"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
サウナ 高尾山 [ファーブル会]
前記事の続きです。
8月22日は昆虫エクスプローラ管理人の川邊さん主催のイベントに参加しました。

イベント終了後も居残って園内で探虫したいところでしたが、次の目的地へ向けて出発しました。
八王子市の長池公園からバスを乗り継いで北野へ(JR中央線が沿線火災の影響で運転見合わせてました)。
北野から京王線に乗って高尾山口へ。
待ち合わせ場所の清滝駅に着いたのは集合時間の15分前。
この日の後半戦はファーブル会昆虫塾メンバーでの夜間観察・採集会があるのでした。

電車のダイヤ乱れがあったものの、みなさん迂回などして無事全員集合したところでケーブルカーで山頂へ。
山頂駅前で集合写真を撮ってまずは薬王院へ向けて出発。
山門のところでムササビ観察のグループがいて、梢をライトで照らしていました。

そしたらなんと、ムササビがテイクオフしてくれたのです。(写真はありません・・)
生まれて初めて見ました。ラッキーでした。
さて、境内を進むとさっそく昆虫を見つけた子がいました。

参道を歩くオサムシをつかまえた子もいました。(写真撮り損ねてボツ)
ところでこの日の高尾山はとてつもない蒸し暑さでした。
あのプチ熱中症になった南房総の砂浜とくらべてもどっちつかずと言っていいくらい。
山頂に行けば少しは涼しいかと思ったら大間違い。
登ってきた運動量に見合う分の汗をかいたのもあって、むしろ、いや間違いなく不快指数は上がりました。

そんなサウナ高尾山にたくさんいたのはこの子。

暗闇で何か動いた!と思ってライトを向けるとそこにあるのはずんぐりしたシルエット。
マダラカマドウマもいましたが、このコノシタウマが圧倒的多数。
高尾付近を庭にしている方もこんなに多いのははじめて見たと言ってたほどで、間違ってふんづけそうでした。
(ニンゲンに踏まれてしまうほどどんくさい子はいないと思いますが)

一方、この日の目立った収穫はクワガタでした。

ノコギリクワガタやミヤマクワガタも採れました。

山頂での探虫も束の間、帰りのケーブルカーの時間が迫ってきたので引き返します。
下り道ではあまりこれといった虫が見つからなかったのですが、散策路の脇の枯草の上にヒメオサを見つけました。
近寄っていくうちに潜られちゃうかなぁと思っていたら案の定・・堆積した落ち葉の塊りの中へ。
でもやっと見つけたので悪あがきをしてオサホリ道具で落ち葉をひっくりかえしてみました。
が、結果的には見失ってしまい、証拠写真すら撮れずじまい。
その代わりということではないですが、その直後に別の虫を見つけてくれた方がいました。

彼女が撮っているのは・・

明るいヘッドマウントライトに照らされてその名の通りツヤツヤで美しいナガゴミムシの仲間です。
こんなのもいました。


権現茶屋のところで後続隊を待つことにしましたが、ここで地元メンバーの方が案内してくれた先にいたのは・・

だったのですが、ここでカメラの電池が切れてしまい、やむなくスマホで撮影。
(朝から撮影していたのでムリもないのですが読みが甘いと反省)
ここ、実は手洗い場所なのですが、鏡の前で(上で)お化粧直ししている子がいました。

彼女のことではありません。彼女が撮影している子です。

暗くても獲物を見つけられるように色素を集めてわずかな光を感知するため、カマキリの眼は夜になるとまっ黒になります。

最終の一本前のケーブルカーで下山し、無事解散となりました。
昼間のダイヤ乱れの余波もあったのか、チバまで2時間半の旅でしたが、とても充実した、虫暑い一日でした。
約3週間前の8月3日の朝。部屋の虫棚からカリカリという音が・・
数か月前にいただいた一本の菌糸瓶からその音はしていました。
菌糸瓶というのは、おもにクワガタなどの大型昆虫の幼虫を飼育して羽化させるためのプラスチックの容器です。
昆虫の飼育はしますが、ブリーダーではないので、うちにある菌糸瓶はこの一本だけでした。
そう、ダイオウヒラタクワガタの大平くん(仮称)が羽化したのです。

