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探虫の旅 2013夏 ~ 第3話 ~ [Wessay]
最終日(7月16日)も朝一番に食事をして宿を後にしました。
今日の目的地は長野県と山梨県の県境の山の中です。
小淵沢まで一昨日と同じルートを逆戻りして、清里経由で林道へ突入しました。
渓流沿いの木陰の道をしばらく進んだあと、頭上がやや開けて明るいエリアにでてから、わき道の山道にちょっとだけ入って様子を見て昆虫のいそうなところを物色しましたが、まったく予備情報なしではむずかしい。
それでも道路沿いにウツギがちらほらと見られるようになりました。
近寄ってみると咲いているのは卯の花だけではありませんでした。
うまく撮れませんでしたが、十や二十ではありませんでした。
3種類はいたと思いますが、ここで一番多かったのはこの子。
ここいらの標高は1000メートルちょっとというところでしょうか?
高原性のチョウにも会いたいと思っていたら、路面にへばりついている子が。
ぺっちゃんこになっている割には気配を感じるとすぐ飛び立ってしまいます。
息を殺してそっとそっと近寄りつつ、フルズームで撮りました。
平地にもいるアカタテハやキタテハによく似ていますが、この子は山の子です。
それからまたしばらく進むと道路の谷側、離合用スペースというよりも空き地といった場所に、白っぽい砂利がまかれていました。
いまだにその砂利の種類と目的は不明ですが、まわりの岩や土砂と比べるとあきらかに別種のものでした。
しかもその空き地にはヤナギ、山側にはウツギが生えていたので何かビビッときたので立ち寄るとにしました。
すると・・ 地面にぽつぽつと模様がついています。 チョウです。
またヒョウモンチョウの仲間かなと思いましたが、角度によって翅の色が変わって見える子でした。
なかなか翅を開いてくれないし、いい角度で撮ることができませんでしたが、
オオムラサキほど鮮烈な色合いではなく、控えめで上品な薄紫色の模様があるチョウです。
それと、触角の先とストローが黄色いのがまた美麗を増幅する特徴です。
(この子にはまたあとで登場してもらいます)
それからいつもはヒカゲにいる子もきていました。
この子を見てピンときましたが、この砂利は石灰質を含んでいて、かつミネラル分も多いのではないかと。
そんな白砂の上をあっちこっちと歩きながらコムラサキを観察していると、こんな虫も目の前に下りてきました。
この子がまたちょこちょこと動きまわってなかなか撮るのがむすがしかった。
そして、今回一番びっくりしたのは、この子。
予備情報なしでゼフに会うことはまず無理だろうと覚悟をしてきていたのですが、会えたのです。
コムラサキと遊んでいたら道路の上に何かちらちらと舞い降りてきたのを見逃しませんでした。
にじり寄ってみてびっくり。
さすがに開張することなく飛び立ってしまいましたが、路面にとまったゼフを撮影したのははじめてでした。
このあとまた、別の空き地(白い砂利はなし)も見つけて、そこでもコムラサキたちに遊んでもらいました。
そこのハンノキにいた緑色の虫。
おそらくそうだと思います。ルリハムシは瑠璃色をしてなくて緑色なんです。
それからかなりの距離を進み、乙女峠というところだったと思います。(不確か)
乙女高原というところを散策してみました。
それほど広いところではないですが、散策路はちゃんと整備されていて気持ちのいいところでした。
ここも偶然立ち寄ったのでしたが、なんとここでもエトランゼに出会いました。
この子は大きくて優雅なので、遠くからでもよく目に付きますね。
でも敏感なので、”そのままそのまま”と心の中で念じながらゆっくり近づきました。
天辺からは富士山も眺望できるようでしたが、このときはあいにくガスがかかっていてまったく見えませんでした。
ここを最後にしてあとは帰路に着いたのですが、立ち去る直前に入口でみつけた子。
この子はびっくりすると死んだフリするんだよねーっとコンデジを近づけていたら、ころっと落ちて・・
未知の場所だったのでどうなるかわからなかったのですが、思いのほかたくさんの昆虫に出会えました。
こんなところで2013夏の探虫の旅は終了です。 (もう一回行けるかな・・)
ハンノキのあった空き地で遊んでくれたコムラサキ。
この空き地で偶然出会ったご夫婦と立ち話をしている間、ずっと肩にとまっていました。
一度飛び去ったのですが、また舞い戻ってきて、今度は頭の上にとまってくれました。
その様子をそのご夫婦の旦那さんに撮って貰ったりして楽しい思い出になりました。
ロケハンできたので、これはまた行くしかないですね。
今日の湯加減
今日の目的地は長野県と山梨県の県境の山の中です。
小淵沢まで一昨日と同じルートを逆戻りして、清里経由で林道へ突入しました。
渓流沿いの木陰の道をしばらく進んだあと、頭上がやや開けて明るいエリアにでてから、わき道の山道にちょっとだけ入って様子を見て昆虫のいそうなところを物色しましたが、まったく予備情報なしではむずかしい。
それでも道路沿いにウツギがちらほらと見られるようになりました。
近寄ってみると咲いているのは卯の花だけではありませんでした。
ヒョウモンチョウの仲間の群れ
うまく撮れませんでしたが、十や二十ではありませんでした。
3種類はいたと思いますが、ここで一番多かったのはこの子。
ミドリヒョウモン ♂ (タテハチョウ科)
ここいらの標高は1000メートルちょっとというところでしょうか?
