"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
林縁博物館 [Miscellaneous]
少し涼しくなって過ごしやすくなったなと思ったのも束の間、チバはまたムシブロのような真夏日になりました。
それでも明日から雨になるとの予報なので、今日は久しぶりに第2HF(ホームフィールド)の見回りに行って来ました。
昆虫撮影は早起きして涼しいうちから出かければいいというわけにはいきません。
昆虫は変温動物なので、気温が上がらない朝の内は活動しないのです。
(それを逆手にとって、じっとしているところを早朝に撮りに行くということもありますが)
なので、”現地着10時”というのが標準的行程となるのですが・・
第2HFは北総花の丘公園に隣接した里山と田んぼ。
山はまだ入ったことがありません(おそらくどこも私有地)が、田んぼだけでもかなり広い場所です。
稲刈りの邪魔にならないように、その田んぼの周囲を林縁に沿って歩いてみました。
こういうところです。
最初に訪れたときにも書いたと思いますが、ここはごく普通の昆虫しかいませんが、種類が豊富で楽しめます。
昆虫だけではなく、草花も。
さしずめ、虫と草花の博物館。
エアコンは効いていないけど、風があって日陰は暑さを気にしなくていいくらい。
おっと草むらの中から何か飛び出してきました。
さて、次の展示物は・・・小さいけど涼しげな色合いの虫でした。
もう一種、色違いがいました。 こちらは別の意味で涼しげ。
ところで今回はほとんどコンデジの写真でお届けしています。(イチガンも使ったのですが絶不調でしたので)
さっきから時折、顔の前をぷかぷかと飛んでいるのは気がついていたのですが、ここに集まっていました。
みごとに食べ散らかしていますが農作物ではないので問題はないでしょう。
ハムシも甲虫の仲間ではありますが、甲虫らしい子も登場してくれました。
次はカメムシのゾーンに突入です。
この子は初見の気がしますが、農作物の害虫としては有名らしいです。
サトイモ科やナス科の野菜を食害するとのこと。
この子はマメ科の植物が好きなようです。
そして、今回の主役級の子がこちら。
お腹が黄色いのでこの名前がついていますが、それより惹き付けられるのは”足”だと思います。
まるで黒い”ニーハイソックス”をはいたような細い足、しかもその付け根の色の鮮やかなこと。
(林縁はちょっと暗いので、この鮮やかさを再現するためにフラッシュを使いました)
マユミなどニシキギ科の実を食べるようです。
(マユミの赤い実につくとさらにハデになるような・・)
こんな赤い実もありました。
秋を実感させてくれる実ですね。
それからこれも秋の花。
ハギは目の高さで風に揺られていましたが、これは地面に這い蹲るように咲いていました。
間違ってたら教えてください。
この子は初夏に現れる印象がありますが、調べてみると年2化のようです。
ホタルガについて調べていてわかりました。
先日の記事で未同定のキレイな黄色い毛虫はこの子の幼虫だったのです。
(あの鮮やかな黄色がさっぱり消えてしまうのがフシギです)
このあたりで谷津田の奥に行き着き、民家の前までたどり着きました。
そこにあったクヌギの木にいた幼虫たち。
毛虫の中でもロンゲ。
ここから来た道を引き返しました。
なかなかあたらしい虫が現れなかったのすが、林縁のスタート地点まで戻ったとき、別の蛾を見つけました。
黄色い縁取りがきれいで、キベリホソバとも呼ばれるそうです。
さあ、あとはチョウチョがいればと思っていたら、最後にここの常連さんのムラサキシジミが現れてくれました。
が、とても忙しなく、一箇所にとどまることなく飛び回っています。
じっと観察しているとそのわけがわかりました。
産卵場所を探していたのですね。
最後にこの植物を。
この白いサヤは指でつまむとプチッと気持ちよくはじけます。天然の”プチプチ”です。(例の梱包材)
※葉や茎の汁は有毒だそうですので注意してください
やめられなくなりそうでしたが、ツクツクボウシが”いいかげんにおし~”と言っているように聞こえてきたので、フィールドをあとにしました。
先週、遠征(昆虫撮影ではありません)をしてきましたが、あいにくの雨でちょっとだけしか撮影できませんでした。
それでもかろうじて虫を見つけることができました。
この子がいた田んぼの畦には、この花が群生していました。
高山植物のような可憐さがある、里山の花です。
今日の湯加減
それでも明日から雨になるとの予報なので、今日は久しぶりに第2HF(ホームフィールド)の見回りに行って来ました。
昆虫撮影は早起きして涼しいうちから出かければいいというわけにはいきません。
昆虫は変温動物なので、気温が上がらない朝の内は活動しないのです。
(それを逆手にとって、じっとしているところを早朝に撮りに行くということもありますが)
なので、”現地着10時”というのが標準的行程となるのですが・・
オオアオイトトンボ ♀ (アオイトトンボ科)
第2HFは北総花の丘公園に隣接した里山と田んぼ。
山はまだ入ったことがありません(おそらくどこも私有地)が、田んぼだけでもかなり広い場所です。
稲刈りの邪魔にならないように、その田んぼの周囲を林縁に沿って歩いてみました。
こういうところです。
チャバネセセリ (セセリチョウ科) オオチャバネセセリかも
最初に訪れたときにも書いたと思いますが、ここはごく普通の昆虫しかいませんが、種類が豊富で楽しめます。
昆虫だけではなく、草花も。
キツネノマゴ ?
