小さなアクシデントと体調不良が重なりキャンセルになってしまいました。
(その影響で二週間ぶりになったわけではありません)
ちゃんとフィールドの巡回はしていたので、その記録を書いておきます。
(ホームフィールドには行けなかったのですが・・)
最初に向かったのは先月開拓した八街方面の里地。
ここは、ある種のハンミョウがいるらしいので来年本格的に観察するために周辺調査をしたかったのです。
この時期はもうハンミョウは姿を消しているので、他の昆虫を観察しますが、まずはこの子から。

過去に何度か登場しているバッタですが、もののけ姫メイクとパステルグリーンが特徴的です。
上の写真は幼虫なので翅がまだ生えそろっていませんが、成虫になると・・

同じ時期に幼虫と成虫を観察することができました。
ツチイナゴは成虫で越冬するめずらしいバッタです。 日本の大型バッタで成虫越冬するのは本種だけ。

もぐもぐと葉っぱをかじっていました。越冬前の食いだめでしょうかね。

さて、カマキリはこの時期、産卵するためにたくさん食べる。 あちこちでじっと獲物を待ち構えています。

オオカマキリかチョウセンカマキリかは判定が困難なので、単に”カマキリ”とします。
(前脚の付け根の色や後翅の模様で区別できます)
つまりオオカマキリは必ずしもチョウセンカマキリより”大きい”わけではないということです。
顔で判別することもできません。みんな同じカオ・・

ところでカマキリの眼にはまるで瞳孔のような黒い点があって、視線を感じますよね。
しかしカマキリの眼は複眼ですから、瞳孔はありません。
これは”偽瞳孔”といわれるもので、複眼の中のある一点が黒く見えているだけなのです。
つまり、見る側が移動するとそれにつれて黒く見える場所が変わるため、カマキリの方が視線を動かしているかのように感じるわけです。
でもどうしても見つめられているように見えますよね。
上から目線だったり・・

流し目もしたり・・

そっぽを向いているように見えたり・・

ほんとはどこを見ているのか・・それはカマキリに聞いてみないとわかりません。


田んぼに沿って歩いて行くと行き止まりには釣り堀がありました。
その手前に小さな湿地(沼化した田んぼ?)があり、白いミゾソバが咲いていました。

その近くの道の上で吸水(吸汁)している子が・・

この子もこのブログによく登場するのでもはやお馴染みかもしれませんね。
お腹いっぱいになったのか、移動した先で日向ぼっこをし始めました。

男の子でした。
このあと田んぼの反対側をぐるっと歩いてみたのですが、あまり収穫なし。
ただ、久しぶりに会えた子も。

笹の葉にしがみついていました。
あとは、

と、

がいたくらいでしたので、次のフィールドへ移動。

佐倉市にあるここ(川村記念美術館)も久しぶりだったのですが、入場無料だった自然散策路が有料になっていました。
出口脇の花壇にホトトギスが咲いていました。

ルリタテハの幼虫かサナギがいないかなと探しましたが、見つかりませんでした。


最後にもう一か所。チバ市内にある自然公園。
ここはある虫の観察に冬に来ようと思っているのですが、今回はやはり下見。
出迎えてくれたのは何か(おそらく蛾)の幼虫でした。

