"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
五色沼で五色虫 ~ トンボ編 ~ [ファーブル会]
先週の慰安旅行(?)の成果をアップします。
まずは第一日目、7月5日。 チバの天気は曇りのち雨の予報でした。
猪苗代までの道中、小雨が降ることもありましたが、関東とは逆に天気は上り坂になると信じていました。
案の定(参加者の日頃の行いよろしく)現地は見事に晴れました。
さっそく採集組と散策組に分かれて行動開始。 採集組は直接採集地へ、散策組は一旦、宿へ向かいました。
昼食の予約をしておいたのですが、それまで少し時間があったので、宿の周りを散歩することにしました。
ペンションは曽原湖の畔に立地していて正面、湖の向こうに磐梯山が眺望できました。
湖畔にはハンノキやモミノキ、葦などが生えていましたが、なんと、どの木、どの草にもマイマイガの幼虫が大発生していて、~高原の湖畔を優雅に散歩~ とはいきませんでした。
それでもせっかくなので何かいないかと、目を凝らしながら歩いていると・・
グンバイトンボ アマゴイルリトンボ ♀ (モノサシトンボ科)
一瞬クロイトトンボかオオイトトンボかと思いましたが、この子は胸の側面下部の線がめずらしい模様。
イトトンボもそうですが、モノサシトンボも採集しないと同定がむずかしいトンボです。
グンバイトンボのオスは足(ふくらはぎ部分)に特徴があって分かりやすいのですが、メスにはそれがない。
でもその他の特徴として、襟元のところに突起があるのです。 (↓拡大写真でみてください)
この子は高原で避暑中。
この子は避暑中ではなさそうでしたが、ふだんは意外になかなか撮れないチョウチョ。
さて、ランチを済ませたら五色沼へ。
ビジターセンターへ立ち寄って、帰りのバスの時刻を確認したらそっそく散策開始です。
と、散策路の入り口で美しいイントンボを見つけました。
いきなりのお出迎えに慌ててしまい、ピンズレでしたが、せっかくなので載せておきます。
同伴者たちには先に行ってもらうことにして、この子を撮っていると近くにメスも見つけました。
(と思いました)
すぐそばにいたので同種のメスだと思いましたが、帰ってから写真を編集して図鑑と見比べるとどうも違う。
胴体の環状紋がモノサシの目盛のように見えるのが名前の由来ですが、環状紋があるトンボは他にもいます。
モノサシトンボの同定ポイントは目と目の間の模様(眼後紋と後頭条)です。
これから進む先は水辺であることだし、今日のターゲットはイトトンボ類に決定かなと期待が膨らみました。
(結果はいい意味で裏切られたのですが)
毘沙門沼の展望ポイントではヒョウモンチョウも景色を眺めているようでした。
森の中の小道ではサナエトンボが巡回していましたが、とまってくれそうなかったので観察するだけ。
その代わりにカワトンボが遊んでくれました。
この橙色翅タイプのオスの近くにはメスがいたので、ペアになるかなと思ってしばらく観察していると、
なんと、別のオスが現れて・・
横取り合体!
ラヴ・チュウ完成!
そして最後は
見た目はグンバイトンボに思えますが、この個体はオスだと思うので違う。でも眼後紋がまったくない。
あとで時間を作っていくつかの図鑑をゆっくり眺めてみることにします。
(楽しみをとっておくのです・・と言いたいところですが時間がないというのが本音です・・)
追記
同定が正しいとすると、新潟県、福島県、山形県、青森県、長野県でしか確認されていないらしい希少種。
モノサシトンボより明らかに小型でしたし、特徴と産地もおかしくない。
ということで、前出の子もアマゴイルリトンボに訂正します。 うれしい初見でした♪
まだまだ他にたくさんの昆虫に会えたのですが、編集に時間がかかっているのと長くなるのでまずはここまで。
湖畔の散歩で(マイマイガの幼虫を別にして)最初に見つけたのはこの子でした。
カバンから取り出したばかりだったのでレンズが曇っていたのでしょうか、
図らずもまるで霧がかかったようにソフトフォーカスな”高原的”写真になりました。
今日の湯加減
まずは第一日目、7月5日。 チバの天気は曇りのち雨の予報でした。
猪苗代までの道中、小雨が降ることもありましたが、関東とは逆に天気は上り坂になると信じていました。
案の定(参加者の日頃の行いよろしく)現地は見事に晴れました。
毘沙門沼(五色沼)
さっそく採集組と散策組に分かれて行動開始。 採集組は直接採集地へ、散策組は一旦、宿へ向かいました。
昼食の予約をしておいたのですが、それまで少し時間があったので、宿の周りを散歩することにしました。
ペンションは曽原湖の畔に立地していて正面、湖の向こうに磐梯山が眺望できました。
曽原湖と磐梯山
湖畔にはハンノキやモミノキ、葦などが生えていましたが、なんと、どの木、どの草にもマイマイガの幼虫が大発生していて、~高原の湖畔を優雅に散歩~ とはいきませんでした。
それでもせっかくなので何かいないかと、目を凝らしながら歩いていると・・
