"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
西風リベンジ [ゼフィルス]
5月30日朝、HFでミドリシジミを観察しました。
5頭確認したうち、最後に観察したのがこの子でした。
ちょうど枯れた葉のところにとまっているのでカモフラージュのようですが、そういう習性はないはず。
ただ、こういう日陰の梢にひっそりたたずんでいるのはメスが多い。
確認するために撮影した後に突っついて飛び立ってもらったら、やはり女の子でした。
結局ご開張の写真は一枚しか撮れなかったこともあり、翌日のリベンジを誓って南房総方面へと足を運んだのでした。
行きがけの駄賃じゃないですが、近くに生っていたモミジイチゴを試食して出発しました。
ちょうど完熟でした。
富津館山道で一気に終点の富浦まで移動。
あるポイントのある虫の下見をするのが目的でした。
はじめて訪れる地でしたが、ネット情報で予習をしていたので、迷うこともなくあっさり到着。
砂浜の入り口にこの花が一株だけ咲いていました。
海岸に降りてみるとそこには家族連れが一組と漁を終えた地元の漁師さんと思しき人影があるだけでした。
その海岸の砂の上を小さな熊手を片手に物色して歩きます。
すると見るからに優良物件の流木がありました。
それをごろりと転がしてみると・・
あっさり発見。
この瞬間はわからなかったのですが、この子たち、寝ているんです。
ヒョウタンゴミムシは夜行性なので、昼間は砂の中や漂着物の下でじっとしているのです。
写真を撮っていると、目が覚めたのか、あわてて砂の中へ潜ろうとしましたが、無事捕獲。
この子は大型で、あとで測定したところ、体長23ミリありました。
コクワガタのメスのような、いやそれよりも発達したオオアゴにしばし見とれていました。
実のところ狙いはオオヒョウタンゴミムシだったのですが、それはその名のとおりさらに大きくて、
30ミリ以上あるのです。
怪しい虫屋は砂浜をしばらくうろつきましたが、お目当ての子は発見できず。
ヒョウタンとオオヒョウタンが棲み分けていなければ、いる可能性があるポイントであることが確認できたので次のポイントへ移動。
民家の間の路地を抜けるといきなり眼前が開けました。
気持ちのいい開放感のある砂浜と海と空をバックにたまにはこの子も撮影。
ここもはじめてでしたが、やはり人影がまばらでした。
夏は海水浴客で賑わうでしょう。 漂着物やゴミも少ない。(虫屋にとってはマイナスですが)
いそうな気配もありましたが、あえて試掘はせずにおきました。
さて翌日、今度は出遅れることなく6時に出発。
HFに着いてとりあえず巡回してみると、あちこちの梢、下草で観察することができました。
オープンの子は見かけなかったので昨日の場所へ。
昨日のフルオープンの子がいたところよりももっと手前の下草に、いかにもこれから開きそうな子が。
少し翳っていたのですが、数分に一度くらい、雲間からの陽射しがこの子に降り注ぎます。
これはいずれチャンスが巡って来るに違いないと、立膝状態で待つこと30分。
・・微動だにせず。。
たぶん向こうもこっちのことを気にしていて、我慢比べになっている気がしたので、あきらめて立ち上がろうとしたそのとき、
我慢比べのふたりの間に割り込むように、別の子が舞い降りてきました。
しかも着陸するなりフルオープン。
翅が黒っぽく見えるのでメスのようですが、これは見ている角度が悪いため。
くるりと展開してくれると・・
同一個体です。
翅の輝き方は見る角度によってこんなに違うのです。
葉の上をまるでファッションモデルのように歩いてくれるいい子でしたのでもう一枚だけ。
メスも撮りたくて探し回りましたが、なぜかこの日は観察できず。
田んぼの畔の地表でもぞもぞしている子がいたのでよく見ると、彼も少し羽化不全のようでした。
飛び立とうとしましたが、田んぼの中に落ちてしまったので、カメラの一脚で救出しました。
このあと、もう一度自力で飛んで葉の上にとまったのが先の写真です。
