"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
虫おさめ [観察会]
7年目に突入しました。
今年はじめての記事ですが、内容は12月のことなので変なタイトルになりました。
年が明ける前に載せようと思っていたのですが、誤って記事を喪失したり、その復元をしたりと、編集作業が思うに任せなかったため、こんな展開になってしまいました。
そもそも冬はどうしても虫ネタが枯渇してしまうので、実は昨日、房総のとある場所へ花を見に行ってきたのですが、
残念ながらいつもとは違う様子で、そのロケーションらしい写真を撮ることはできませんでした。
前置きが長いですが、12月のHFの観察会での写真です。
陽が射し始めてから徐々に気温が上がってくるにつれ、テントウムシやアブたちの活性が上がりました。
まったく見かけなかったのに、陽のぬくもりにつられるように、あちこちに出てきます。
この子はそういうわけではなく、木の幹の表面でじいぃっとしていたのですが、参加者の子供が見つけました。
もっともっと迷彩になる場所にとまっているはずですが、この子は見つかりやすい色の幹にいました。
冬の陽だまりでよく日光浴をしているのはこの子ですが、
直射日光が当たらない葉にとまっていたので、開張はしてくれませんでした。
その代わりというと何ですが、幸いにもクモの網にからめとられた翅を見つけたので、キノカワガを見つけた子に説明することができました。
それからこれは観察指導員の方が見つけておいてくれたもの。
ヤママユガという比較的大きくて美しい蛾の仲間の繭なのですが、何かの形に似ていませんか?
観察指導員の方がおっしゃるには、”カマス”に似ているとのこと。
ずっと、トラザメという卵生の鮫の卵に似ていると思っていたので、思わず、
「魚のカマスじゃなくて?」
と聞いてしまい、笑われました。
”カマス”とは、穀物や塩などを入れる袋の呼び方なのだそうです。
後で調べてみると、”叺”と書くようで、意味からすると”蒲簀”。
蓆(むしろ)を二つ折りにして、両側を縄やひもで閉じて袋状にしたもの。
今でも、お菓子などをひとつひとつ包む、ホリエチレンやビニールの袋のことなどをカマス袋と呼ぶようですね。
さて、冬のHFで毎年観察しているものといえば、ウラギンシジミの越冬個体。
ちょうど1年前の記事でも登場していますが、まだ観察できていなかったのです。
この日も観察会の説明に耳を傾けつつ、目は梢の裏側ばかりにいっていました。
そして、とうとう見つけることができました。
見慣れた方も多いと思いますが、あらためて説明すると、ウラギンシジミは葉の裏側にこのような態勢でとまって越冬します。
触角も翅の中にしまって、風が吹いても雪が降っても微動だにしません。
ただ、猛烈な風雨や吹雪などで落下してしまうこともままあり、すべての個体が越冬できるわけではありません。
それと、これも昨年の話になりますが、大晦日に時間ができ天気もよかったので、どうしても我慢できず、
虫おさめとばかりに外房方面に出かけてきました。
もちろん、オサホリです。
実は12月初めに電車で房総半島を一周したのですが、そのとき車窓から景色を眺めていて気になった場所があったのです。
前後に通過した駅名からだいたいの位置は記憶しておいたので、地図とにらめっこして目的地を特定。
そこは貯水池でした。
貯水池をゆっくり一周してみましたが、岩盤状の壁ばかりで思ったよりも掘るポイントなし。
一部水分多めですが泥質の小崖があったので掘りました。
そして、一時間半も掘った戦果は、
ルイスオオゴミムシ ×1 と フタホシスジバネゴミムシ ×3、外道として、クロシデムシ ×1 という結果でした。
ところで、ルイスオオゴミムシはルイスナガゴミムシかもしれません。
同じ種類の別名であるかもしれません。 手元も図鑑ではわからないので、追々(掘りながら)調べるつもりです。
あ、房総へは水仙を撮りに行ったのでした。
が、江月も大崩も咲いてはいるものの、多くが倒れていたり、萎れかかっていたりで、無残ともいえる状態でした。
おそらく、年末の強風と降雪のせいではないかと思います。
ただ、あの甘い香りに包まれて散策するのはとてもいい気分でした。
この貯水池を後にして近辺を探検していると、とても奥まった場所にひっそりと建つ神社を見つけました。
この神社の名前、鳥居にあるとおり、
「六社神社」
これ、とっても縁起がいい。
どうしてか、
だって、
「ムシヤ(虫屋)神社」
とも読めるでしょ。
なので、春になったらまた来てみようと思います。
今日の湯加減
今年はじめての記事ですが、内容は12月のことなので変なタイトルになりました。
