"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
六人のオサホリスト [オサムシ]
今日は前々記事で予備調査したポイントの実践の日でした。
(いつもと違い当日更新)
天気は上々・・どころかまさに本日は晴天なりという気持ちよさ。
道中の車窓越しに受ける日差しは暑いくらいでした。(東京湾をはさんで富士山もきれいに見えました)
さて、現地には11時頃に到着。記念写真を撮影して、いざ林道へ。
参加者は6名。
オサホリの人数としては多いのですが、オサホリデビュー者が4名いるので教育実習?ということで催行しました。
林道の入り口付近は、湿り気はあるものの、岩盤状に固まって鍬も立たないような粘土質の崖。
それをすぎると、さらに湿気が多くなりましたが、土はやわらかくなりました。
しかし、そこで出てきたのは・・
最初は持って帰ろうとしていましたが、次々とでてくるので、途中からは逃がすことに。
しばらく皆で掘りましたが、出てくるのはカエルばかり。
なので少し先に進んでみることにしました。
そこで掘り出してすぐ、10センチほどのムカデが出ました。(これはいい兆候)
と、背中で声があがりました。
オサホリデビューのYさんが本日の初オサ採掘!
しかも、冬眠態勢で土から頭だけ出した状態です。
初オサホリの1匹目をこういうふうに採れたのは、何か”持っている”としかいいようがありませんが、
この状態でいてくれるなら(まだ寝ていますのでまず動きはしません)、あの秘密兵器の実践投入しかありません。
ヒロトさんのオミヤゲのクマの手1号。
オサムシを傷つけないよう、まわりの土を少しずつどかして、無事採集しました。
さあ、ひとつ出ると勇気が湧いてきます。
がんばろうと再開するとまもなく、他のメンバー(またもビギナー)から「あ、これそうですかね?」の声。
確認しに行くと、またもや本命のアオオサムシ。
オサムシは狭い範囲にまとまって潜っています。
それは、そのエリアが生活圏というよりはむしろ、冬眠場所の適性選択が厳密であるので、その適した場所にみな集まって来るのも理由ではないかと思います。
それからこのポイントのアオオサムシの特徴は、個体によって色の変化がかなりあるということでした。
アカオサかと思うくらいの個体も出ました。
この中間くらいの個体と、大きくは3タイプというところでした。
アワカズサオサムシも何頭か採れました。(写真はのちほど)
本命ではないですが、オサホリ師匠のTさんが小さなゴミムシを採った以外、ゴミムシが出ないなあ・・
と思っていたらまたもやYさんの声。
出ました。
今度はクマの手2号を投入。
これは、本来マゴノテなので伸縮させられるのですが、このシチュエーションではあまり意味がありませんでした。
(かといって伸ばして崖を崩すのに使うには耐久性が足りない)
その後、願いが通じたように、ゴミムシの集団越冬を中学生のKくんが掘り当てました。
現地ではアトモンアオゴミムシかと思いましたが、写真でみるとアトボシアオゴミムシかもしれません。
(持って帰ってないのでKくん今度教えてね)
みな1匹は本命が採れたし、お腹もすいてきたので引き上げることにしたのですが・・
出発地点まで戻ってもう一度記念撮影をしたあと、用水路をのぞいていると、やはり目のいいKくんが川底のサワガニを発見。
それをよく見ようと近づいていると・・なんとヤゴも見つけてしまいました。
みんなで川縁まで降りて覗いていると色々な昆虫やカワニナなどが観察できました。
ミズカマキリやマゴタロウ虫もいた。
後で遅い昼食を食べながら集計したところによると、
アオオサムシ×15頭、アワカズサオサムシ×4頭、ゴミムシ×数頭、オサムシの幼虫×数頭
という、上々の成果でした。
今日の堀り頭は、ダントツでKくんでした! (クラッシュしたのを除いてもね)
そんなところで現地を後にしたのでした。 みなさん、お疲れさまでした。
4人とももう立派な”オサホリスト”です。
個人成績を発表すると、
アオオサ×3頭、アワカズサオサ×2頭(1頭は師匠がいらないからとくれたもの) でした。
ちょうどいい数です。
なぜなら、もう、ウチのオサムシマンションは、今流行りのタワー型マンションになりつつあるから。
さすがにこれではあぶないので2棟に分けています。
今日お連れした子たちのセットも終わりました。
終わったはずでした。
が、
一段落したのでお風呂に入ってきて、アオオサ×3をセットした部屋を除くと、誰もいない。
あー、もう土に潜ったのかと一瞬思ったのですが、まったく堀跡がない。 (土は均してしいたのですぐわかる)
まさか飛ぶはずはないし、土面から容器の縁の高さは他の部屋と同じ・・
うまく潜ったんだなと、スプーンで土を掘り返してみました。
ところが掘っても掘っても出てこない。 しかも1匹も。
キツネにつままれた・・というか、オサムシにけむに巻かれたというか・・茫然としつつ、台所にふらふらと足を踏み入れたその時!
