"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
西風強し ~ハンノキ林の妖精たち~ [ゼフィルス]
未明まで雨が降っていたチバですが、朝になって雨はあがりました。
今年は早くシーズンインしたので今日もいそいそとゼフ観察に出かけるのでありました。
学生たちの研修田の整備をしていた方に朝の挨拶をしていざフィールドインです。
いくつか観察ポイントがあるのですが、まずは遠巻きに様子をうかがうことからはじめます。
しかし、各ポイントをひととおりぐるっと廻るも姿は見当たらず。
ところがスタート地点に戻るべく散策路を引き返していると、山側の?の葉の上にこんな子がいました。
ホームフィールドでははじめて観察できました。
この子もチームゼフィルスの一員なんです。
晴れていれば朝6時とか7時から現れるのが普通だと思いますが、このフィールドのミドリシジミはやや朝寝坊さんのように思います。
この辺りは明け方まで雨が降っていたのかもしれません。1時間ほど待ちましたが現れないので一旦離脱することに。
(待っている間に他のチョウたちを観察できたのですが、それはまた次回)
川美に行ってみたら、散策路はウッドチップからコンクリートになって、池の畔にはフラワーガーデン造成中でした。
(今回はゼフ記事なので、池で観察した昆虫たちも別の記事にします)
トンボたちを撮ってホームフィールドへ引き返す途中、コンビニでサンドイッチを買って準備はOK。
もう一度朝と同じように遠巻きにポイントを眺めるとハンノキの下草にちらほらと姿を確認できました。
でも曇っているせいか、翅を広げている子はいません。
ここはあわてず、ちょうどお昼になったので、ランチタイムにしました。
ベンチにすわって周りの梢を眺めていると、時々ちらちらと飛び交うチョウの影が見られます。
ルリシジミも飛んでいました。
さて、そろそろいい頃合いかとハンノキ林に近づいてみると・・・いきなりご開帳中の子がいました。
オモテ翅の色と輝き方は(構造色なので)見る角度によって変わりますし、個体差も多少ありますが、
この子はれっきとした男の子です。
女の子もでてきましたので比べてみましょう。
メスの翅の模様は大きく4種類(A、B、O、AB)あります。
こちらがAB型。
オスと同じ色の模様(B)とその外側に赤っぽい模様(A)の両方があるのをAB型と呼んでいます。
(どちらもない子がO型)
カワトンボが飛んできたのでツーショットも撮ってみましたが、絞り切れずにピントが合いませんでした。
この後さらに1時間ほど立ちっぱなしでねばりましたが、開張してくれる子はいませんでした。
そろそろ帰ろうかなと思いつつ、最後にサービスしてくれる子が現れないかなぁと林の奥から踵を返すと、
来た道(畦)の途中の葦の葉の上に一匹いました。
そろりそろりと近づいていくと、顔を背けるように身体の向きを変えていきました。
思い切って至近距離まで近づくと、ぴょんととなりの葉の上に飛び移ってしまって、しまったと思ったのですが・・
曇っていた空から光が射した瞬間。
ぺろりんちょ。
もちろん何枚も撮影したのですが、こんなに近くで開張シーンを撮ったのははじめてだったのでピンアマばかりでした・・
でも満足してフィールドを後にしました。
先週の観察会でのこと。
なにげなくナナホシテントウを撮影していたら、その被写体の子が手に飛び移ってきました。
まあ、よくあることなのでそのまま手の甲に止まらせて観察していました。
すると人差し指と中指の間のマタのところにいたのですが、何やらチクチクします。
よくみると手をかじっているのです。(正確にはヒフをかじっていた)
おもしろいことするなぁとそのまま放っておいたのですが、今度はイタタタタというほど噛みつかれました。
ナナホシテントウはアブラムシを食べますが、アブラムシと間違われたのかしら? 同じニオイがした?