年が明ける前に載せようと思っていたのですが、誤って記事を喪失したり、その復元をしたりと、編集作業が思うに任せなかったため、こんな展開になってしまいました。
そもそも冬はどうしても虫ネタが枯渇してしまうので、実は昨日、房総のとある場所へ花を見に行ってきたのですが、
残念ながらいつもとは違う様子で、そのロケーションらしい写真を撮ることはできませんでした。
前置きが長いですが、12月のHFの観察会での写真です。
ナミテントウ (テントウムシ科)
陽が射し始めてから徐々に気温が上がってくるにつれ、テントウムシやアブたちの活性が上がりました。
まったく見かけなかったのに、陽のぬくもりにつられるように、あちこちに出てきます。
同上 (模様がまったく違いますが同じ種類です)
この子はそういうわけではなく、木の幹の表面でじいぃっとしていたのですが、参加者の子供が見つけました。
キノカワガ (ヤガ科)
もっともっと迷彩になる場所にとまっているはずですが、この子は見つかりやすい色の幹にいました。
冬の陽だまりでよく日光浴をしているのはこの子ですが、
ムラサキシジミ (シジミチョウ科)
直射日光が当たらない葉にとまっていたので、開張はしてくれませんでした。
その代わりというと何ですが、幸いにもクモの網にからめとられた翅を見つけたので、キノカワガを見つけた子に説明することができました。
同上
それからこれは観察指導員の方が見つけておいてくれたもの。
ウスタビガのマユ
ヤママユガという比較的大きくて美しい蛾の仲間の繭なのですが、何かの形に似ていませんか?
観察指導員の方がおっしゃるには、”カマス”に似ているとのこと。
ずっと、トラザメという卵生の鮫の卵に似ていると思っていたので、思わず、
「魚のカマスじゃなくて?」
と聞いてしまい、笑われました。
”カマス”とは、穀物や塩などを入れる袋の呼び方なのだそうです。
後で調べてみると、”叺”と書くようで、意味からすると”蒲簀”。
蓆(むしろ)を二つ折りにして、両側を縄やひもで閉じて袋状にしたもの。
今でも、お菓子などをひとつひとつ包む、ホリエチレンやビニールの袋のことなどをカマス袋と呼ぶようですね。
さて、冬のHFで毎年観察しているものといえば、ウラギンシジミの越冬個体。
ちょうど1年前の記事でも登場していますが、まだ観察できていなかったのです。
この日も観察会の説明に耳を傾けつつ、目は梢の裏側ばかりにいっていました。
そして、とうとう見つけることができました。
ウラギンシジミ (シジミチョウ科)
見慣れた方も多いと思いますが、あらためて説明すると、ウラギンシジミは葉の裏側にこのような態勢でとまって越冬します。
触角も翅の中にしまって、風が吹いても雪が降っても微動だにしません。
ただ、猛烈な風雨や吹雪などで落下してしまうこともままあり、すべての個体が越冬できるわけではありません。
それと、これも昨年の話になりますが、大晦日に時間ができ天気もよかったので、どうしても我慢できず、
虫おさめとばかりに外房方面に出かけてきました。
もちろん、オサホリです。
実は12月初めに電車で房総半島を一周したのですが、そのとき車窓から景色を眺めていて気になった場所があったのです。
前後に通過した駅名からだいたいの位置は記憶しておいたので、地図とにらめっこして目的地を特定。
そこは貯水池でした。
貯水池をゆっくり一周してみましたが、岩盤状の壁ばかりで思ったよりも掘るポイントなし。
一部水分多めですが泥質の小崖があったので掘りました。
そして、一時間半も掘った戦果は、
ルイスオオゴミムシ ×1 と フタホシスジバネゴミムシ ×3、外道として、クロシデムシ ×1 という結果でした。
ルイスオオゴミムシ (オサムシ科) と フタホシスジバネゴミムシ(オサムシ科)
ところで、ルイスオオゴミムシはルイスナガゴミムシかもしれません。
同じ種類の別名であるかもしれません。 手元も図鑑ではわからないので、追々(掘りながら)調べるつもりです。
あ、房総へは水仙を撮りに行ったのでした。
が、江月も大崩も咲いてはいるものの、多くが倒れていたり、萎れかかっていたりで、無残ともいえる状態でした。
おそらく、年末の強風と降雪のせいではないかと思います。
ただ、あの甘い香りに包まれて散策するのはとてもいい気分でした。
オマケ
この貯水池を後にして近辺を探検していると、とても奥まった場所にひっそりと建つ神社を見つけました。
この神社の名前、鳥居にあるとおり、
「六社神社」
これ、とっても縁起がいい。
どうしてか、
だって、
「ムシヤ(虫屋)神社」
とも読めるでしょ。
なので、春になったらまた来てみようと思います。
今日の湯加減
