"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
待ちわびた秋 [Miscellaneous]
夏が異様に長かった今年のチバも、さすがに朝晩は涼しくなり、昆虫のシーズンも終盤になろうとしています。
だからといって気が急いたり焦ったりするわけではないのですが、何もネタがないと取材に行くしかありません。
朝起きてから、何を探しに行こうかなと思いつつパソコンを眺めていたら、とある虫好きの方のブログに、
きれいなウラナミシジミの写真が掲載されていました。
そういえば今年はまだ一度も写真に収めていないということに気が付き、ターゲットは決定しました。
でもその前に、この時期はこの蝶も見ないといけません。
いつもの栗林に行ってみたら、一頭だけでしたがほどなく現れてくれました。
メスだったので産卵するところも撮りたいなと思い、しばらくつきまとってみましたが飛び去ってしまいました。
初夏に羽化するチョウですが、夏は(テリトリー内では)ほとんど見かけません。
特に低山地などでは夏は休眠し、秋から活動再開するそうです。
暑いのがニガテということは、今年はずいぶん長いこと耐え忍んでいたんでしょうね。
さて、寄り道の目的はあっさり達成できたので、メイン会場(昭和の森)へ移動です。
池の周りはシオカラトンボに変わってアキアカネ、ノシメトンボ、マユタテアカネなどの赤トンボがたくさんいました。
(チョウトンボももういません)
そんな赤トンボたちを観察しながら池の縁を歩いていると、ひときわ小柄な子が目に付きました。
(マユタテアカネのメスかもしれませんが、目視で30ミリちょっとしかなかったので)
おべんと箱の大きさは尋ねませんでした。
もう一種、池の縁にこんな子が隠れて?いました。
体色は”秋の装い”なのにつかまる草を間違えた、おっちょこちょいな子。
この時期はどこに行ってもセイタカアワダチソウばかりが目に付きますが、秋の草花も少し見られました。
池を離れて遊歩道を歩いていると・・
群生がいくつかありました。
林の中の路を展望台まで登ったところには・・
どちらの花も見ると思わず撮ってしまいます。
展望台から今度はかなり急な切り通しの坂を下ると大きな池に出ます。
その大きいのか小さいのかわからない池の堤防の上の一角にカラムシが繁茂していました。
そこに差し掛かった途端、いきなりターゲット発見。
関東以西にしか定着していないとされていますが、なぜか夏から秋になると北上していく蝶です。
北海道でも見つかったことがあると図鑑には書いてありますが、こんな小さな蝶がよくもまぁと感心します。
ただ、北上しても寒さには弱く、冬が来ると子孫を残すことなく死に絶えてしまう不思議な蝶なのです。
さて、そのウラナミちゃんがとまっているカラムシは誰かに食い散らかされていますね。
それは誰かというと・・
ヤドリバエか何かがとまっていますね。(後から気がつきました)
そのお兄ちゃん。
近づくとこうして頭を持ち上げて(垂らして?)さらに左右に頭を振って威嚇するのです。
たくさんいたのでカメラを近づけると、こっちでプルプル、あっちでプルプル。
イタズラはさておき、ウラナミちゃんももう少し観察していると、サービスでちょっとだけ・・
池を一周することもできますが、何しろ大きな池なので引き返すことにしました。
また一旦展望台まで登り、その先の分岐は来た道かちょっとだけ遠回りの道か迷いましたが違う道にしました。
これが大正解。
途中、下草に笹の茂る杉林で、お気に入りのトンボが出てきてくれました。
オスもメスも何頭かいましたが、この子たちも涼しくならないと産卵しない昆虫なので、秋を待ち焦がれていたに違いありません。
往路のルートでは見られなかった花もありました。
そして林の中の小路を下りきったところで、少し色の違う子が飛んでいるのを発見。
同じアオイトトンボ科ですが、この子は成虫で越冬し、春になってから産卵します。
そのため、今はまさに”食欲の秋”のはずです。
(一枚載せ忘れました) 新機材を使って超接写。
さあ、こんなところで今日の探虫散策はおわりですが、思ったよりも色んな虫に会えました。
昆虫たちはそれぞれの秋を生きていました。
帰宅後に見つけたもの。
何?