高原性のチョウにも会いたいと思っていたら、路面にへばりついている子が。
ぺっちゃんこになっている割には気配を感じるとすぐ飛び立ってしまいます。
息を殺してそっとそっと近寄りつつ、フルズームで撮りました。
エルタテハ (タテハチョウ科)
平地にもいるアカタテハやキタテハによく似ていますが、この子は山の子です。
それからまたしばらく進むと道路の谷側、離合用スペースというよりも空き地といった場所に、白っぽい砂利がまかれていました。
いまだにその砂利の種類と目的は不明ですが、まわりの岩や土砂と比べるとあきらかに別種のものでした。
しかもその空き地にはヤナギ、山側にはウツギが生えていたので何かビビッときたので立ち寄るとにしました。
すると・・ 地面にぽつぽつと模様がついています。 チョウです。
またヒョウモンチョウの仲間かなと思いましたが、角度によって翅の色が変わって見える子でした。
コムラサキ ♂ (タテハチョウ科)
なかなか翅を開いてくれないし、いい角度で撮ることができませんでしたが、
オオムラサキほど鮮烈な色合いではなく、控えめで上品な薄紫色の模様があるチョウです。
それと、触角の先とストローが黄色いのがまた美麗を増幅する特徴です。
(この子にはまたあとで登場してもらいます)
それからいつもはヒカゲにいる子もきていました。
ヒカゲチョウ ♂ (タテハチョウ科)
この子を見てピンときましたが、この砂利は石灰質を含んでいて、かつミネラル分も多いのではないかと。
そんな白砂の上をあっちこっちと歩きながらコムラサキを観察していると、こんな虫も目の前に下りてきました。
キンスジコガネ (コガネムシ科)
この子がまたちょこちょこと動きまわってなかなか撮るのがむすがしかった。
そして、今回一番びっくりしたのは、この子。
予備情報なしでゼフに会うことはまず無理だろうと覚悟をしてきていたのですが、会えたのです。
コムラサキと遊んでいたら道路の上に何かちらちらと舞い降りてきたのを見逃しませんでした。
にじり寄ってみてびっくり。
ミドリシジミ (シジミチョウ科)
さすがに開張することなく飛び立ってしまいましたが、路面にとまったゼフを撮影したのははじめてでした。
この旅のマイベストショット (MFP2013応募作品)
このあとまた、別の空き地(白い砂利はなし)も見つけて、そこでもコムラサキたちに遊んでもらいました。
そこのハンノキにいた緑色の虫。
ルリハムシ (ハムシ科)
おそらくそうだと思います。ルリハムシは瑠璃色をしてなくて緑色なんです。
それからかなりの距離を進み、乙女峠というところだったと思います。(不確か)
乙女高原というところを散策してみました。
それほど広いところではないですが、散策路はちゃんと整備されていて気持ちのいいところでした。
ここも偶然立ち寄ったのでしたが、なんとここでもエトランゼに出会いました。
この子は大きくて優雅なので、遠くからでもよく目に付きますね。
でも敏感なので、”そのままそのまま”と心の中で念じながらゆっくり近づきました。
アサギマダラ (マダラチョウ科)
天辺からは富士山も眺望できるようでしたが、このときはあいにくガスがかかっていてまったく見えませんでした。
ここを最後にしてあとは帰路に着いたのですが、立ち去る直前に入口でみつけた子。
ヒメシロコブゾウムシ (ゾウムシ科)
この子はびっくりすると死んだフリするんだよねーっとコンデジを近づけていたら、ころっと落ちて・・
死んだフリ
未知の場所だったのでどうなるかわからなかったのですが、思いのほかたくさんの昆虫に出会えました。
こんなところで2013夏の探虫の旅は終了です。 (もう一回行けるかな・・)
オマケ