ところが適当な飼育ケースがなかったので、夏の暑さで空き室が目立ち始めたオサタワーの一室に仮住まいさせたのがいけなかった。
帰宅してみたら脱走していました。
すぐに逮捕状をとりつけ、懐中電灯片手に家宅捜索開始。
しかしあらゆる家具の下やカーテンの裏側、玄関、洗面所、台所なども探すもまったく行方が知れず。
数日経っても出てこないので、とうとう最後の手段ということで、バナナトラップを部屋の中に仕掛けることに。
甘酸っぱい香りの漂う部屋で数日間暮らすことになりましたが、大平くんはワナにかかりませんでした。
どこか狭いところでオオアゴがひっかかって身動きできなくなっているのかと思い、正直迷宮入りと思いました。
ところが今朝、新聞をとりに玄関にいくと、そこにはまさに家から出て行こうとするかのような黒い影が。
ホコリまみれになっていましたが、幸い足も触角もどこも傷ついてなくて、しかも元気でした。

無事保護でき、ほっと胸をなでおろす思い。(とくに外国の生き物は気を付けないといけない・・と自戒)
謝罪の気持ちを込めてブラッシングし、シャワーをあびてスッキリしたらゼリーにかぶりついていました。

それにしても3週間以上も何を食べて暮らしていたのか・・・ナゾですが取り調べはしないつもりです。
今日の湯加減
8月22日は昆虫エクスプローラ管理人の川邊さん主催のイベントに参加しました。

コオニヤンマ (サナエトンボ科)
イベント終了後も居残って園内で探虫したいところでしたが、次の目的地へ向けて出発しました。
八王子市の長池公園からバスを乗り継いで北野へ(JR中央線が沿線火災の影響で運転見合わせてました)。
北野から京王線に乗って高尾山口へ。
待ち合わせ場所の清滝駅に着いたのは集合時間の15分前。
この日の後半戦はファーブル会昆虫塾メンバーでの夜間観察・採集会があるのでした。

この時期はムササビの観察シーズンだとか・・
電車のダイヤ乱れがあったものの、みなさん迂回などして無事全員集合したところでケーブルカーで山頂へ。
山頂駅前で集合写真を撮ってまずは薬王院へ向けて出発。
山門のところでムササビ観察のグループがいて、梢をライトで照らしていました。

そしたらなんと、ムササビがテイクオフしてくれたのです。(写真はありません・・)
生まれて初めて見ました。ラッキーでした。
さて、境内を進むとさっそく昆虫を見つけた子がいました。

センチコガネ (コガネムシ科)
参道を歩くオサムシをつかまえた子もいました。(写真撮り損ねてボツ)
ところでこの日の高尾山はとてつもない蒸し暑さでした。
あのプチ熱中症になった南房総の砂浜とくらべてもどっちつかずと言っていいくらい。
山頂に行けば少しは涼しいかと思ったら大間違い。
登ってきた運動量に見合う分の汗をかいたのもあって、むしろ、いや間違いなく不快指数は上がりました。

そんなサウナ高尾山にたくさんいたのはこの子。

コノシタウマ (カマドウマ科)
暗闇で何か動いた!と思ってライトを向けるとそこにあるのはずんぐりしたシルエット。
マダラカマドウマもいましたが、このコノシタウマが圧倒的多数。
高尾付近を庭にしている方もこんなに多いのははじめて見たと言ってたほどで、間違ってふんづけそうでした。
(ニンゲンに踏まれてしまうほどどんくさい子はいないと思いますが)

一方、この日の目立った収穫はクワガタでした。

スジクワガタ (クワガタムシ科)
ノコギリクワガタやミヤマクワガタも採れました。

ミヤマクワガタ (クワガタムシ科) 後日撮影
山頂での探虫も束の間、帰りのケーブルカーの時間が迫ってきたので引き返します。
下り道ではあまりこれといった虫が見つからなかったのですが、散策路の脇の枯草の上にヒメオサを見つけました。
近寄っていくうちに潜られちゃうかなぁと思っていたら案の定・・堆積した落ち葉の塊りの中へ。
でもやっと見つけたので悪あがきをしてオサホリ道具で落ち葉をひっくりかえしてみました。
が、結果的には見失ってしまい、証拠写真すら撮れずじまい。
その代わりということではないですが、その直後に別の虫を見つけてくれた方がいました。

彼女が撮っているのは・・

クロツヤヒラタゴミムシ ? (オサムシ科)
明るいヘッドマウントライトに照らされてその名の通りツヤツヤで美しいナガゴミムシの仲間です。
こんなのもいました。

カジカガエル ?

