"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
遠征の記録 [探虫行]
毎年のことですが、この時期に越路を訪れると、時計の月表示をひとつ巻き戻した感じがします。
小高い山の頂にはこんな花が咲いていて、関東では今年味わい損ねた、春の風情を楽しめました。
足元には咲き終わったカタクリの群生が種をつけ始めていました。
それでも、春の女神様が来るかもしれないと、しばらく待ってみましたが残念ながら登場してはくれませんでした。
すごすごと下山し、いつもの棚田へ・・
田んぼで会えたトンボは、
ですが、この田んぼではこの1匹だけ。
なんだかちょっとさみしい・・
いつもは大勢で迎えてくれるこの子たちも指折り数えるくらいしかいませんでした。
ナミハンミョウに比べると地味に見えますが、飛び上がったときに見える、後翅の下の背中のブルーが美しい。
(いつか撮りたいとは思いますが至難の業です)
休耕田に生えているスギナには小さな甲虫たちもぽつぽついます。
とてもよく似てますが、違う子も。
鹿の角のような立派なヒゲ(触角)が特徴ですが、体長は1センチないので近寄って見ないとわかりません。
また、いつものように棚田を上流に進み、水源の滝の様子を見に行ってみました。
カタクリは見当たりませんでしたが、ニリンソウは例年より多く咲いているように思いました。
今回は砂嵐だけには気をつけて撮りました。
チョウチョはアゲハとセセリンが何頭かいただけでした。
なので、先日、昆虫塾の集まりのときに教えてもらった、ギフのポイントへ行ってみることにしました。
前に一度、近くを訪れたことがあるので、場所はすぐわかりました。
畦にはいろんなスミレが咲いていました。
休憩がてら林の中にすわって待つことにしました。
座りながら、周りの草花も撮ってみました。
これは見つけてうれしかった。
ハラナガツチバチやクマバチも飛んできましたが、彼らのことはムシして本命を待ちました。
そして、なんと、念が通じたのか、現れたのです。
でも一瞬のことで、レンズを向けることすら間に合いませんでした。
その後もしばらく粘ってはみたものの、タイムアップとなり、その場を去ろうとしたとき。
再び飛んできました。
が、またしても撮り損ねました・・・
というつまらないオチでしたが、遠征のキロクということで。。
目当ての虫のギフチョウの出現時期のピークはGW頃だそうで、その実態からも関東とは1か月季節が違うことが分かります。
でもピークからまだ10日ほどしか経っていないのだから会えることを期待してきたわけです。
(会えましたけど)
ギフチョウもですが、いくつかの蝶は特定の場所を好んで通る性質があって、それを蝶道といいます。
ギフは小山の頂に向かって昇っていく習性があります。
座って待っていた場所は、田んぼから斜面を少し登っていった林の中、その向こうは急な下り斜面。
また、座っている場所からは蝶道だと思われる、最初に見かけた細い山道を見下ろすことができました。
ちゃんと撮影態勢をとったまま待ち構えていればよかったのに、お気楽に前出の花を撮影していたので・・
見下ろした山道に一輪だけ咲いていたカタクリに訪花した瞬間を撮り損ねたのでした。
読者の方のストレスにならないように、昨年撮影したものですが、目当てだった子の姿を付けておきます。
今日の湯加減
小高い山の頂にはこんな花が咲いていて、関東では今年味わい損ねた、春の風情を楽しめました。
ヒカンザクラ
足元には咲き終わったカタクリの群生が種をつけ始めていました。
それでも、春の女神様が来るかもしれないと、しばらく待ってみましたが残念ながら登場してはくれませんでした。
すごすごと下山し、いつもの棚田へ・・
田んぼで会えたトンボは、
シオヤトンボ ♀ (トンボ科)
ですが、この田んぼではこの1匹だけ。
なんだかちょっとさみしい・・
いつもは大勢で迎えてくれるこの子たちも指折り数えるくらいしかいませんでした。
ニワハンミョウ (オサムシ科)
ナミハンミョウに比べると地味に見えますが、飛び上がったときに見える、後翅の下の背中のブルーが美しい。
(いつか撮りたいとは思いますが至難の業です)
休耕田に生えているスギナには小さな甲虫たちもぽつぽついます。
ヒメシモフリコメツキ (コメツキムシ科)
ヒメビロウドコガネ (コガネムシ科)
とてもよく似てますが、違う子も。
ハイイロビロウドコガネ ? (コガネムシ科)
鹿の角のような立派なヒゲ(触角)が特徴ですが、体長は1センチないので近寄って見ないとわかりません。
また、いつものように棚田を上流に進み、水源の滝の様子を見に行ってみました。
カタクリは見当たりませんでしたが、ニリンソウは例年より多く咲いているように思いました。
今回は砂嵐だけには気をつけて撮りました。
ニリンソウ
チョウチョはアゲハとセセリンが何頭かいただけでした。
なので、先日、昆虫塾の集まりのときに教えてもらった、ギフのポイントへ行ってみることにしました。
前に一度、近くを訪れたことがあるので、場所はすぐわかりました。
畦にはいろんなスミレが咲いていました。
スミレ
ナガハシスミレ ?