今日の湯加減
だからといって気が急いたり焦ったりするわけではないのですが、何もネタがないと取材に行くしかありません。
朝起きてから、何を探しに行こうかなと思いつつパソコンを眺めていたら、とある虫好きの方のブログに、
きれいなウラナミシジミの写真が掲載されていました。
そういえば今年はまだ一度も写真に収めていないということに気が付き、ターゲットは決定しました。
でもその前に、この時期はこの蝶も見ないといけません。
メスグロヒョウモン ♀ (タテハチョウ科)
いつもの栗林に行ってみたら、一頭だけでしたがほどなく現れてくれました。
メスだったので産卵するところも撮りたいなと思い、しばらくつきまとってみましたが飛び去ってしまいました。
初夏に羽化するチョウですが、夏は(テリトリー内では)ほとんど見かけません。
特に低山地などでは夏は休眠し、秋から活動再開するそうです。
暑いのがニガテということは、今年はずいぶん長いこと耐え忍んでいたんでしょうね。
さて、寄り道の目的はあっさり達成できたので、メイン会場(昭和の森)へ移動です。
池の周りはシオカラトンボに変わってアキアカネ、ノシメトンボ、マユタテアカネなどの赤トンボがたくさんいました。
(チョウトンボももういません)
そんな赤トンボたちを観察しながら池の縁を歩いていると、ひときわ小柄な子が目に付きました。
ヒメアカネ ♀ (トンボ科)
(マユタテアカネのメスかもしれませんが、目視で30ミリちょっとしかなかったので)
同一個体
おべんと箱の大きさは尋ねませんでした。
もう一種、池の縁にこんな子が隠れて?いました。
エダナナフシ (ナナフシ科)
体色は”秋の装い”なのにつかまる草を間違えた、おっちょこちょいな子。
この時期はどこに行ってもセイタカアワダチソウばかりが目に付きますが、秋の草花も少し見られました。
池を離れて遊歩道を歩いていると・・
ゲンノショウコ
群生がいくつかありました。
林の中の路を展望台まで登ったところには・・
タマスダレ
どちらの花も見ると思わず撮ってしまいます。
展望台から今度はかなり急な切り通しの坂を下ると大きな池に出ます。
とても大きいのに名前は”小中池”
その大きいのか小さいのかわからない池の堤防の上の一角にカラムシが繁茂していました。
そこに差し掛かった途端、いきなりターゲット発見。
ウラナミシジミ (シジミチョウ科)
関東以西にしか定着していないとされていますが、なぜか夏から秋になると北上していく蝶です。
北海道でも見つかったことがあると図鑑には書いてありますが、こんな小さな蝶がよくもまぁと感心します。
ただ、北上しても寒さには弱く、冬が来ると子孫を残すことなく死に絶えてしまう不思議な蝶なのです。
さて、そのウラナミちゃんがとまっているカラムシは誰かに食い散らかされていますね。
それは誰かというと・・
フクラスズメの幼虫
ヤドリバエか何かがとまっていますね。(後から気がつきました)
そのお兄ちゃん。
フクラスズメの幼虫 (威嚇中)
近づくとこうして頭を持ち上げて(垂らして?)さらに左右に頭を振って威嚇するのです。
たくさんいたのでカメラを近づけると、こっちでプルプル、あっちでプルプル。
イタズラはさておき、ウラナミちゃんももう少し観察していると、サービスでちょっとだけ・・
池を一周することもできますが、何しろ大きな池なので引き返すことにしました。
また一旦展望台まで登り、その先の分岐は来た道かちょっとだけ遠回りの道か迷いましたが違う道にしました。
これが大正解。
途中、下草に笹の茂る杉林で、お気に入りのトンボが出てきてくれました。
オオアオイトトンボ (アオイトトンボ科)
オスもメスも何頭かいましたが、この子たちも涼しくならないと産卵しない昆虫なので、秋を待ち焦がれていたに違いありません。
往路のルートでは見られなかった花もありました。
キバナアキギリ
そして林の中の小路を下りきったところで、少し色の違う子が飛んでいるのを発見。
ホソミオツネントンボ (アオイトトンボ科)
同じアオイトトンボ科ですが、この子は成虫で越冬し、春になってから産卵します。
そのため、今はまさに”食欲の秋”のはずです。
(一枚載せ忘れました) 新機材を使って超接写。
複眼がシマシマになっているのがよくわかります
さあ、こんなところで今日の探虫散策はおわりですが、思ったよりも色んな虫に会えました。
昆虫たちはそれぞれの秋を生きていました。
オマケ
帰宅後に見つけたもの。
何?
今日の湯加減
なるべく土曜日に発行するようにしてきましたが、ここのところもっぱら日曜日になりつつあります。
昨日は久方ぶりにミュージカルを見にお江戸に行きましたが、なんとなく慌しい一日でした。
一回休まない限り、土曜には戻れないかもしれません・・
別に義務感を感じているわけではないですし、ここでそう宣言して気を楽にしようということでもないです。
いや、そういうことかもしれませんね。予めエクスキューズしとこうという魂胆ですね、これは。
ともかく、ゆるゆる行き当たりばったり方式は不変ですが、最近時間が経つのが速いナ。。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
最後のしゃぼん玉みたいなのは何でしょうね。
虫たちも、涼しくならないと次の子孫を残す事をしないのですね。
by sasasa (2013-10-13 22:37)
見事に、コンチュータが機能していますね(^^)v
僕も、先週トーハクで、ウラナミシジミに逢いました。
食草が、マメ科のせいもあるのでしょうが、萩の花でよく見掛けます。
最後のは、一体何なのでしょうね・・・
面白いような、不気味なような・・・
by albireo (2013-10-13 22:55)
>さささん
虫の種類にもよるんですけど、卵などで越冬する種類はこれからでしょうね。
夏に休眠する虫もたくさんいますね。
>albireoさん
さすがに、ここには必ずという確信はなかったですが、見つけられてよかったです^^
トーハクで見られるということがわかってたら、行き先トーハクにしてたかも^^;
by ぜふ (2013-10-14 06:56)
おはようございます^^
展望台からあの池に降りられるのですか? 知らなかったです。
色んな昆虫に出会えましたね。さすがぜふさん。
by mimimomo (2013-10-14 07:29)
ヒメアカネって30ミリくらいの大きさなんですか?