水路に沿って設けてある木のフェンスの手すりの上にこの子の兄弟たちがたくさんいました。

一人ひとり挨拶していると陽が暮れてしますが、彼らを狙ってかカメムシも何種類かいました。
この子は幼虫。

ペアも。

背中のハートマークが特徴です。
そして最後は・・

上目遣い視線にどうしても見えてしまいます。
連れて帰ったカメムシの子たち。

カメムシ、飼ってみると意外に面白い。
だいたいじっとしているのですが、歩くときは超スローモーション。
時間に追われて慌てるのがつくづくイヤになってきます。
エサがわからなかったので、蛾の幼虫をあたえてみましたが、あまり好きではないらしく・・
ブドウを一粒あげてみたらストローを挿し込んでちゅうちゅう吸いました。
が、すぐお腹いっぱいになるようで、少しも減りませんでした。
昆虫ゼリーも好きなようで食い付き(吸い付き)はいいのですが減りません。
とても小食のようです。 でも、”超スロー”元気です。
今日の湯加減
(その影響で二週間ぶりになったわけではありません)
ちゃんとフィールドの巡回はしていたので、その記録を書いておきます。
(ホームフィールドには行けなかったのですが・・)
最初に向かったのは先月開拓した八街方面の里地。
ここは、ある種のハンミョウがいるらしいので来年本格的に観察するために周辺調査をしたかったのです。
この時期はもうハンミョウは姿を消しているので、他の昆虫を観察しますが、まずはこの子から。

ツチイナゴ (バッタ科)
過去に何度か登場しているバッタですが、もののけ姫メイクとパステルグリーンが特徴的です。
上の写真は幼虫なので翅がまだ生えそろっていませんが、成虫になると・・

ツチイナゴ (バッタ科)
同じ時期に幼虫と成虫を観察することができました。
ツチイナゴは成虫で越冬するめずらしいバッタです。 日本の大型バッタで成虫越冬するのは本種だけ。

もぐもぐと葉っぱをかじっていました。越冬前の食いだめでしょうかね。

さて、カマキリはこの時期、産卵するためにたくさん食べる。 あちこちでじっと獲物を待ち構えています。

カマキリ (カマキリ科)
オオカマキリかチョウセンカマキリかは判定が困難なので、単に”カマキリ”とします。
(前脚の付け根の色や後翅の模様で区別できます)
つまりオオカマキリは必ずしもチョウセンカマキリより”大きい”わけではないということです。
顔で判別することもできません。みんな同じカオ・・

ところでカマキリの眼にはまるで瞳孔のような黒い点があって、視線を感じますよね。
しかしカマキリの眼は複眼ですから、瞳孔はありません。
これは”偽瞳孔”といわれるもので、複眼の中のある一点が黒く見えているだけなのです。
つまり、見る側が移動するとそれにつれて黒く見える場所が変わるため、カマキリの方が視線を動かしているかのように感じるわけです。
でもどうしても見つめられているように見えますよね。
上から目線だったり・・

(この子はチョウセンカマキリか)
流し目もしたり・・

そっぽを向いているように見えたり・・

ほんとはどこを見ているのか・・それはカマキリに聞いてみないとわかりません。


田んぼに沿って歩いて行くと行き止まりには釣り堀がありました。
その手前に小さな湿地(沼化した田んぼ?)があり、白いミゾソバが咲いていました。

その近くの道の上で吸水(吸汁)している子が・・

ウラギンシジミ (シジミチョウ科)
この子もこのブログによく登場するのでもはやお馴染みかもしれませんね。
お腹いっぱいになったのか、移動した先で日向ぼっこをし始めました。

ウラギンシジミ ♂ (シジミチョウ科)
男の子でした。
このあと田んぼの反対側をぐるっと歩いてみたのですが、あまり収穫なし。
ただ、久しぶりに会えた子も。

オジロアシナガゾウムシ (ゾウムシ科)
笹の葉にしがみついていました。
あとは、

セスジツユムシ (ツユムシ科)
と、

カゲロウの仲間
がいたくらいでしたので、次のフィールドへ移動。

佐倉市にあるここ(川村記念美術館)も久しぶりだったのですが、入場無料だった自然散策路が有料になっていました。
出口脇の花壇にホトトギスが咲いていました。

コマルハナバチ ♂ (ミツバチ科)
ルリタテハの幼虫かサナギがいないかなと探しましたが、見つかりませんでした。


最後にもう一か所。チバ市内にある自然公園。
ここはある虫の観察に冬に来ようと思っているのですが、今回はやはり下見。
出迎えてくれたのは何か(おそらく蛾)の幼虫でした。