ゼフ狙いらしきカメラを携えた方がやってきて、なかなか見つけられないようだったので、さっきの我慢比べの子(まだそこにそのままいたのです)を紹介してHFを後にしました。
(結局、10頭以上確認することができました)
これは救出したわけではなく偶然ですが、こんな子も遊んでくれました。
ニホンカワとしますが、ひょっとしたらアサヒナではないのかと数年前から疑っています。
一脚は手に持っているので当然、片手での撮影。 でも逆に造作もなく被写体を順光の向きに変えられます。
シャッタースピードが稼げたおかげで手ブレせずに撮れたと思います。
と、トンボが舞い上がりました。
とっさに行方を目で追いましたが、姿が消えました。
あらためてくるりと周囲を見渡してもどこにもいない・・・もしかして・・・
いました。
帽子の上に。
前日の砂浜で見つけたちょっとおもしろい虫。
ダンゴ虫の仲間なのですが、公園などにいるのよりかなりジャンボ。
公園などでよくみかけるのは、オカダンゴムシというのが本名のようです。
ハマダンゴムシより、ウミボールムシ・・海玉虫のほうがいいかなと思うくらいかわいい顔。
飼い方がわからないので同行はお願いしませんでした。
今日の湯加減
5頭確認したうち、最後に観察したのがこの子でした。
ミドリシジミ ♀ (シジミチョウ科)
ちょうど枯れた葉のところにとまっているのでカモフラージュのようですが、そういう習性はないはず。
ただ、こういう日陰の梢にひっそりたたずんでいるのはメスが多い。
確認するために撮影した後に突っついて飛び立ってもらったら、やはり女の子でした。
結局ご開張の写真は一枚しか撮れなかったこともあり、翌日のリベンジを誓って南房総方面へと足を運んだのでした。
行きがけの駄賃じゃないですが、近くに生っていたモミジイチゴを試食して出発しました。
ちょうど完熟でした。
富津館山道で一気に終点の富浦まで移動。
あるポイントのある虫の下見をするのが目的でした。
はじめて訪れる地でしたが、ネット情報で予習をしていたので、迷うこともなくあっさり到着。
砂浜の入り口にこの花が一株だけ咲いていました。
ホタルブクロ
海岸に降りてみるとそこには家族連れが一組と漁を終えた地元の漁師さんと思しき人影があるだけでした。
その海岸の砂の上を小さな熊手を片手に物色して歩きます。
すると見るからに優良物件の流木がありました。
それをごろりと転がしてみると・・
あっさり発見。
ヒョウタンゴミムシ (オサムシ科)
この瞬間はわからなかったのですが、この子たち、寝ているんです。
ヒョウタンゴミムシは夜行性なので、昼間は砂の中や漂着物の下でじっとしているのです。
写真を撮っていると、目が覚めたのか、あわてて砂の中へ潜ろうとしましたが、無事捕獲。
この子は大型で、あとで測定したところ、体長23ミリありました。
コクワガタのメスのような、いやそれよりも発達したオオアゴにしばし見とれていました。
実のところ狙いはオオヒョウタンゴミムシだったのですが、それはその名のとおりさらに大きくて、
30ミリ以上あるのです。
怪しい虫屋は砂浜をしばらくうろつきましたが、お目当ての子は発見できず。
ヒョウタンとオオヒョウタンが棲み分けていなければ、いる可能性があるポイントであることが確認できたので次のポイントへ移動。
民家の間の路地を抜けるといきなり眼前が開けました。
気持ちのいい開放感のある砂浜と海と空をバックにたまにはこの子も撮影。
ベニシジミ(春型)号
ここもはじめてでしたが、やはり人影がまばらでした。
この写真を撮った直後にカメラがフリーズしました
夏は海水浴客で賑わうでしょう。 漂着物やゴミも少ない。(虫屋にとってはマイナスですが)
いそうな気配もありましたが、あえて試掘はせずにおきました。
さて翌日、今度は出遅れることなく6時に出発。
HFに着いてとりあえず巡回してみると、あちこちの梢、下草で観察することができました。
オープンの子は見かけなかったので昨日の場所へ。
昨日のフルオープンの子がいたところよりももっと手前の下草に、いかにもこれから開きそうな子が。