一瞬クロイトトンボかオオイトトンボかと思いましたが、この子は胸の側面下部の線がめずらしい模様。
イトトンボもそうですが、モノサシトンボも採集しないと同定がむずかしいトンボです。
グンバイトンボのオスは足(ふくらはぎ部分)に特徴があって分かりやすいのですが、メスにはそれがない。
でもその他の特徴として、襟元のところに突起があるのです。 (↓拡大写真でみてください)
この子は高原で避暑中。
アキアカネ (トンボ科)
この子は避暑中ではなさそうでしたが、ふだんは意外になかなか撮れないチョウチョ。
スジグロシロチョウ (シロチョウ科)
さて、ランチを済ませたら五色沼へ。
ビジターセンターへ立ち寄って、帰りのバスの時刻を確認したらそっそく散策開始です。
と、散策路の入り口で美しいイントンボを見つけました。
いきなりのお出迎えに慌ててしまい、ピンズレでしたが、せっかくなので載せておきます。
アマゴイルリトンボ ♂ (モノサシトンボ科)
同伴者たちには先に行ってもらうことにして、この子を撮っていると近くにメスも見つけました。
(と思いました)
モノサシトンボ ♀ (モノサシトンボ科)
すぐそばにいたので同種のメスだと思いましたが、帰ってから写真を編集して図鑑と見比べるとどうも違う。
胴体の環状紋がモノサシの目盛のように見えるのが名前の由来ですが、環状紋があるトンボは他にもいます。
モノサシトンボの同定ポイントは目と目の間の模様(眼後紋と後頭条)です。
後頭条はないのが特徴なので図示していません
これから進む先は水辺であることだし、今日のターゲットはイトトンボ類に決定かなと期待が膨らみました。
(結果はいい意味で裏切られたのですが)
毘沙門沼の展望ポイントではヒョウモンチョウも景色を眺めているようでした。
ミドリヒョウモン (タテハチョウ科)
森の中の小道ではサナエトンボが巡回していましたが、とまってくれそうなかったので観察するだけ。
その代わりにカワトンボが遊んでくれました。
ニホンカワトンボ ♂ (カワトンボ科)
この橙色翅タイプのオスの近くにはメスがいたので、ペアになるかなと思ってしばらく観察していると、
なんと、別のオスが現れて・・
横取り合体!
ラヴ・チュウ完成!
ニホンカワトンボ ペア (カワトンボ科)
そして最後は
アマゴイルリトンボ ♂ (モノサシトンボ科)
見た目はグンバイトンボに思えますが、この個体はオスだと思うので違う。でも眼後紋がまったくない。
あとで時間を作っていくつかの図鑑をゆっくり眺めてみることにします。
(楽しみをとっておくのです・・と言いたいところですが時間がないというのが本音です・・)
追記
同定が正しいとすると、新潟県、福島県、山形県、青森県、長野県でしか確認されていないらしい希少種。
モノサシトンボより明らかに小型でしたし、特徴と産地もおかしくない。
ということで、前出の子もアマゴイルリトンボに訂正します。 うれしい初見でした♪
まだまだ他にたくさんの昆虫に会えたのですが、編集に時間がかかっているのと長くなるのでまずはここまで。
オマケ
湖畔の散歩で(マイマイガの幼虫を別にして)最初に見つけたのはこの子でした。
コガタルリハムシ? (ハムシ科)
カバンから取り出したばかりだったのでレンズが曇っていたのでしょうか、
図らずもまるで霧がかかったようにソフトフォーカスな”高原的”写真になりました。
今日の湯加減
五色沼は20代の頃に一度訪れたはずなのに、今回行ってみると見事に何も覚えていませんでした。
名前のとおり様子の異なる沼を見て廻ったことは覚えているのですが具体的なことは何も残っていません。
当時の印象と今回の彼の地の印象があまりに異なったからでしょうか。
それだけ時が経ったということなのか、いや、
やはり”昆虫”という目線のあるなしが理由のような気がします。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
おはようございます^^
いろいろの昆虫にあわれて大満足だったでしょうね^^
しかし個体の識別は難しすぎる・・・
兎も角綺麗だから良いわ^^
by mimimomo (2014-07-14 06:58)
イトトンボがそんなに詳細に分かれているとは知らず
今迄十把一絡げで イトトンボとしていましたごめんなさい^^;
フィールドで見ただけでは何が何だか本当にわからないものなんですね。ディープな世界です。
カワトンボペア、測らずも横から見るとハートなんですね(笑)
by miya_gon (2014-07-14 12:07)
昆虫の同定は難しそう・・・
やはり昆虫は覚えきれませんのでこれも、ヨ・ロ・シ・ク・ね_(_^_)_
by g_g (2014-07-14 12:17)
>mimimomoさん
とくに目当ての虫があったというわけではないので何の不満もありませんでした^^
トンボたちはキレイでしたね~ 最後の写真はまさに藪にらみです^^;
>miya_gonさん
イトトンボ類はそれほど種類が多いわけではないのですが、同定はむずかしいです^^;