休憩がてら林の中にすわって待つことにしました。
座りながら、周りの草花も撮ってみました。
トキワイカリソウ ?
これは見つけてうれしかった。
チゴユリ
ハラナガツチバチやクマバチも飛んできましたが、彼らのことはムシして本命を待ちました。
そして、なんと、念が通じたのか、現れたのです。
でも一瞬のことで、レンズを向けることすら間に合いませんでした。
その後もしばらく粘ってはみたものの、タイムアップとなり、その場を去ろうとしたとき。
再び飛んできました。
が、またしても撮り損ねました・・・
というつまらないオチでしたが、遠征のキロクということで。。
オマケ
目当ての虫のギフチョウの出現時期のピークはGW頃だそうで、その実態からも関東とは1か月季節が違うことが分かります。
でもピークからまだ10日ほどしか経っていないのだから会えることを期待してきたわけです。
(会えましたけど)
ギフチョウもですが、いくつかの蝶は特定の場所を好んで通る性質があって、それを蝶道といいます。
ギフは小山の頂に向かって昇っていく習性があります。
座って待っていた場所は、田んぼから斜面を少し登っていった林の中、その向こうは急な下り斜面。
また、座っている場所からは蝶道だと思われる、最初に見かけた細い山道を見下ろすことができました。
ちゃんと撮影態勢をとったまま待ち構えていればよかったのに、お気楽に前出の花を撮影していたので・・
見下ろした山道に一輪だけ咲いていたカタクリに訪花した瞬間を撮り損ねたのでした。
読者の方のストレスにならないように、昨年撮影したものですが、目当てだった子の姿を付けておきます。
ギフチョウ (アゲハチョウ科) 2012.4.8 撮影
今日の湯加減
実はこの後、車が田んぼの用水路にはまって動かなくなるという事件がありまして。
この記事の内容は、別の目的で同行していた方たちと解散したあとのことで単独行動中だったのです。
(”別の目的”というのが遠征の本来の目的ですが)
つまり、昆虫撮影に付き合いたいという方はいないので、自然、解散後の単独行動になるわけです。
ひとりではどうしようもなくて、チバに帰れないのではとガクゼンともしましたが、
結局は、田植えで忙しい農家の方に助けて頂いて脱出することができました。
車はラリーカーのように泥だらけになりましたけど。。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
お花がどきどきするくらい綺麗に撮れていますね。
ニリンソウなんて、なんかぞくっとするくらいに綺麗♪
はて・・・本命はいったい何だったんでしょう?