少し翳っていたのですが、数分に一度くらい、雲間からの陽射しがこの子に降り注ぎます。
これはいずれチャンスが巡って来るに違いないと、立膝状態で待つこと30分。
・・微動だにせず。。
たぶん向こうもこっちのことを気にしていて、我慢比べになっている気がしたので、あきらめて立ち上がろうとしたそのとき、
我慢比べのふたりの間に割り込むように、別の子が舞い降りてきました。
しかも着陸するなりフルオープン。
ミドリシジミ ♂ (シジミチョウ科)
翅が黒っぽく見えるのでメスのようですが、これは見ている角度が悪いため。
くるりと展開してくれると・・
同一個体です。
翅の輝き方は見る角度によってこんなに違うのです。
葉の上をまるでファッションモデルのように歩いてくれるいい子でしたのでもう一枚だけ。
メスも撮りたくて探し回りましたが、なぜかこの日は観察できず。
田んぼの畔の地表でもぞもぞしている子がいたのでよく見ると、彼も少し羽化不全のようでした。
飛び立とうとしましたが、田んぼの中に落ちてしまったので、カメラの一脚で救出しました。
このあと、もう一度自力で飛んで葉の上にとまったのが先の写真です。
ゼフ狙いらしきカメラを携えた方がやってきて、なかなか見つけられないようだったので、さっきの我慢比べの子(まだそこにそのままいたのです)を紹介してHFを後にしました。
(結局、10頭以上確認することができました)
オマケ
これは救出したわけではなく偶然ですが、こんな子も遊んでくれました。
ニホンカワトンボ ♀ (カワトンボ科)
ニホンカワとしますが、ひょっとしたらアサヒナではないのかと数年前から疑っています。
一脚は手に持っているので当然、片手での撮影。 でも逆に造作もなく被写体を順光の向きに変えられます。
シャッタースピードが稼げたおかげで手ブレせずに撮れたと思います。
と、トンボが舞い上がりました。
とっさに行方を目で追いましたが、姿が消えました。
あらためてくるりと周囲を見渡してもどこにもいない・・・もしかして・・・
いました。
帽子の上に。
オマケ 2
前日の砂浜で見つけたちょっとおもしろい虫。
ダンゴ虫の仲間なのですが、公園などにいるのよりかなりジャンボ。
ハマダンゴムシ
公園などでよくみかけるのは、オカダンゴムシというのが本名のようです。
ハマダンゴムシより、ウミボールムシ・・海玉虫のほうがいいかなと思うくらいかわいい顔。
飼い方がわからないので同行はお願いしませんでした。
今日の湯加減
今日はこれからF会の総会に行ってきます。
昆虫写真家の海野和男さんも理事なのでいらっしゃるかもしれません。
会えるといいなぁ。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
トンボは何故、無機質の場所に止まるでしょうね。
by Silvermac (2015-06-07 06:04)
おはようございます^^
カメラの一脚で救出した子のお写真、ちらりと中のグリーンが見えるの、とっても良いお写真ですね。
by mimimomo (2015-06-07 07:10)
そうそう、ヘッダーのミドリシジミも素晴らしい。
by mimimomo (2015-06-07 07:11)
お早うございます。
蝶は羽を閉じたときと開いた時はまるで別物に見えますが
このミドリシジミもそうなんですね(@_@;)
シジミチョウをゼフィルスというのをブログで覚えましたσ(^◇^;)
by yakko (2015-06-07 08:22)
モミジイチゴ、見た目にもすごく綺麗ですね!
ミドリシジミもすごく美しいな。
by sasasa (2015-06-07 21:10)
>Silvermacさん
”けんつ”であればどこでもとまりますよ^^
>mimimomoさん
それを撮りたかったのです。助手がほしかったですが・・^^;
>yakkoさん
シジミチョウすべてがゼフィルスというわけではありませんが、シジミチョウはウラオモテのある蝶ですね^^
>さささん
モミジイチゴはそちらにはないのですかね?