権現茶屋のところで後続隊を待つことにしましたが、ここで地元メンバーの方が案内してくれた先にいたのは・・

アゲハモドキ (アゲハモドキガ科)
だったのですが、ここでカメラの電池が切れてしまい、やむなくスマホで撮影。
(朝から撮影していたのでムリもないのですが読みが甘いと反省)
ここ、実は手洗い場所なのですが、鏡の前で(上で)お化粧直ししている子がいました。

彼女のことではありません。彼女が撮影している子です。

チョウセンカマキリ (カマキリ科)
暗くても獲物を見つけられるように色素を集めてわずかな光を感知するため、カマキリの眼は夜になるとまっ黒になります。

最終の一本前のケーブルカーで下山し、無事解散となりました。
昼間のダイヤ乱れの余波もあったのか、チバまで2時間半の旅でしたが、とても充実した、虫暑い一日でした。
オマケ
約3週間前の8月3日の朝。部屋の虫棚からカリカリという音が・・
数か月前にいただいた一本の菌糸瓶からその音はしていました。
菌糸瓶というのは、おもにクワガタなどの大型昆虫の幼虫を飼育して羽化させるためのプラスチックの容器です。
昆虫の飼育はしますが、ブリーダーではないので、うちにある菌糸瓶はこの一本だけでした。
そう、ダイオウヒラタクワガタの大平くん(仮称)が羽化したのです。

ジャワ島に生息するクワガタです
ところが適当な飼育ケースがなかったので、夏の暑さで空き室が目立ち始めたオサタワーの一室に仮住まいさせたのがいけなかった。
帰宅してみたら脱走していました。
すぐに逮捕状をとりつけ、懐中電灯片手に家宅捜索開始。
しかしあらゆる家具の下やカーテンの裏側、玄関、洗面所、台所なども探すもまったく行方が知れず。
数日経っても出てこないので、とうとう最後の手段ということで、バナナトラップを部屋の中に仕掛けることに。
甘酸っぱい香りの漂う部屋で数日間暮らすことになりましたが、大平くんはワナにかかりませんでした。
どこか狭いところでオオアゴがひっかかって身動きできなくなっているのかと思い、正直迷宮入りと思いました。
ところが今朝、新聞をとりに玄関にいくと、そこにはまさに家から出て行こうとするかのような黒い影が。
ホコリまみれになっていましたが、幸い足も触角もどこも傷ついてなくて、しかも元気でした。

無事保護でき、ほっと胸をなでおろす思い。(とくに外国の生き物は気を付けないといけない・・と自戒)
謝罪の気持ちを込めてブラッシングし、シャワーをあびてスッキリしたらゼリーにかぶりついていました。