イトトンボもラヴ・チュウになりますよ♪
>g_gさん
言わずもがなですが、同定しやすい種としにくい種がありますね。
樹木・草花はいつも勉強させていただいています。
by ぜふ (2014-07-15 06:59)
ファーブルの昆虫記を録画して覧ています。
by Silvermac (2014-07-15 10:22)
蒸し暑さのなかに、さわやかな涼風を感じました
トンボの翅、美しくも繊細です
by engrid (2014-07-15 16:48)
五色沼はこどもが
まだまだ小さいころに
家族旅行し、ボートに乗ったことがあります。
ボートに乗り移るときに抱っこして
落とさないかなぁ・・・と心配したことを思い出しました。
ずっしりとした重さも一緒に思い出しました。
by らしゅえいむ (2014-07-16 00:18)
>Silvermacさん
時間帯が少し遅いですからね^^; 今日は第3回。起承転結の”転”か?^^
>engridさん
ありがとうございます♪
ムシブロが蒸し風呂にならないように心掛けています^^
>らしゅえいむさん
毘沙門沼ですかね? この日もこれからボートに乗るという若い地元のカップルとあいさつしましたが、会津訛りがとても和みました^^
子どもの重さの記憶、消えないでしょうね・・
by ぜふ (2014-07-16 06:57)
五色沼、学生時代に行きましたがどんなところだったか覚えてにゃい^^;
きれいなトンボがたくさんいるんですね~
by Nyandam (2014-07-16 07:52)
トンボって本当に線が繊細で
美しいです。。*
by SaraTriennale (2014-07-16 14:06)
最後の写真は、特に美しいですね~
レンズに息を吹きかけて、ソフトフォーカスの写真を撮るプロカメラマンもいるそうですが、試して見ても、なかなか上手く行くものではありません…
by albireo (2014-07-17 15:07)
避暑地でムシムシとは羨ましい。
トンボを見てると涼しげな感じまで伝わってきますよ。
by 響 (2014-07-18 19:52)
>Nyandamさん
トンボがいることは想像していましたが、めずらしい子たちばかりで幸せでした♪
>SaraTriennaleさん
トンボはお気に入りの昆虫です。 そう、繊細で。
イトトンボはとくに、ですね^^
>albireoさん
最後のはぐうぜんですが、プレビューしたときに我ながら、ほぉっと思いました^^
こんどまた試してみます。
>響さん
これが虫屋にとっての最上の”慰安”です^^
気温はけっこう高かったのですが、湿度はそれほどでもない。高原最高ですね♪
by ぜふ (2014-07-18 22:29)
トンボの美しさにうっとりです。。
すごいショットばかりですね♪
by shino* (2014-07-19 08:36)
>shino*さん
再開されたんですね。おみそれして失礼しました^^;
トンボもチョウチョに負けず劣らず美しい昆虫です♪
いつも見とれながら撮ってます^^
by ぜふ (2014-07-19 09:33)
アドバイス感謝します。
ほにやがダイエー跡に店を出しましたよ。
by Silvermac (2014-07-19 12:14)
>アマゴイルリトンボ
美しいトンボですね。
最近は、近所でトンボを見かける機会が随分少なくなりました。
昔は、イトトンボも見ることができたのですが、まず小川や水田がなくなってしまいましたから、難しいですね。
by アヨアン・イゴカー (2014-07-19 14:58)
>Silvermacさん
余計な指摘しつれいしました。
もう、どこにダイエーがあったかもわかりません・・^^;
>アヨアン・イゴカーさん
そうなんです。トンボは空を飛びますが、
実は水生昆虫なんですよね。。
by ぜふ (2014-07-19 18:58)
昆虫の同定ってやはり難しいものなのですね。
ぜふさんでも、帰って図鑑とにらめっこしないとなかなかなのですね。^^;
アマゴイルリトンボの発見はすごいのかもしれません。
ニホンカワトンボのラヴラヴはハート形なんですね。 ^^
by moz (2014-07-21 05:32)
こんにちは。
「グンバイトンボ ♀」 とされているものは、アマゴイルリトンボのメスではないかと思います。
「拡大写真でみてください」の下の拡大写真を拝見すると、白い後頭状がありません。グンバイトンボであれば、後頭状があるので少なくともグンバイトンボではありません。
胸部側面半分より下部の黄緑色の間にある黒条が太い(グンバイやモノサシ細い)のでアマゴイルリトンボ♀と判断しました。
by kaita (2022-06-30 16:46)
最後まで拝読したら訂正がありました。
失礼いたしました。
by kaita (2022-06-30 16:56)
>kaitaさん
コメント感謝します。トラップみたいで申し訳ありませんでした。
キャプションも訂正しておきました。
by ぜふ (2022-06-30 18:16)