ハンノキのあった空き地で遊んでくれたコムラサキ。
この空き地で偶然出会ったご夫婦と立ち話をしている間、ずっと肩にとまっていました。
一度飛び去ったのですが、また舞い戻ってきて、今度は頭の上にとまってくれました。
その様子をそのご夫婦の旦那さんに撮って貰ったりして楽しい思い出になりました。
(シールドにご夫婦が写っています)
ロケハンできたので、これはまた行くしかないですね。
今日の湯加減
今回旅のベースキャンプとした諏訪はいいところです。
一般の住宅でも半数くらいの家は温泉がでるようにしているとか。夢のようです。
泊まった宿にもささやかな露天風呂(家族風呂)がありました。
宿は満室状態だったのに、運よく入ることができました。
貸切だとやっぱり気分が違うものです。
やっぱりまた行かなきゃ。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
こんばんは^^
素敵な夏の思い出ですね。
いろんな種類の蝶にも出会えて。
ミドリシジミが開いてくれると良いのに^^
アサギマダラも美しい蝶ですね。わたくしもカムチャッカで
一種だけ沢山ミネラル求めて集まっているところに出会いましたが
多過ぎてちょっと気持ち悪かった(><;
by mimimomo (2013-08-03 20:44)
乱舞ですね、
素晴らしい夏の思い出、探虫の旅でしたのね
露天風呂付きで!
死んだふりする ヒメシロコブゾウムシに、
思わず見とれ笑っています
by engrid (2013-08-04 00:37)
>mimimomoさん
ミドリシジミは現れてくれただけでも奇跡的だったと思います^^
カムチャッカのチョウ、ぜひご披露お願いします♪ 気持ち悪いほどたくさんとは・・
とても気になります^^;
>engridさん
旅のお決まりですが帰りたくなかったですね、温泉からは出たくなかった^^;
シロコブくんの演技、見事でしょ。 ほんとに”フリ”ですからね^^
by ぜふ (2013-08-04 07:08)
今日はバイクでしたか?
乙女高原って名前が素敵です。
たのしい仲間のたくさんいてとってもいい場所だ。
ゾウムシの死んだふりは見事過ぎて笑ってしまったよ。
by 響 (2013-08-04 14:42)
コムラサキ、渋い色の美しい蝶ですね。
by Silvermac (2013-08-04 15:10)
こんにちは。
まさにヒョウモンチョウの花が咲いていますね〜(@_@;)
私なんか見たこともない蝶(名前も知らない)を自然の中で
見るなんて最高でしょうね ! コムラサキという蝶もいるんですね。
by yakko (2013-08-04 15:50)
小淵沢の辺りの風景は、高速道路から眺めただけですが、降りて歩いて見たいと思うような景色です。
またまた、色々な昆虫たちに出会えて、良い旅だったようですね。
by albireo (2013-08-04 16:19)
なかなか長野方面に行けないですが、若い頃を思い出して
行ってみたい所です。
by g_g (2013-08-04 20:26)
路面からのショット、自分も好きな写真です(^_^)
by sasasa (2013-08-04 20:44)
こんなにたくさんの蝶を一度に!って見たことないと思います。
それもヨダレモノの蝶ばっかり(笑)
しかもこんなにフレンドリーに停まってくれるなんて♪
憧れの聖地ですね。
死んだフリには笑ってしまいました。これは一度見つけたら
やりたい遊びですね(笑)
by miya_gon (2013-08-05 09:27)
死んだふりするのもいるんだ。
あ、でも、それって逆に楽勝で食べられちゃうって
ことにはならないのでしょうか?