さしずめ、虫と草花の博物館。
エアコンは効いていないけど、風があって日陰は暑さを気にしなくていいくらい。
おっと草むらの中から何か飛び出してきました。
トウキョウダルマガエル ?
さて、次の展示物は・・・小さいけど涼しげな色合いの虫でした。
アオバハゴロモ (アオバハゴロモ科)
もう一種、色違いがいました。 こちらは別の意味で涼しげ。
ベッコウハゴロモ (ハゴロモ科)
ところで今回はほとんどコンデジの写真でお届けしています。(イチガンも使ったのですが絶不調でしたので)
さっきから時折、顔の前をぷかぷかと飛んでいるのは気がついていたのですが、ここに集まっていました。
クロウリハムシ (ハムシ科)
みごとに食べ散らかしていますが農作物ではないので問題はないでしょう。
ハムシも甲虫の仲間ではありますが、甲虫らしい子も登場してくれました。
キボシカミキリ (カミキリムシ科)
次はカメムシのゾーンに突入です。
この子は初見の気がしますが、農作物の害虫としては有名らしいです。
ホオズキカメムシ (カメムシ科)
サトイモ科やナス科の野菜を食害するとのこと。
ホシハラビロヘリカメムシ (カメムシ科)
この子はマメ科の植物が好きなようです。
そして、今回の主役級の子がこちら。
キバラヘリカメムシ (カメムシ科)
お腹が黄色いのでこの名前がついていますが、それより惹き付けられるのは”足”だと思います。
まるで黒い”ニーハイソックス”をはいたような細い足、しかもその付け根の色の鮮やかなこと。
(林縁はちょっと暗いので、この鮮やかさを再現するためにフラッシュを使いました)
マユミなどニシキギ科の実を食べるようです。
(マユミの赤い実につくとさらにハデになるような・・)
こんな赤い実もありました。
カラスウリ
秋を実感させてくれる実ですね。
それからこれも秋の花。
ハギ
ハギは目の高さで風に揺られていましたが、これは地面に這い蹲るように咲いていました。
ナンテンハギ ?
間違ってたら教えてください。
この子は初夏に現れる印象がありますが、調べてみると年2化のようです。
ホタルガ (マダラガ科)
ホタルガについて調べていてわかりました。
先日の記事で未同定のキレイな黄色い毛虫はこの子の幼虫だったのです。
(あの鮮やかな黄色がさっぱり消えてしまうのがフシギです)
このあたりで谷津田の奥に行き着き、民家の前までたどり着きました。
そこにあったクヌギの木にいた幼虫たち。
ツマキシャチホコ (シャチホコガ科)
毛虫の中でもロンゲ。
ここから来た道を引き返しました。
なかなかあたらしい虫が現れなかったのすが、林縁のスタート地点まで戻ったとき、別の蛾を見つけました。
キシタホソバ (ヒトリガ科)
黄色い縁取りがきれいで、キベリホソバとも呼ばれるそうです。
さあ、あとはチョウチョがいればと思っていたら、最後にここの常連さんのムラサキシジミが現れてくれました。
が、とても忙しなく、一箇所にとどまることなく飛び回っています。
じっと観察しているとそのわけがわかりました。
ムラサキシジミ (シジミチョウ科)
産卵場所を探していたのですね。
最後にこの植物を。
タケニグサ
この白いサヤは指でつまむとプチッと気持ちよくはじけます。天然の”プチプチ”です。(例の梱包材)
※葉や茎の汁は有毒だそうですので注意してください
やめられなくなりそうでしたが、ツクツクボウシが”いいかげんにおし~”と言っているように聞こえてきたので、フィールドをあとにしました。
オマケ
先週、遠征(昆虫撮影ではありません)をしてきましたが、あいにくの雨でちょっとだけしか撮影できませんでした。
それでもかろうじて虫を見つけることができました。
ショウリョウバッタ (バッタ科)
この子がいた田んぼの畦には、この花が群生していました。
ミゾカクシ
高山植物のような可憐さがある、里山の花です。
今日の湯加減
その遠征から戻ったら案の上、セスジ5兄弟はサナギになっていました。
大きい固体は90ミリもあったのに、サナギになるとみんなほぼ同じ大きさ。
45ミリくらいなのでなんと半分に縮まったということです。
蛹化の前に幼虫はムダな体の水分を一気に排出してしまいますが、それにしてもすごいダイエットです。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
オマケの花、ミゾカクシ羨ましいほど密集して咲いていますね。
最後の花はタケニグサです、毒性がありますから気を付けて下さい
肌の敏感な方は特に・・・
by g_g (2013-09-15 08:57)
>g_gさん
ありがとうございます。(実は教えて頂けることを期待していました^^;)
さっそく記事修正しました。
実は大丈夫なのですかね、プチプチしまくりましたがまったく平気でした^^
ミゾカクシはまさに溝を覆い隠すほど群生していました。
by ぜふ (2013-09-15 09:43)
おはようございます^^
カメムシというのは害虫のようですが、美しいのが多いですね。
形もちょっと面白いし。
特に足の付け根近辺が蛍光色のようなものにはちょっと驚嘆^^
ミゾカクシはまだ見たことがないような気がします。
by mimimomo (2013-09-15 09:54)
>mimimomoさん
美しいカメムシは臭いもないのが多いです^^
ミゾカクシを撮影したのはかなり山奥の集落の田んぼです。
でもmimimomoさんでも見たことのない草花があるんですね・・
by ぜふ (2013-09-15 10:05)
そろそろ萩の季節ですね。
紫のは初めてみました。
毛虫のフサフサ苦手です(^^;;
by barbie (2013-09-15 10:33)
とても小さくてかわいらしいカエルですね。置物のようです^^。
毛足の長い毛虫のインパクトは、スゴイです^^;。
ニーハイソックスという例えには、なるほど、と思わず笑ってしまいました^^;。
by sakamono (2013-09-15 13:42)
そちらは台風大丈夫ですか?