そんなに小さなトンボ見たこと無いかも・・・
キバナアキギリ、まだ立派に咲いていますね!
オマケの写真面白いですね!何なんでしょう。
by g_g (2013-10-14 07:38)
虫も、秋を待っていたのですね
トンボの生態、そうなんだと今頃に学びました、、
どのこも、胴体の色が美しい、繊細な姿
秋の花も咲き、虫達もそれぞれに活動
穏やかに季節がめぐっていけばいいですね
by engrid (2013-10-14 07:50)
お早うございます。
メスグロヒョウモン、 ウラナミシジミを見たことがありません。
私の場合 庭に来る蝶だけが被写体なので変わり映えがしないです。
その上花がなくなったので今年は終わりのようです。
おまけは初めて見ますが、綺麗ですね〜 宇宙生命体???
by yakko (2013-10-14 08:42)
>mimimomoさん
降りられるんですが、一本道なのがザンネン^^;
でも駐車場があるので車で直接アプローチもできます。
>g_gさん
ヒメというくらいですから小さいですね。でももっと小さいトンボもいます。
キバナアキギリはさすがにピークは越えているようでした。
>engridさん
夏にじゃんじゃん産卵するのもいますが、涼しくなるのを待ってるのもいるんですよね・・
またもや台風が来ていますが、おだやかな秋でありますように。
>yakkoさん
ヒョウモンはスミレ、シジミはマメ科の植物を好みます。
お庭の植栽を変えてお誘いしては?^^
by ぜふ (2013-10-14 22:21)
体調不良で土曜日から寝込んでいました。
by Silvermac (2013-10-15 06:58)
最後のは何なんでしょうね?
こんなのは初めて見ました。シャボン玉ってわけでも
ないでしょうし・・・。
だれかの鼻提灯とかかも?(笑)
by うえいぱうわ (2013-10-15 22:32)
>Silvermacさん
奥様も体調不良とのことでちょっと心配しています。 ご自愛願います。
>うえいぱうわさん
たぶん近所のノラネコの鼻ちょうちんでしょうね^^
いや、何かの魂のぬけがらかも・・
by ぜふ (2013-10-16 07:19)
北海道へ出張してたので訪問が遅れました^^;
最後の一枚はペンダントトップみたい。
解明してください(笑)
by barbie (2013-10-16 07:54)
>barbieさん
出張おつかれさまでした~ (台風来る前でよかったですね)
ペンダントトップにしては軽すぎ、どこかへ消えうせてしまいましたが、
シャボン玉ではありませんでした。 もう解明不能です・・^^;
by ぜふ (2013-10-16 08:05)
ターゲットを定めて摂りに、撮りにいく。
まさにハンターですね。
これからは数は少なくなりますがその中での1匹っての価値がありますね。
昔釣りしてた頃、その魚のシーズン初めとか終わりのなかなか釣れない
中での1匹は格別でした^^
by aidesu (2013-10-17 07:35)
秋の昆虫たちもまだまだ元気げんきなんですね。冬に備えてモリモリ食べるもの、場所をかえるために移動するもの、ナナフシ君はあらら、つかまるものを間違えているんですね。 笑
最後のは何なんでしょう? 気になりますね。
秋の花も、素敵ですね、タマスダレ、ゲンノショウコ、見つけるとあしを止めちゃうのよーーくわかります。 ^^v
by moz (2013-10-17 16:53)
>aidesuさん
虫屋も釣り師と同じでターゲット決めてでかけますね。
釣りは釣れた魚より釣った一枚、カメラは撮れた写真より撮った一枚。
ですね♪
>mozさん
成虫で末期を迎える虫、幼虫で越冬に備える虫、いろいろですが、
ウラナミちゃんは前者なのでうかうかしていると会い損ねるんです^^
秋の花は好き率が高いですね♪ セイタカアワダチソウは・・・ですが^^;
by ぜふ (2013-10-18 06:47)
赤いトンボは赤トンボと、ひとくくりにしていますが、実はいろんな種類が
いるんですね。目視で30ミリくらいしかない、小さな赤トンボは見たコトが
ないと思います。カワイイですね^^。
それにしても、最後の物体は気になります。
by sakamono (2013-10-19 11:57)
>sakamonoさん
日本にはもっと小さいトンボもいますが、この子も小さくてきれいな赤トンボです♪
ちなみに”アカトンボ”というトンボはいませんね^^
最後のはどなたかが知っていることを期待して載せたのですが・・^^;
by ぜふ (2013-10-19 20:50)