ご心配をおかけしていました(していないですね)3匹目の脱走オサムくんですが、
自首はしてきませんでしたが、翌日無事保護しました。
テレビも暖房も消して、部屋を静寂状態にして本を読んでいると、どこからかカサカサという音が。
どこから聞こえてくるのか耳を澄ましながら探索していると、それは、なんとゴミ箱から聞こえてくるのでした。
高さが50センチくらいある円筒形の籠状のゴミ箱なので、まさかとは思いましたが、
覗いてみてびっくり。紙屑の中に潜り込もうとしているオサムくんの姿がそこにありました。
(写真を撮ろうと思ったのですが、さすがに見苦しいので自粛しました)
しかしまあ、何につられてそんなところに入ったのか・・・やっぱり、ゴミムシの仲間だから?
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
キノカワガってネーミングまんまなんですね。
ウラギンシジミの写真はすぐにはわかりませんでした。
by shino* (2015-01-04 01:36)
水仙、今年は難しいのですかね。
5年以上訪れていませんが。。。
虫さがし、やっぱり根気が勝負ですか?
by ぐす (2015-01-04 07:31)
お早うございます。
キノカワガ は気が付かずに通り過ぎてしまいそうです。
ムラサキシジミは中々羽を開いてくれませんね。 ウラギンシジミ も
お見事です(^_^) 「六社神社」はぜふさんにピッタリの神社ですね。
by yakko (2015-01-04 09:02)
あけましておめでとうございます(^-^)/
今年もよろしくお願いします(^-^)
by sasasa (2015-01-04 15:29)
あけましておめでとうございます**
虫おさめってなんだかいいですね。^^
この季節でもてんとう虫っているのですね!*
びっくりしました。
ここは知らないことが知れてとても嬉しいです。
色々な色を持った虫達の写真、今年も楽しみにしています。
今年も一年よろしくお願いします**
by SaraTriennale (2015-01-04 16:18)
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
虫は擬態が上手いですね。
by mimimomo (2015-01-04 20:25)
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします!
オサムくん無事保護されてよカッパです♪
by るぐっちぃ (2015-01-04 22:39)
テントウ虫は越冬するのでしょうか。
by Silvermac (2015-01-05 06:16)
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします^^
今年はどんな虫さんと出会えるかしら!(笑)
年末に大きなハエだけは見ましたorz...
あおくんが、びっくり仰天で、びびってました。
by リュカ (2015-01-05 10:25)
キノカワガ、って見た目そのままのネーミングですね。
見たコトがあるように思いますが、名前が覚えられました^^;。
カマス袋、という言い方は知りませんでした。こちらも勉強になりました。
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
今年もまた、いろいろな虫を拝見しにきます^^。
by sakamono (2015-01-05 15:51)
明けましておめでとうございます❗
今年もよろしくですm(__)m
by fullcon (2015-01-05 17:44)
あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願い致します
そうそう、無事保護良かったですね
かさこその小さな音が、見つけてのお知らせだったのかしら
知らないことばかりの虫の世界、暮らしをとても興味深く
読まさせて頂いています。今日の湯加減もね
by engrid (2015-01-05 17:58)
>shino*さん
この子のように目立つ子はマレです。
普通はもっともっと「木の皮」にカモフラージュしています^^
>ぐすさん
今年は残念ながらお勧めしません><
冬は蛾の観察シーズンですが、いろんな意味で忍耐です^^;
>yakkoさん
キノカワガは迷彩の名人です^^
六社神社はよくある名前のようで、全国各地にあるようです。
>さささん
こちらこそよろしくお願いします。
>さらさん
今の時期はなかなか彩豊かな虫を探すのは困難ですが、よくみると、
ルイスくんの頭と胸の色、いいと思いませんか?