どうやって出たのかナゾです。 3匹で協力しあったのか?
その後、このブログを書いていたら、もう1匹もトコトコとどこから現れ、こちらの目線を感じた途端、カーペットの上でかたまってました。
しかし、もう1匹がまだ逃走中です。
家具の下やテレビの裏などを懐中電灯使って探しましたが、見つかりません。
悪いこと言わないから自首してきなさい。
今日の湯加減
(いつもと違い当日更新)
天気は上々・・どころかまさに本日は晴天なりという気持ちよさ。
道中の車窓越しに受ける日差しは暑いくらいでした。(東京湾をはさんで富士山もきれいに見えました)
さて、現地には11時頃に到着。記念写真を撮影して、いざ林道へ。
参加者は6名。
オサホリの人数としては多いのですが、オサホリデビュー者が4名いるので教育実習?ということで催行しました。
林道の入り口付近は、湿り気はあるものの、岩盤状に固まって鍬も立たないような粘土質の崖。
それをすぎると、さらに湿気が多くなりましたが、土はやわらかくなりました。
しかし、そこで出てきたのは・・
シュレーゲルアオガエル
最初は持って帰ろうとしていましたが、次々とでてくるので、途中からは逃がすことに。
しばらく皆で掘りましたが、出てくるのはカエルばかり。
なので少し先に進んでみることにしました。
そこで掘り出してすぐ、10センチほどのムカデが出ました。(これはいい兆候)
と、背中で声があがりました。
オサホリデビューのYさんが本日の初オサ採掘!
しかも、冬眠態勢で土から頭だけ出した状態です。
アオオサムシ (オサムシ科)
初オサホリの1匹目をこういうふうに採れたのは、何か”持っている”としかいいようがありませんが、
この状態でいてくれるなら(まだ寝ていますのでまず動きはしません)、あの秘密兵器の実践投入しかありません。
ヒロトさんのオミヤゲのクマの手1号。
オサムシを傷つけないよう、まわりの土を少しずつどかして、無事採集しました。
さあ、ひとつ出ると勇気が湧いてきます。
がんばろうと再開するとまもなく、他のメンバー(またもビギナー)から「あ、これそうですかね?」の声。
確認しに行くと、またもや本命のアオオサムシ。
オサムシは狭い範囲にまとまって潜っています。
それは、そのエリアが生活圏というよりはむしろ、冬眠場所の適性選択が厳密であるので、その適した場所にみな集まって来るのも理由ではないかと思います。
それからこのポイントのアオオサムシの特徴は、個体によって色の変化がかなりあるということでした。
アカオサかと思うくらいの個体も出ました。
この中間くらいの個体と、大きくは3タイプというところでした。
アワカズサオサムシも何頭か採れました。(写真はのちほど)
本命ではないですが、オサホリ師匠のTさんが小さなゴミムシを採った以外、ゴミムシが出ないなあ・・
と思っていたらまたもやYさんの声。
出ました。
今度はクマの手2号を投入。
これは、本来マゴノテなので伸縮させられるのですが、このシチュエーションではあまり意味がありませんでした。
(かといって伸ばして崖を崩すのに使うには耐久性が足りない)
その後、願いが通じたように、ゴミムシの集団越冬を中学生のKくんが掘り当てました。
現地ではアトモンアオゴミムシかと思いましたが、写真でみるとアトボシアオゴミムシかもしれません。
(持って帰ってないのでKくん今度教えてね)
みな1匹は本命が採れたし、お腹もすいてきたので引き上げることにしたのですが・・
出発地点まで戻ってもう一度記念撮影をしたあと、用水路をのぞいていると、やはり目のいいKくんが川底のサワガニを発見。
それをよく見ようと近づいていると・・なんとヤゴも見つけてしまいました。
コオニヤンマのヤゴ
みんなで川縁まで降りて覗いていると色々な昆虫やカワニナなどが観察できました。