この子たちも無事だといいのですが・・・。
by sasasa (2013-09-15 22:24)
幼虫からサナギ、そして成虫への変化ってまさに
生まれ変わりなんですね。
体の変化がダイナミック過ぎかとも思いますが(笑)
by うえいぱうわ (2013-09-15 23:41)
18号は久し振りの台風、大きな被害はなかったのですが、これからの経路は要注意です。
by Silvermac (2013-09-16 06:54)
>barbieさん
食べるおはぎもいいですね^^
毛虫はキケンな子が多いのでさすがにちょっと距離をおきますね^^;
ところで雨の影響、心配しています。
>sakamonoさん
トノサマかもしませんが、5センチくらいはありました。
ニーハイソックスわかってもらえてよかったです^^;
>さささん
きっと林の奥でじっと耐えていたと思います。
そちらはこのあとも気をつけてくださいね。
>うえいぱうわさん
ダイナミックに変化することを完全変態といいます。
チョウやガはまさに完全変態する虫ですね^^
>Silvermacさん
すごい風と断続的な豪雨がきました。 明日は秋晴れのようです。
by ぜふ (2013-09-16 23:07)
色々な虫たちに会えて、何よりでした。
タケニグサには、ハエも止まっていますね。
庭のオオマツヨイグサの、来年咲く筈だったもののひとつを、ベニスズメの
幼虫が、見事に食い荒らしてくれました・・・
後から、写真を撮ろうと思ったら、もういなかったので、何処かでサナギに
なっているのかも知れません。
by albireo (2013-09-17 00:54)
キバラヘリカメムシは見てみたいです。
あの足の派手さは何の為なんでしょう?
キボシさんも昔はよくイチジクなどで見たけど
最近は全然みません。
あ、ロン毛の奴はゾワゾワしちゃって苦手です。
by 響 (2013-09-17 02:32)
>albireoさん
よくお気づきで^^ かなり大きなキンバエでした。
ベニスズメはきっとサナギになっているでしょうね。成虫が撮れることを祈ります。
>響さん
きっと昆虫チョコエッグに立候補するためだと思います^^ (まだある?)
キボシやゴマダラはたくさんいましたよね・・果樹農家の敵でしょうけど。
毛虫やゲジ類はゾワゾワしますね^^;
by ぜふ (2013-09-17 06:55)
何故か、鉢植えの唐辛子のカメムシが大発生
葉も食べられていないのに、どうしてかしらと。
台風後、気づけばイチモンジやシジミが、飛んでいました
どこかに隠れていたのでしょうね
by engrid (2013-09-18 16:34)
再び~こんにちは^^
今日は高尾山に行って来ました。
お目当ての植物は残念ながら無かったのですが、
蝶を写しましたよ。2種か3種か^^
何時ものことながらアップはまだ先のことでしょうけれど・・・
by mimimomo (2013-09-19 17:58)
いつもながらよく見つけられますね。
僕なら半分も見つけられないと思います^^
by aidesu (2013-09-19 21:08)
>engridさん
どこかでじいいっと耐え忍んでいたんでしょうね。
唐辛子好きのカメムシは誰でしょう・・
>mimimomoさん
今年はまだ登ってませんが、お目当ての花は何だったのかな??
蝶はひょっとして、アサギマダラに会えましたか?
>aidesuさん
コンチューターはサクサク動いています^^
あ、近くにオシャレなカフェも発見しました。おしゃれすぎて敷居が高いです^^;
by ぜふ (2013-09-19 23:07)
お早うございます。
ぜふさんはお目が良いんですね〜 小さい虫も見逃しませんね σ(^◇^;)
キバラヘリカメムシ ホタルガ ともにオシャレな虫ですね。
ミゾカクシは以前近所の畦で見ましたが、耕されて畦がないです(*_*)
by yakko (2013-09-21 08:39)