テントウムシは意外に凶暴です(笑)
(噛まれたあとは蚊に刺されたようにちょっとだけ腫れて、しかもかゆくなりました)
今日の湯加減
今年は早くシーズンインしたので今日もいそいそとゼフ観察に出かけるのでありました。
学生たちの研修田の整備をしていた方に朝の挨拶をしていざフィールドインです。
いくつか観察ポイントがあるのですが、まずは遠巻きに様子をうかがうことからはじめます。
しかし、各ポイントをひととおりぐるっと廻るも姿は見当たらず。
ところがスタート地点に戻るべく散策路を引き返していると、山側の?の葉の上にこんな子がいました。
ミズイロオナガシジミ (シジミチョウ科)
ホームフィールドでははじめて観察できました。
この子もチームゼフィルスの一員なんです。
晴れていれば朝6時とか7時から現れるのが普通だと思いますが、このフィールドのミドリシジミはやや朝寝坊さんのように思います。
この辺りは明け方まで雨が降っていたのかもしれません。1時間ほど待ちましたが現れないので一旦離脱することに。
(待っている間に他のチョウたちを観察できたのですが、それはまた次回)
川美に行ってみたら、散策路はウッドチップからコンクリートになって、池の畔にはフラワーガーデン造成中でした。
(今回はゼフ記事なので、池で観察した昆虫たちも別の記事にします)
トンボたちを撮ってホームフィールドへ引き返す途中、コンビニでサンドイッチを買って準備はOK。
もう一度朝と同じように遠巻きにポイントを眺めるとハンノキの下草にちらほらと姿を確認できました。
でも曇っているせいか、翅を広げている子はいません。
ここはあわてず、ちょうどお昼になったので、ランチタイムにしました。
ベンチにすわって周りの梢を眺めていると、時々ちらちらと飛び交うチョウの影が見られます。
ルリシジミも飛んでいました。
さて、そろそろいい頃合いかとハンノキ林に近づいてみると・・・いきなりご開帳中の子がいました。
ミドリシジミ ♂ (シジミチョウ科)
オモテ翅の色と輝き方は(構造色なので)見る角度によって変わりますし、個体差も多少ありますが、
この子はれっきとした男の子です。
女の子もでてきましたので比べてみましょう。
ミドリシジミ ♀ B型 (シジミチョウ科)
メスの翅の模様は大きく4種類(A、B、O、AB)あります。
こちらがAB型。
ミドリシジミ ♀ AB型 (シジミチョウ科)
オスと同じ色の模様(B)とその外側に赤っぽい模様(A)の両方があるのをAB型と呼んでいます。
(どちらもない子がO型)
カワトンボが飛んできたのでツーショットも撮ってみましたが、絞り切れずにピントが合いませんでした。
*
この後さらに1時間ほど立ちっぱなしでねばりましたが、開張してくれる子はいませんでした。
そろそろ帰ろうかなと思いつつ、最後にサービスしてくれる子が現れないかなぁと林の奥から踵を返すと、
来た道(畦)の途中の葦の葉の上に一匹いました。
そろりそろりと近づいていくと、顔を背けるように身体の向きを変えていきました。
思い切って至近距離まで近づくと、ぴょんととなりの葉の上に飛び移ってしまって、しまったと思ったのですが・・
曇っていた空から光が射した瞬間。
ぺろりんちょ。
ミドリシジミ ♂ (シジミチョウ科)
もちろん何枚も撮影したのですが、こんなに近くで開張シーンを撮ったのははじめてだったのでピンアマばかりでした・・
でも満足してフィールドを後にしました。
オマケ
先週の観察会でのこと。
なにげなくナナホシテントウを撮影していたら、その被写体の子が手に飛び移ってきました。
まあ、よくあることなのでそのまま手の甲に止まらせて観察していました。
すると人差し指と中指の間のマタのところにいたのですが、何やらチクチクします。
よくみると手をかじっているのです。(正確にはヒフをかじっていた)
おもしろいことするなぁとそのまま放っておいたのですが、今度はイタタタタというほど噛みつかれました。
ナナホシテントウはアブラムシを食べますが、アブラムシと間違われたのかしら? 同じニオイがした?