水路に沿って設けてある木のフェンスの手すりの上にこの子の兄弟たちがたくさんいました。

一人ひとり挨拶していると陽が暮れてしますが、彼らを狙ってかカメムシも何種類かいました。
この子は幼虫。

未同定
ペアも。

エサキモンキツノカメムシ (カメムシ科)
背中のハートマークが特徴です。
そして最後は・・

ハラビロカマキリ (カマキリ科)
上目遣い視線にどうしても見えてしまいます。
オマケ
連れて帰ったカメムシの子たち。

ヨコヅナサシガメ 幼虫 (カメムシ科)
カメムシ、飼ってみると意外に面白い。
だいたいじっとしているのですが、歩くときは超スローモーション。
時間に追われて慌てるのがつくづくイヤになってきます。
エサがわからなかったので、蛾の幼虫をあたえてみましたが、あまり好きではないらしく・・
ブドウを一粒あげてみたらストローを挿し込んでちゅうちゅう吸いました。
が、すぐお腹いっぱいになるようで、少しも減りませんでした。
昆虫ゼリーも好きなようで食い付き(吸い付き)はいいのですが減りません。
とても小食のようです。 でも、”超スロー”元気です。
今日の湯加減
生まれてはじめて高速バスに乗れると思っていたのですが、乗れませんでした。
でも乗っていたらきっと具合が悪くて大変な思いをしただろう思うので、乗れなくてよかったなぁと。
運が悪いのか良いのかわかりませんが、最近やたらとツイているので良かったんだと思うことにします。
具体的には書けませんが先週もツイていました。
運を使い切ってしまわないか、まじめに不安なこの頃ですが、今まで貯めていた分だと思うことに。
何事も楽天的がいいですね。サジガメ君たちを見ていてそう思います。
↓今週リリースされたザ・クロマニヨンズの新譜
昆虫をモチーフにした曲「夜行性ヒトリ」が入っています!
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
あら~まだミゾソバやホトトギスが咲いていたのですね~^^
やはりどうしてもお花に目が行ってしまいがち^^;
ぜふさんのツキ、ご相伴!?に預かりたいです(笑)
by よしころん (2015-10-24 21:08)
カマキリと目があうような気がしていた理由がわかりました!
カメムシ小食なんですね。
飼えるならKTMカラーのカメムシちゃんを飼ってみたいです(笑)
by barbie (2015-10-24 21:14)
>偽瞳孔
なるほど、納得しました。
>(おそらく蛾)の幼虫でした。
なんとも、可愛いですね。
by アヨアン・イゴカー (2015-10-24 22:28)
おはようございます^^
カマキリの種類も色々いるのですね。偽瞳孔にいつも見つめられて(^-^ ちょっとカマキリ怖いです。
by mimimomo (2015-10-25 06:38)
>よしころんさん
2週間前ですがまだまだ見頃という様子でした。
ツキ・・そうだ、クジも買ったほうがいいかも^^
>barbieさん
アカスジとかジュウジナガカメムシあたりですかね?
くさくもないし飼いやすいと思いますよ^^
>アヨアン・イゴカーさん
うまく説明できるか心配でしたが、みなさんにわかってもらえたようで良かったです^^
もし、何の蛾かわかったら追記します。
>mimimomoさん
日本には10種類ほどいるようです。
お庭にもいますか?草花は食べないので安心してください^^
by ぜふ (2015-10-25 08:34)
何時だったか背中がハートマークを見ましたがこの形と少し違っていたような・・・イモムシみたいなのも見ましたが、なんの幼虫か忘れなければアップするので今度教えね・・・
先日見た蝶、ウラギンシジミかな?これも合わせてお願いします<(_ _)> ぜふさんのツキあやかりた~い。
by g_g (2015-10-25 08:51)
そっか!カマキリは複眼!
言われてみたらそうだったなーって思うのですが
どうしてもカメラ目線をされてるように感じちゃいます(笑)
首藤幹夫さんのツイッターで知ったのですが、
ぜふさんは、11月28日の幻燈写真ライブ(?)には行くのかしら?