おいしいですよ^^
by ぜふ (2015-06-08 00:00)
浜でビーチコーミングするのかと思わせて
ゴミ虫探しって意表をつく遊びですね。
しかし緑の宝石は出会ってみたいです。
なっかなか見つかんないですよ。
by 響 (2015-06-08 05:38)
モミジイチゴって名前なんですね
野いちごって呼んでました
by ねこじたん (2015-06-08 13:18)
ミドリシジミのオープンは。美しさ限りないですね
でも、救出した子のちらりみえる羽の美しさ、見とれます
ヒョウタンゴミムシのヘッド クワガタに負けていませんね
by engrid (2015-06-08 18:10)
ミドリシジミは見る角度に寄って色が変わるのですね。
私にとっては新しい発見です^^;
by barbie (2015-06-09 00:22)
モミジイチゴって初めて見ました。
優しいオレンジ色なんですね〜^^
食べてみたいです。
ベニシジミ号かっこいい!!
あ、エゾハルセミ?と思われる声が入ってる動画UPしました。
時間のあるとき聴いて下さい(-人-)
by リュカ (2015-06-09 08:20)
バイクのベニシジミがめっちゃ個人的にはウケました(笑)
まさかこれを狙って購入されたのでしょうか。
響さんと同じ福岡ですが、ゼフ、見つかりません。
ちょっとこのところ鳥に走ってますが
これを見るとやっぱり撮りたくなります。憧れます。
by miya_gon (2015-06-09 12:24)
ミドリシジミって羽の色が裏表で違うんですね。
知らずに閉じたままの姿を見てたかもしれません。
日曜日は美しいアゲハ蝶に遭遇しました。
いつか載せますね。^^
by shino* (2015-06-09 23:06)
>響さん
ハマダンゴムシの他にハマベハサミムシもたくさんいました。
ミドリちゃんたちに会えるといいですね^^
>ねこじたんさん
キイチゴの仲間ですね^^;
んめ~よ^^
>engridさん
この色に魅せられて毎年撮っていますが何度見ても新鮮です。
ヒョウタンゴミムシはかっこいいですし、巣穴堀りもおもしろいです^^
>barbieさん
構造色ですからね♪
見る角度によってまったく違います。
>リュカさん
モミジイチゴはキイチゴの中で一番おいしいと思います^^
ぜひ食べてみてください。
ベニシジミ号の色にもちょっと似てます^^
>miya_gonさん
バイクは狙ってではありませんが、あるときふと似てるなーと^^
九州に分布するゼフもいろいろいるはずです。ぜひ探してみてください。
>shino*さん
基本は閉じたままです。
開いたところを見るのはなかなか大変なんです^^;
アゲハの写真たのしみにしています♪
by ぜふ (2015-06-09 23:31)
モミジイチゴ、山へ通っていた頃に、よく食べていました。
甘くて、とても美味しいですよね。
ヒョウタンゴミムシ。コレ、子供の頃は、クワガタだと思っていた
ヤツかもしれません^^;。
by sakamono (2015-06-13 09:43)
>sakamonoさん
モミジイチゴは人気ですよね。誰かに食べられているとがっかりしたり^^
クワガタと間違えるのはむりもないことだと思いますし、そもそもカッコイイ♪
by ぜふ (2015-06-13 11:56)
>ミドリシジミ ♂
やはりこの色、美しいですね。惚れ惚れ。
>モミジイチゴ
この木、こういう名前なのですね。隣の町さ買い物へ行く途中の峠近くに生えているので、もう少ししたら試食しますです。
by アヨアン・イゴカー (2015-06-14 23:22)
ベニシジミ(春型)号、良いですね。
ネーミングに笑っちゃいました(^^)
ミドリシジミ、開く子はすぐだけど、開いてくれない子は全然ですよね(^^;
私が行ったのは埼玉の有名どころでしたが、あまりの大漁にゲップ気味でした(爆)
by kazz (2015-06-24 15:21)