こんなに元気
それにしても3週間以上も何を食べて暮らしていたのか・・・ナゾですが取り調べはしないつもりです。
今日の湯加減
今年の8月はまさにジェットコースターでした。
上旬は、経験したことのない暑さだなと思っていたら、東京ではそれが8日も続いて連続猛暑日の記録更新。
中旬も30度前後のほぼ真夏日で、ここで溜まっていた酷暑の疲れが堰を切ったように体にのしかかってきました。
そして下旬。コースターは突然てっぺんを越えて真っ逆さま。絶叫マシンと化しました。
確か東京では17.7度という、これまた8月の最低気温の記録を更新した日がありました。
その頃沖縄~九州を通過した台風15号は最大風速70mオーバーを記録し日本各地で火山が活発化する。
ハチャメチャなのはデキの悪いバラエティー番組かドタバタ喜劇だけにしてほしい。
こんな調子で年々気候の激烈さが増していったらどうなっちゃうのでしょう。
取り調べはしないと書きましたが、この過酷な8月を無事サバイバルした大平くんにノウハウを伝授してもらいたいものです。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
こんばんは^^
昆虫を探して歩くのも大変ですね^^
寄るくらい高尾山なんて・・・ときどきビヤガーデンのために行く人がいることは知っていましたが。
ダイオウヒラタクワガタ、見つかって良かったですねv
by mimimomo (2015-08-29 20:03)
大平くんに噛まれなくてよかったですね。
スマトラヒラタの♀に噛まれたことがあるけど
指に穴があいて痛かった^^;
by masao。 (2015-08-30 05:23)
ダイオウヒラタクワガタに挟まれたら怪我しそう・・・
by g_g (2015-08-30 09:43)
脱走してた太平くんが見つかってよかったです。
バナナトラップ、この時期に放置してたら招かざるお客さん、ゴキとか来たら大変ですね(笑)
by barbie (2015-08-30 12:53)
本当にこの気温のアップダウンは堪えます(><)
地球環境ここまでくるともう後戻りできないのかもしれませんが・・・
by よしころん (2015-08-30 16:42)
クワガタはメスになると種類がさっぱりわかりません。
夜の虫探しは昼間と違って楽しそう。
カジカガエルの姿が見れるのも珍しいですね。
by 響 (2015-08-31 02:23)
お化粧直しをしてるお姉さんを撮影したの?って思ったら
カマキリさんが鏡で化粧直しをしていたとは(笑)
可愛い写真ですねー♪
大平くん、無事保護出来て良かったです!!
シャワーをあびてスッキリ顔、ほんとにスッキリした顔に見えて楽しい!
by リュカ (2015-08-31 14:41)
チョウセンカマキリもアゲハモドキもクロツヤヒラタゴミムシもオネーサンもみんなきれいで素敵です。
by アサギいろ (2015-08-31 20:04)
>mimimomoさん
この日はかなりタフでした。
高尾山ビアマウントに寄るヒマはありませんでした^^;
>masao。さん
やはりヒラタの類はおっかないですね^^;
穴開きますね、かんたんに・・
>g_gさん
ダイオウヒラタは気性が荒い方ですが、この個体はワイルドでないせいか少し性格がおだやかな気がします。(気のせいだと思いますが^^;)
>barbieさん
まさか部屋の中で仕掛けることになるとは・・^^;
Gさん含め、何もかかりませんでした。
>よしころんさん
子供やお年寄りにはさらにたいへんな夏だったと思います。
後戻りはむずかしいと思いますが、100年単位で考えるしかないですね。
>響さん
クワガタのメスはむずかしいです!^^; 現地は暗かったのでなおさら・・
アマガエル大だったのでカジカガエルとしました。(声は聴けませんでした)
>リュカさん
かわいいのはどちら? あ、両方ですね^^
大平君は無事保護できてほんとによかった♪ 水も滴るイケメンでしょ?
>アサギいろさん
みんなって・・どの虫もオネーサン絡みですね^^;
他の子たちもキレイでしたよ♪^^
by ぜふ (2015-08-31 20:36)
こんにちは^^
また妙な変換になってすみません。「夜、暗い」です<(__)>
by mimimomo (2015-09-01 13:50)
脱走前に確保できて、よかったですね
窮屈、ひろいところへと、、、
カッコいいワイルドなこなのね
by engrid (2015-09-01 18:31)
昆虫も調べてみると面白いですよね、昔は夏には昆虫採集が夏休みの課題でした。
by 馬爺 (2015-09-03 11:59)
>mimimomoさん
なるほど、ひとりだとコワイですが、大勢だったので^^
>engridさん
すんでのところでした^^;
3週間も独りでサバイバルした男前です^^
>馬爺さん
採集するだけでなく、標本作製が自由研究の定番でしたね♪
by ぜふ (2015-09-04 22:21)
高尾山には子供の頃から何度も行きましたが、夜に登ったコトはありません。
ちょっとコワくないですか^^;?カマドウマがいるのは家の中だけでは
ないんですねー。目からウロコの気分です。センチコガネもかわいいですね^^。
by sakamono (2015-09-04 22:51)
題名思わず笑ってしまいましたが
山が涼しいとは限らないんですね^^
by shino* (2015-09-05 09:08)
>sakamonoさん
ぜんぜんこわくないですよ^^
人、いっぱいいます。虫もいっぱいいます♪
>shino*さん
北千住あたりにありそうでしょ?^^;
by ぜふ (2015-09-05 21:59)