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"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。

カマキリの秋 [探虫行]

チバは二度目の梅雨明けとでもいう日でした。

やっと晴れたので、今日はダイコク様とツヤエンマ様の食料を手に入れるため、八街方面へ行ってきました。

そのついでに、目的地の牧場近くの里地を探してみました。

そう、探虫というよりもポイント探しでした。

八街といえば落花生。

広い落花生畑の中をトコトコとさまよっていたら、偶然、大きなクヌギの並木を見つけました。

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クヌギなどの雑木林を探していたわけではなく、ある目的があって草っぱらを探していたのですが、

気が付いたらこのクヌギの下にバイクをとめていました。

何かいそう(あわよくばクワガタでもいないか)と思ったので、梢を見上げていると、
今年の夏と二度の梅雨を耐え抜いてきたのでしょう、翅がすっかり褪色して白くなってしまった子がいました。

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サトキマダラヒカゲ (タテハチョウ科)


この子がきてるということは期待がもてるなぁとさらに見上げ続けていると・・いました、樹液の出ているとこに。

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ゴマダラチョウ (タテハチョウ科)


スズメバチもやってきたのでお暇することにしましたが、
せっかくなので近くの雑木林の林縁まで行ってみると、藪にこの子がいました。

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コカマキリ (カマキリ科)


この子が記事タイトルになったというわけではありませんが、伏線とはなっていたのです。

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一旦、牧場に行って用事を済ませ、また戻ってきました。

今度は落花生畑ではなく、谷津田(谷地の田んぼ)の周辺。

こんな場所です。

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ノシメトンボ (トンボ科)


色んな草木や蔓が生えている林縁をゆっくりチェックしていきました。

最初に見つけたのは期待通りのハムシの仲間でした。

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ヨツボシハムシ (ハムシ科)


見ての通りの名前ですが、生活史はまだよくわかっていないそうです。

チバではめったに見かけないです。

足元の葉にいたハムシを撮っていると目の前に。

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キイロスズメ (幼虫) (スズメガ科)


前から見ると・・

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お願いポーズがカワイイ。
(でも蔓をつかんでいるのは実はほんとの足ではなく腹脚という補助足のようなものです)

谷津田の反対側の林縁に移動しました。

そこで出迎えてくれたのは・・

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チョウセンカマキリ (カマキリ科)


カマキリたちはこの時期食欲旺盛。

でもこの子は獲物にはならないかな。

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スケバハゴロモ (ハゴロモ科)


ペアでした。

これは最近覚えた花。

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アキノウナギツカミ(?) と ムラサキシラホシカメムシ (カメムシ科)


葉っぱがミゾソバよりもかなり小さくて草丈が高いのでそうかなと。

今年はあまり撮影しなかった(できなかった)トンボたちも出てきてくれました。

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オオアオイトトンボ (アオイトトンボ科)


群れているのに意外にタンデムを見ることが少ない気がします。

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マユタテアカネ (トンボ科)


はっとする赤さのアカトンボですが、色の再現性が今一つです。

そしてこの地のラストしめくくりはこのトンボでした。

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オニヤンマ (オニヤンマ科)


今後しばらくは食料調達に通うでしょうから、この地の探虫もルーティーン化したいと思います。

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さらに帰り道の途中、HFにちょっとだけ寄ってみました。

幸運にも、久しぶりにお気に入りのカメムシに会えました。

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キバラヘリカメムシ (ヘリカメムシ科)


ちょっとアングルがよくなかったので、この子の特徴が分かりづらいですが、とても”モード”な子です。

さあ、これなんだと思いますか?

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正解です。

テントウムシです。

(ナミテントウかもしれませんが、”テントウムシ”がいつ”ナミテントウ”と呼ばれるようになったか・・宿題にします)

そして・・タイトルの子。

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オオカマキリ (カマキリ科)


この子を見つけたと同時に、横からオオアオイトトンボがタンデムで飛んできました。

あっ、つかまる! と思ったその瞬間、電光石火とはこのことでしょう、ペア共々捕獲されました。

秋は産卵のためにカマキリのメスたちはどんどん獲物をとらえて食べます。

鎌速く、カマキリ肥ゆる秋 です。




オマケ


そのカマキリを狙っている生物もいます。

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カナヘビ





今日の湯加減

明日から数日間、遠征にでかけます。
前半は海ゾーン。ターゲットを絞って狙い撃ちするつもり。(返り討ちにあうかもしれませんが)
後半は山ゾーン。彼の地で会いたい子が何種類かいますが、会えたらいいなという程度。
バーベキューなど、みんなでワイワイやるのを楽しみにしているのです。
海ステージへはすでに偵察メンバーが入っています。
朗報はまだ届きませんが、果報はなんとやらというので、もう寝ます。