虫はじめも近々^^
>mimimomoさん
擬態している虫だけの図鑑や本はたくさんありますね^^
今年もよろしくお願いします。
>るぐっちぃさん
自首してたら無罪・・・ということではないですが、逮捕できてよかったです^^
>silvermacさん
テントウムシは集団越冬します。
>リュカさん
色んな虫に会いたいですねー♪
あおくんはビビリっちですか? うちの子も天下無敵のビビリっちだったなぁ・・
>sakamonoさん
見たまんまですが、それだけ擬態はハイレベルです。(この子は例外)
カマスはこのときはじめて知りました^^;
今年もご愛顧ください。
>fullconさん
今年またどこかで(コンサート?撮影会?)お会いできればいいですね♪
>engridさん
正直に言うと、別の虫が入っていると思いました^^;
オサムくんでほっとしました。
最後のお一言、とてもうれしいです^^
by ぜふ (2015-01-05 20:37)
おめでとうございます。
本年も楽しい一年になりますように。
どこかでご一緒できるといいですね。
今年もよろしくお願いしますʕ•̫͡•ʔ♬✧
by barbie (2015-01-05 23:38)
遅くなりましたが
今年もよろしくお願いいたします
神社の名前 いいですね
縁起 あやかっちゃお~っと
by ねこじたん (2015-01-06 07:58)
掘って出たルイスさんは鉱石の結晶みたいで綺麗ですね。
早くバイクに乗りたい。
by 響 (2015-01-06 13:33)
今年もよろしくお願いいたします♪
今度葉っぱの裏側も観察してみます^^
水仙は残念でしたね・・・
でもきっとしばらくすれば復活します。してほしい~~~
by よしころん (2015-01-06 18:25)
>bはん
長野、南信あたりがいいですかね^^
いや、今年は関西、いや、九州まで行きたいなぁ♪
>ねこじたんさん
あれ?虫好きでしたっけ? でなくても縁起もってってください^^
>響さん
ルイスの金属光沢、しぶいでしょー それに反応するひともしぶい^^
バイクは冬眠ですか?
>よしころんさん
ウラギンの食草は葛です。 葛の繁茂するような場所の日当りのいい灌木の梢を探してみてください。
房総の水仙は第2陣に期待しましょう^^
by ぜふ (2015-01-06 21:20)
明けましておめでとうございます。
遅くなってしまいましたが、今年も宜しくお願い致します。
ウスタビガの繭、僕には食虫植物のウツボカズラに見えました(^^♪
by albireo (2015-01-08 21:33)
遅まきながら今年も宜しくお願いいたします。
水仙、見られ無かったんですか、それはお疲れ様でした
いずれ復活する事を願ってます。
by g_g (2015-01-09 20:30)
>albireoさん
今年もよろしくお願いします。
なるほど、口が開いたらそう見えますね^^
>g_gさん
よろしくお願いします。
第二陣が咲いたらまた見に行きたいですね。。
by ぜふ (2015-01-10 08:41)
越冬個体、今日探しにフィールドに行きました。
何かいないか?って、結局は収穫がなく
鳥見に終わってしまいました。寒い日は探すのも難しいですね。
やっぱり太陽の光あってじゃないと無理だと思いました。
ゴミムシさん、危うく捨てられないで良かったですね(^^;
by miya_gon (2015-01-11 18:04)
>miya_gonさん
じっとしている子はたいてい見えないところにいますからね。。
木の皮めくるか、土をほるかすれば・・また見つけたらアップしてください^^
by ぜふ (2015-01-12 07:32)