ミズカマキリやマゴタロウ虫もいた。
後で遅い昼食を食べながら集計したところによると、
アオオサムシ×15頭、アワカズサオサムシ×4頭、ゴミムシ×数頭、オサムシの幼虫×数頭
という、上々の成果でした。
今日の堀り頭は、ダントツでKくんでした! (クラッシュしたのを除いてもね)
そんなところで現地を後にしたのでした。 みなさん、お疲れさまでした。
4人とももう立派な”オサホリスト”です。
オマケ
個人成績を発表すると、
アオオサ×3頭、アワカズサオサ×2頭(1頭は師匠がいらないからとくれたもの) でした。
ちょうどいい数です。
なぜなら、もう、ウチのオサムシマンションは、今流行りのタワー型マンションになりつつあるから。
さすがにこれではあぶないので2棟に分けています。
今日お連れした子たちのセットも終わりました。
終わったはずでした。
が、
一段落したのでお風呂に入ってきて、アオオサ×3をセットした部屋を除くと、誰もいない。
あー、もう土に潜ったのかと一瞬思ったのですが、まったく堀跡がない。 (土は均してしいたのですぐわかる)
まさか飛ぶはずはないし、土面から容器の縁の高さは他の部屋と同じ・・
うまく潜ったんだなと、スプーンで土を掘り返してみました。
ところが掘っても掘っても出てこない。 しかも1匹も。
キツネにつままれた・・というか、オサムシにけむに巻かれたというか・・茫然としつつ、台所にふらふらと足を踏み入れたその時!
どうやって出たのかナゾです。 3匹で協力しあったのか?
その後、このブログを書いていたら、もう1匹もトコトコとどこから現れ、こちらの目線を感じた途端、カーペットの上でかたまってました。
しかし、もう1匹がまだ逃走中です。
家具の下やテレビの裏などを懐中電灯使って探しましたが、見つかりません。
悪いこと言わないから自首してきなさい。
今日の湯加減
ということで、皆それぞれ本命のオサムシを掘り当てることができました。
ポイント選びをした側としてはほんとにホッとしました。
オサホリはどうしてもフィールドを傷つけるので大勢だと、土木工事になりかねないのですが、
今回参加してくれた方たちはみな掘り方が荒っぽくなくて、ダメージも最小限に抑えられたと思います。
(まあ所詮イイワケですが・・)
ただ、今日のような丁寧な掘り方をしたおかげで越冬態勢の個体や集団越冬の様子が観察できたことはたしかです。
いずれにしても、オサホリに適したポイントがなかなか見つからない状況なので、フィールドワークの仕方には気を付けます。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
12月7日の記事「ポイント探しのポイント」を仮復元したため、この記事に頂いたコメントも一緒に同記事に移動しています。
この記事は形式としては新記事扱いとなっているかもしれませんが、内容は同じです。
申し訳ありません。
by ぜふ (2014-12-30 17:27)
>4人とももう立派な”オサホリスト”です。
あっ!この台詞、なんだか宮沢賢治の『小岩井農場』のようですね。お洒落。
冬の間、虫君たちは、死んだように冬眠しているのですね。調べたことがなかったので、この記事とても興味深く拝見しています。
でも、暖かい家の中に入れてしまったら、目が覚めてしまって年を取ってしまうのではないでしょうか。仮死状態から覚醒状態に変化してしまうので、合計の寿命が縮むと言うことはないのでしょうか。
by アヨアン・イゴカー (2014-12-30 23:53)
>アヨアン・イゴカーさん
ありがとうございます。
うちの子たちは二度寝をはじめましたが、保温飼育ケースで春まで寝させないでおいてみれば確かめられるでしょうね。
by ぜふ (2014-12-31 08:58)