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コメント 14

アヨアン・イゴカー

>実はほんとの足ではなく腹脚という補助足
昆虫であるからには6本足でなければならないのに、数が多いなと思っていました。ということは、本物の足は、胸の部分についている3対ですね。
by アヨアン・イゴカー (2015-09-20 00:46) 

mimimomo

おはようございます^^
楽しそうですね。何だかわたくしも庭や草原を探してみたくなります^^
カマキリ、生きるためとは言えすばしこいですね。
by mimimomo (2015-09-20 06:34) 

よしころん

蝶や蛾になってくれるとほぼ問題ないのですが、幼虫はどうにもダメで・・・
ウナギツカミ、この時期いろいろな所に咲いてますね~
もうひとつよく似たお花に「ママコノシリヌグイ」というこれまたすごいネーミングのお花もあります~(笑)
by よしころん (2015-09-20 07:39) 

g_g

キイロスズメの幼虫ってこんな格好でしたか!!
ムムッ 好きになれない気がする・・・
by g_g (2015-09-20 08:39) 

もも

我が家の庭にもあちこちにカマキリさんが獲物待ちしていますよ(^^)
イモ虫さん、オシャレな子がいっぱいいますよね ♪
アンヨが可愛いし♡
成虫の蛾はダメですが、イモムシさんは好きです(^^)
by もも (2015-09-20 17:07) 

ねこじたん

一枚目 カッコイイですね〜
みんなでのBBQ たのしんできてね〜
by ねこじたん (2015-09-21 00:14) 

engrid

オニヤンマを街で見かけなくなりました
さびしいな、、
カマキリ肥ゆる秋に、命をつなぐ秋でもあるのですね
by engrid (2015-09-21 21:50) 

リュカ

お願いポーズ、これは可愛いですね♪♪
カナヘビくんに狙われたカマキリくんは
大丈夫だったのかな?(笑)
昨日、コスモスを見にいったんです!そしたらチョウチョが蜜を吸ってて・・・その顔に胸キュンでした(笑)
by リュカ (2015-09-22 11:29) 

shino*

ノシメトンボとバイクの1枚良いですね
今日は赤とんぼと戯れてきましたが
ぜふさんのようにきちんと撮れませんでした
カナヘビカワイイな♪
by shino* (2015-09-22 17:17) 

ぜふ

>アヨアン・イゴカーさん
そうです。本物の足は黄色いのです。

>mimimompさん
まだまだチョウチョもいますし、ぜひ探虫してみてください♪
カマキリも子孫を残すために懸命です。

>よしころんさん
ミゾソバとトゲソバは知ってました♪
共通の特徴は茎にトゲがあるということですね。

>g_gさん
スズメガの仲間の幼虫の形はどれも似ていますね。
ということはどれも好きになれない?^^;

>ももさん
イモムシ好きの方は意外に多いですね。
イモムシハンドブックやイモムシコレクションが人気のように^^

>ねこじたんさん
電線がなかったらもっといいのにね^^;
楽しんできました~ 大満足の旅でした~♪

>engridさん
オニヤンマはもう街中では見られないでしょうね・・
街中に田んぼでもあれば別ですが^^

>リュカさん
もこもこしてるから愛嬌ありますね♪
コスモスにきたのは何のチョウだったのでしょう?

>shino*さん
トンボの背中に乗せてみました^^
赤トンボの群飛の写真撮りたいですがむずかしいですね。
そもそも群れが少なくなりました>_<
by ぜふ (2015-09-23 08:00) 

響

これから道にカマキリがたくさん出てくる時期になりますね。
カマキリの色が違うのは住んでる草の違いかと思っていましたが
種類が違ったのですね。
捕食の瞬間は早いです。
よく魚釣り用のルアーで釣りました。
by (2015-09-23 12:43) 

sakamono

先日、ダイコクコガネのかわいさを目にしましたが、このヨツボシハムシ
というのも、また違ったかわいさがありますね。ちょっとトボけた味が
あるというか^^;。
by sakamono (2015-09-26 01:17) 

ぜふ

>響さん
カマキリは同じ種類でもさまざまな体色の個体がいます。
カマキリをルアーで?^^

>sakamonoさん
それぞれかわいさが違いますね♪
すぐ隠れるか飛んでってしまうところはかわいくないですが^^;
by ぜふ (2015-09-26 10:01) 

マリー

コメント、先ほど気がつき「カマキリの秋」拝見しました
ありがとうございます♪
イトトンボさんはお気の毒ですが、自然の摂理
致し方ありませんね。合掌
ナミテントウは初めてみました!
オニヤンマも久しぶりです ♪
小さい頃はバッタ捕まえたり、オタマジャクシやカマキリの
卵を持って帰ったりして母に怒られてばかりでした^^;

by マリー (2016-01-09 14:25) 

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