真剣に読んでみましたが、どこかにヒントが隠れてる?とか
にぶった頭ではどうにもわからないようです(笑)
狙って出かけても何の収穫もない日ってありますよね。
他のものばかり撮ったボウズの日を、いつかどこかで
まとめてUPしてやるぞという写真の蔵フォルダが存在します(笑)
by miya_gon (2013-05-18 22:03)
昆虫、野草の多い山ですね。
by Silvermac (2013-05-19 06:01)
ご無沙汰したました
私事ですがカメラもいじれない状態です
ぜふさんの写真見て楽しんでます。
by lucky13 (2013-05-19 07:52)
おはようございます^^
越路へお出かけでしたか。
珍しくお花のお写真が多く^^
ギフが撮れなくて残念でしたね。でもきっとまたチャンスが来るでしょう^^v
by mimimomo (2013-05-19 08:19)
ヒカンザクラは良い色してますね
ギフチョウは見られ無かったのでしょうか
そういえば今年もヒメギフチョウに出会えませんでした。
by g_g (2013-05-19 08:38)
折角出会えたのに、撮れなかったのは残念でしたね・・・
かなり昔ですが、僕も車の片輪を用水路に落としたことがあります。
幸い、龍ケ崎市の外れの町中のことで、近所の家の人たちが出て来て、助けてくれました。翌日お礼をしに行くと、「誰でもやることなので、お互いさまだから」と言って頂き、本当に嬉しかったことを思い出しました。
by albireo (2013-05-19 10:45)
>miya_gonさん
さすがお目が高いですね♪
ニリンソウ以外の花はコンデジで撮っています^^
追記しましたが、目当ての虫はギフチョウでした。 が、撮れませんでした・・^^;
>Silvermacさん
以前はもっと多かったんです。 これから夏にかけて増えてくれるといいです。
>lucky13さん
ブログ拝見しましたが、たしかにカメラ持てないですね・・^^;
早く治して撮影再開してください。 でもくれぐれもお大事に。
>mimimomoさん
花撮影に行ったのではないのですが、春に撮れなかった花が撮れました。
ギフは帰り道に見送ってくれましたが、また撮りそこねました^^;
>g_gさん
実はこのヒンザクラの木は根元近くで折れていたのですが、花は朝の日差しを浴びて色づきよく咲いていました。
ヒメギフは撮ったことがないので、そちらにも遠征しようかな^^
>albireoさん
本音を言うと、証拠写真くらい撮りたかったですね。
でも振り返ってみると、無事帰って来られただけでも幸運だったと思います。
翌日お礼しに行ける場所ではなかったので恐縮至極ですが田舎の人はあったかいですね。
by ぜふ (2013-05-19 16:43)
シオヤトンボ、黄金色に見えます^^;。
蝶道というものがあるのですか。面白い習性ですね。
by sakamono (2013-05-19 17:35)
小生もギフチョウを求めて今年も遠征をしました。
でも、当日、あまりの寒さでギフチョウどころかムシの子一匹見当たりませんでした。
私も去年新潟に遠征しましたが、3週間早いと言われました。
適期を見極めるのはなかなか難しいですね。天候も・左右・・・
by アサギいろ (2013-05-19 20:22)
こんばんは。
ギフチョウは幻の蝶なんですね〜会えるのは奇跡に近いのでしょうか?
山野草が素敵ですね (^_^)
by yakko (2013-05-19 20:51)
蝶たちにも、お気に入りの場所というかそういうのがあるのですね!
人間でも好きな道とかあるもんなぁ・・・。
by sasasa (2013-05-19 21:20)
>sakamonoさん
そうですね。羽化して間もないのはそういう風に見えるかもしれません。
黄金色に見えるトンボは他にもいます。追々紹介できればと・・
>アサギいろさん
今年の春は特に時期の見極めは困難だったですね^^;
お互いに来シーズンはきっと!ですね^^
>yakkoさん
ギフは場所と時期が限られているという意味で希少ですね。
山野草、きれいで気を取られたのが敗因でした^^;
>さささん
身近にいるクロアゲハなどもよく見ると、同じところを行ったり来たりしているのがわかることがあると思いますよ。
ぜひ今度観察してみてください♪
by ぜふ (2013-05-19 21:26)
ほんと春をもう一度楽しむようなところですね。
ニワハンミョウは僕もあのメタリックな部分を撮りたいけど
なかなか良い反射の向きで撮らせてくれないんですよね。
by 響 (2013-05-20 00:59)
>響さん
飛んでいるときしか見えないので動態撮影になるし、何せ小さくて・・^^;
動画撮影ならできるかもしれませんが、写真はむずかしいですよねー
もし撮れたら見せてくださいね!^^
by ぜふ (2013-05-20 06:47)
ギフチョウ、待ってます、、
ニリンソウにや、山の花、
いいですね、清楚でそそと咲いてる風情は
小さな甲冑たちも、つやつやときれいですね、、
用水路脱出できてよかったですね
by engrid (2013-05-22 14:46)
>engridさん
ギフチョウ出てきてくれただけでもラッキーでした。撮りたかったけど・・^^;
甲虫たち、キレイでしょ^^ みんな1センチくらいの小さな子たちです。
by ぜふ (2013-05-23 06:44)