テントウムシは意外に凶暴です(笑)
(噛まれたあとは蚊に刺されたようにちょっとだけ腫れて、しかもかゆくなりました)
今日の湯加減
下草やハンノキの低い枝葉にとまっていた子もたくさん観察できましたが、見上げた梢にも何頭も飛んでました。
実はフィールドノートに観察した昆虫の数を書くとき、同じ種類の虫が10匹程度以上いた場合は
”多” と記入しているのですが、はじめて今日、”ミドリシジミ 多” と書きました。
とても うれしいことです。
今日はミズイロオナガも観察できて、先日は観察指導員の方がウラナミアカを目撃。
近い将来、ゼフィルスカルテットが観察できるかもしれません。
こんな子も登場。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
ミズイロオナガシジミ、これまた見たことがありませーん!(力一杯^^;)
ミドリシジミすら見たことなくて、ほんとはひょっとしたら見つける目が
ないのかもしれません。おとといハッチョウトンボを撮影に行ったのですがやっぱり見つけられず、プロのカメラマンの方に何度も指示して
もらってやっとこという状況でした、トホホ・・・。
テントウムシのこの行動もびっくり!た、食べられたい!と
すご~く思ったのですが、やっぱりこれは変態なのでしょうか(爆)
by miya_gon (2013-06-08 21:09)
>miya_gonさん
地域によって見つけやすいのやまったくいない種類さまざまですからね・・
ただ、ミズイロオナガはご覧のとおり比較的目立つので、いれば見つかると思います^^
ハッチョウトンボを観察したんですか? いいですね~でも見つけるの大変でしょうね^^;
テントウムシに食べられたいと思うようになったら一人前です、我々の世界では変態ではないでしょう(笑)
by ぜふ (2013-06-08 21:47)
こんばんは。
いよいよ妖精さんとの出会いの季節ですね〜
ミズイロオナガシジミ ミドリシジミ A型 B型 AB型 にビックリ !
綺麗ですね〜 是非お目にかかりたいものです σ(^◇^;)
by yakko (2013-06-08 23:04)
西風が強く吹き始めましたね。
近所のポイントでは、B型やAB型の子は見た事が
ないのでうらやましいです。
by masao。 (2013-06-09 06:15)
おはようございます^^
青いお色してミドリシジミとはこれ如何に?(^0^
良いお色ですね~ 沢山観察で来て良かったですね。なにしろ‘多’でしょ^^
ミドリシジミの雌は、人間の血液型でわけるのですね^^
by mimimomo (2013-06-09 07:08)
ミドリシジミ、初めて見ましたがキレイな蝶ですね。
by Silvermac (2013-06-09 09:33)
こんにちは。
まぁ~、テントウムシって凶暴だったのですか?w(°0°)w
噛みつくなんて知りませんでした。
かわいいイメージですけどね~☆
でもそのコが特別凶暴だったということはありませんか?
今度別のテントさんでお試しになってみていただきたいです。
あっ、無謀なお願いですね、失礼いたしました(o*。_。)oペコッ
by Rita (2013-06-09 12:35)
ミドリシジミ、良い色で輝いていますね。
by g_g (2013-06-09 17:04)
ミドリシジミ、北鎌倉の駅前で一度だけ撮ったことがあります。
キラキラしていてとっても綺麗でした。 ^^
でも、メスにA、B、O、ABと血液型みたいな種類があるのは初めて知りました。さすがぜふさんです、ありがとうございます。
これって、遺伝学上とか、何か区分があるのでしょうか?
しかもメスだけって面白いんですね。
テントウムシ、確かに凶暴かも 笑
by moz (2013-06-09 17:26)
同じ仲間でも羽の色が違うと、
まったく違って見えますね!