人ごとながら、ちと心配になってきます(笑)
by うえいぱうわ (2013-08-05 20:29)
>響さん
書くのがカメなので、もうすでに半月前のことになってしまいました^^;
乙女高原に乙女はいませんでしたが、アサギマダラがいるとはサプライズでした。
シロコブくん、本人はまさに必死でしょうけど笑えますね^^
>Silvermacさん
もっといい角度があるんですが、部分的には色が再現できたと思います。
>Yakkoさん
花の少ない山の中では自然と集中するのでしょうけど、あまりの多さにおどろきました^^
>albireoさん
初日に小淵沢から見た八ケ岳は最高でした♪
撮れなかったけど観察はできた昆虫もいますので、満足の旅でした^^
>g_gさん
こちらにも足を運ばれていたのですね。高山性の植物が多いようには思いませんがいいところです、またぜひおいでになってください。
>さささん
目を疑いました。アングルとしても文句なし。ミラクル^^
>miya_gonさん
あとで知ったのですが(詳しい場所は不明)、もう少し早い時間帯はまさにチョウの楽園だったようです♪ 聖地にはまた行くしかありません^^
シロコブくんは命がけですからね、遊ぶときはほどほどにお願いします^^;
>うえいぱうわさん
シロコブくんが意外にも人気ですね^^
フリだというのがもしバレたら一巻の終わりですね^^;
でもこれ、とてもフリには見えないでしょ?
by ぜふ (2013-08-05 22:43)
信州の高原いいですね。
ヒョウモンの咲く木高原らしくていい感じです。
信州の高原に行きたくなっちゃいました。
by masao。 (2013-08-06 05:54)
来週に孫たちと美ヶ原へ泊まります。
孫たちはアルプス公園で遊ぶのが楽しみのようです。
蝶を見ても写したことがありませんがたまに花を撮っている時に写すぐらいでしょうかね。
by 馬爺 (2013-08-06 20:29)
バイクと蝶のツーショットがniceです。
温泉もいいな。
まだ週半ばなのに、もう…(笑)
あっ、今週末は東京出張なので温泉はなしです(涙)
by barbie (2013-08-06 20:34)
>masao。さん
あっちこっちでヒョウモンチョウが咲いていました^^
チバでは見られない光景ですが、再々見ているうちに慣れて・・ぜいたくですね^^;
>馬爺さん
避暑ですか、いいですね。 その時期なら美ヶ原にもチョウがいるでしょうね。
ぜひチョウや昆虫の撮影もしてみてください♪
>barbieさん
おおきに。 あまり目を惹く写真ではないかもですが、ミラクルでした^^
あれ?ひょっとしてもう禁断症状? さすがに都内に源泉かけ流しは・・^^;
週末お仕事なんですか、お疲れさまです。
by ぜふ (2013-08-06 21:22)
これいいなぁ、と私が思った写真は、「マイベストショット」と書かれていました^^;。バイクで行かれたのですね。「死んだふり」の写真では、思わずクスッとしてしまいました^^。良い旅ですね。
by sakamono (2013-08-10 12:30)
>sakamonoさん
いいセンスしてらっしゃいますね^^
とにかくおどろきでした。久しぶりにドキドキして手ブレが心配でした^^;
でも今回の人気ナンバーワンはシロコブくんでしたね^^
by ぜふ (2013-08-11 00:08)
今年もShin.Sionさんの企画「My Favorite Photo」にエントリーします。
ミドリシジミはこのブログの常連被写体ですが、このショットはミラクルでした。
樹上を主な活動の場とするこの蝶はたまに下草まで降りて来ることはありますが、地面に降り立つことは稀です。
しかも本文に書いたとおり、まるで挨拶をしに舞い降りてきてくれたようでした。
この写真は現在、”林道の奇跡”というタイトルで、虫の詩人の館に展示しています。(MFP応募締め切り時点では展示終了していると思いますが)
MFP応募作品の多様性向上の一助になればと思います。
by ぜふ (2014-01-10 06:48)
My Favorite Photo 2013へのエントリーありがとうございました!
写真に関してのコメントは2月14日の公開まで楽しみにお待ちください。
by shin.sion (2014-01-10 21:47)
懐かしい光景、ありがとうございます。shinさんのところからおじゃましました。
by kjisland (2014-01-18 00:42)