by リュカ (2015-10-25 11:50)
イナゴもこうして見ると愛らしい表情ですね(^_^)
カマキリは北海道にはいないので、
去年出張でそちらへ行った時に見かけて、
びっくりした記憶があります(^_^)
by sasasa (2015-10-25 16:19)
涙目の子やハートマークの子
色々な子が登場してくれましたね。
私も高速バスには、乗ったことがないです。
by masao。 (2015-10-25 16:22)
カマキリさんの視線、なるほどでした。
流し目、上から目線、何だか人間っぽいです(笑)
ちっちゃいカメちゃん、幼虫だったんですね。
別の種類かと思ってました(^^;)
by もも (2015-10-25 22:49)
>g_gさん
いろいろ会えたのですね。楽しみにしています^^
>リュカさん
Twitterしてないのですが、その話知らないので、逆に詳細お知りでしたら教えてください!
>さささん
カマキリはたしか緯度45度が境界ですね。
気温だけが北限を決めているのではないようですが・・
>masao。さん
シンボリックな子はわかりやすくて好きです^^
地味な子も好きですが^^;
>ももさん
目線も感じますが、表情もあるように思いますよね。
ちっちゃいヨコヅナくんたちはなかなかユカイです♪^^
by ぜふ (2015-10-25 23:48)
カマキリの目 おもしろ〜い!
今度 どこみてるか聞いてみてください♪
あ ただいまです♪
by ねこじたん (2015-10-26 07:07)
正面から、まじまじカマキリを観察したことがなかったので
黒い点、初めて知りました
流し目とか、、ほんとユニークに見えましね
表情、ありますよ、、そうやって観察すると飽きることが無いですね
今度見つけたら、まじまじ見ちゃいます、
カマキリが照れるぐらいにね
by engrid (2015-10-26 15:58)
ぜふさんが撮った虫たち
愛らしく感じてしまうのは何故だろう?
少しずつ虫さんが好きになってるかも
体調戻られました?
by shino* (2015-10-26 23:02)
>ねこじたんさん
わかりました、聞いてみます^^
無視されるかもしれませんが^^;
>engridさん
飽きないですね~ 先日カマキリの記事書いたばかりなのにね^^;
engridさんも、どこ見てるの?って聞いてみてくださいね♪
>shino*さん
最上級のお褒めのことば、ありがたいことです♪
ニンゲン側の勝手な見方なんですけど虫たちにも表情があるんですよね。
イモムシくんはまるで顔文字 (´・ω・`) みたいに見えました^^;
少しずつでも親しんでいただければうれしいです^^
おかげさまで体調は快復しました! ご心配かけてすみませんでした・・
by ぜふ (2015-10-27 06:55)
ニョッキみたいな幼虫が可愛いです。
カマキリはやっぱり苦手(笑)
by 響 (2015-10-29 03:52)
オジロアシナガゾウムシというのですか。この不思議な虫は。
何十年も生きてきたみたいな、貫禄が感じられますね^^;。
by sakamono (2015-10-30 23:30)
>響さん
ニョッキ・・食べてもおいしくないと思います^^;
カマキリが苦手とはこれまた意外でした~ 食べられそうだから?^^
>sakamonoさん
風格のある虫ですが、”パンダゾウムシ”という異名があります。
パンダみたいに動き回りはしないですが・・^^;
by ぜふ (2015-10-31 08:19)
ぜふさん、さっそくカマキリ見ました、私も黒い点が目だと
思っていました^^;
たまにベランダに大きな緑色と大きな薄茶のカマキリ
2種類が出没します。ハラビロカマキリ が似てる気がします。
カメムシも色々ですね、でもカワイイです ♥
by マリー (2016-01-07 20:17)
>マリーさん
ベランダにカマキリがおでましとはうらやましいです♪
カマキリ記事はほかにもあります^^
http://floralmoon.blog.so-net.ne.jp/2015-09-19
by ぜふ (2016-01-07 22:26)