こういうところも奥が深い(^_^)
by sasasa (2013-06-09 19:31)
>yakkoさん
今年は団体さんで登場してくれてうれしいかぎりです♪
>masaoさん
こちらは逆にA型がまだ見当たりません。OやOABも今年はまだです。
それよりも”近くに”ポイントがあるのがうらやましいです^^
>mimimomoさん
チバの昨冬や春はあんなにきびしかったのに、まさか”多”と書けるとは^^;
たくましさに感動です♪
血液型があるわけではないですが、わかりやすいからでしょうね^^
>Silvermacさん
一応、毎シーズン登場していますが今年は大勢でにぎやかになりました♪
>Ritaさん
虫の生態に個体変異はないと思いますが、ひょっとすると・・ですね^^;
また試すのはヘイキですが、おいしさに気づく前に逃げるでしょうね、多分^^
>g_gさん
日が射さないと開いてくれないし、射しても開かない子が多いし、開いても角度によって輝き方が違うのでなかなか大変ですが、やめられません^^;
>mozさん
駅前に!? いいところですね、カマクラは^^
ニンゲンの血液型のような遺伝はないと思いますが、メスだけというのはおもしろいですよね。
ナナホシテントウの件はほんとにびっくりでした^^;
>さささん
個体変異だけではなく、見る角度によっても違うのが見飽きない要素でもありますね^^
生態も奥深いですしね。
by ぜふ (2013-06-09 22:31)
テントウムシはよほどお腹すいてたのでしょう?
人食い虫なんて呼ばれないことを祈ります(笑)
by 響 (2013-06-10 23:44)
テントウムシ的には指が、ごちそうの山に見えたのかも
しれませんね。お菓子の家だ!的な(笑)
カブトムシぐらいの大きさのテントウムシだったら、大変
なことになっていたかも。
by うえいぱうわ (2013-06-11 12:55)
ミズイロオナガシジミ、緑にとけ込むように綺麗な蝶ですね
ミドリシジミに、型があるのですね
ただ綺麗に輝く翅に見入るばかりでしたから、
一つ勉強です、て、多分個体を区別することは難しいでしょうが
あっ!てんとう虫は噛みます、そして赤く腫れます
危険な子です
by engrid (2013-06-11 16:50)
ピントの合ったとこの解像度の良さとボケのキレイさ。
レンズは何使ってるのでしょうか?タムQですか?欲しいです^^
by aidesu (2013-06-11 20:28)
>響さん
おててかじり虫でした。
>うえいぱうわさん
テントウムシは甘党なんですかね? カブトムシサイズだったらさすがにコワイ^^;
>engridさん
4タイプの見分けは簡単ですよ。赤い紋と青い紋があるかないかですから。
ナナホシテントウのような肉食のテントウムシは噛むんでしょうね。
でもかじりついたまま離れないとは意外でした。おもしろかったですが^^
>aidesuさん
レンズはマクロ使うことがほとんどですね。扉の写真はDFA100mmWRです。
被写体が被写体なのでボケよりも解像優先ですが、解像感は納得できていません。(機材のせいじゃなくてウデのせいです^^;)
でもニュータムQはほしいです♪ マウント展開してくれるのを今か今かと・・^^;
by ぜふ (2013-06-11 23:12)
ミドリシジミの翅色はほんとに美しいですね。
翅の模様にABO型があるとは知りませんでした。血液型みたいですね。^^;
先日菖蒲園に行くとあちこちで花の間にキリギリスがはまってました。
近くにいたというウラナミアカシジミは見れませんでした。残念です。
by Nyandam (2013-06-12 12:05)
>Nyandamさん
おおまかに4タイプあるということですね。なぜメスだけなのかフシギですが・・
ウラナミアカくん、まだ見てないんですよ。
ぜひその菖蒲園の場所をこっそり教えてください^^
by ぜふ (2013-06-12 23:42)
タムQとDFA両方使ってる人のブログ拝見すると
やはりタムQの方が解像するしボケも美しいみたいですが
DFAもこれだけ解像すれば十分かなと思います。
何よりDFAはコンパクトで防滴ってのがイイです^^
by aidesu (2013-06-13 08:35)
>aidesuさん
DFAにはもうひとつ大事な機能があります。
QSFは重宝します。
by ぜふ (2013-06-13 12:25)