"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
闘昆虫入 [蝶]
前記事からやっと春モードへ移行した感じですが、その後もチバは、やや冷たい雨が降ったり風が吹いたりして、
気温も平年をやや下回る、お天道様にもったいぶられてるんじゃないかと思ってしまうような陽気です。
ミツバチにそっくりですが、アブやハエはハチにくらべて触角が短いという特徴があります。
アニメの みなしごハッチ の顔を思い出すとわかりやすいと思います。
ハナアブの写真は前記事の日のものです。
予告に書いたとおり、翌日も天気がよくて巡回を続けたのでした。 ある目的を持って。
目指したのは巡回フィールドのひとつの都川という川の土手。
前記事の坂月川は都川の支流で、5キロほど下流に移動したところに植物園があります。
土手に出るのにその園内を通っていくのですが、トキワマンサクの花も終わり、シャガも終わり、藤も終盤でした。
そんな中、盛大に咲いていたパンジーやビオラの花を見ながら歩いていると、目立つ色の子がいました。
これを”赤”サシガメと呼ばずして何と呼ぶのかというくらい、まっかっ赤な虫です。
モンシロチョウも何匹か飛んでましたが、眺めるだけで先に進みます。
土手の手前の草原に沿って歩いていると、藪の中で新築工事をしている子がいました。
女王様たったひとりで作るんですね。
ずっと観察するのも面白いのですが、今回は目的があるのであいさつだけ。
”目的”というのは、黒い子ですがアシナガバチではありません。 チョウチョなんです。
この子も飛んでいると黒っぽく見えるのですが・・
春型は翅の紅色が明るくてフォトジェニックではありますが”目的”の子じゃないんです。
(実際にはくすんだ薄いオレンジ色の翅の子もいます)
黒っぽいものが足元を飛ぶたびに目を凝らしてみますが、どれもベニちゃんばかり。
500メートルほど下流の橋まで、土手に沿って往復しましたが、見つかりませんでした。
あきらめて、ハムシと遊んでいると、視界の端を横切る物体にコンチューターがピクリと反応。
黒っぽい翅の子がチラチラと低く低く飛んでいます。
見失わないように後を追っていると水辺に近い草むらの中のハルジオンの花にとまったように見えました。
藪をかきわけて土手を下って・・パチリ。
遠いですね。 ちょっと拡大すると・・
セセリチョウの仲間です。
次の瞬間には舞い上がってしまい、遠く水辺の藪の向こうに消えてしまいました。
証拠写真が撮れたからまあ良しとするか、と見送っていると、また目の前を黒っぽいのが横切りました。
もう一頭いたのです。
が、この子には本当にもてあそばれました。
上流へ行ったり下流へ走ったり、向こう岸とこっち岸とを何度往復したでしょう。
一度はまるでイジワルをするように今渡った橋の上を逆戻りに飛んでいくのです。
そんなことされたら逆に闘志が沸くというものです。
無制限一本勝負のゴングが鳴らされました。 闘魂注入ならぬ”闘昆虫入”です!
そして、2時間くらい激闘は続いたでしょうか・・・
さすがに疲れました。
疲れて・・・
とまりました。
昨春、ここで目撃するも証拠写真も撮れず、昨夏は上流で撮れはしたものの当然、夏型。
やっと(証拠写真の部類ですが)目的を果たすことができました。
という喜びもさることながら、厳しかった冬ともったいぶった春をよくぞサバイバルしてくれたものだと、
よくぞその特異な美しさを見せてくれたものだと、うれしく思う気持ちもありました。
でも、もうちょっと楽に撮らせて・・・
疲れましたが、帰り道にほんのちょっとだけ寄り道した公園の池の上に降りかかる藤の花に、
まるで「この藤の木はオレのものだぞ」とばかりに、いばっている子がいたので、
それならばと記念撮影をしてあげました。
ずっとホバリングしているので撮る気になったのですが、この写真のシャッターを押した瞬間に飛び去りました。
ほんとに撮ってほしかったようです(笑)
今日の湯加減
後日追記
ギンイチはこういう風にとまっていることがありますので参考まで。
これで分かるようになれば見つけやすいと思います。
気温も平年をやや下回る、お天道様にもったいぶられてるんじゃないかと思ってしまうような陽気です。
ハナアブ
ミツバチにそっくりですが、アブやハエはハチにくらべて触角が短いという特徴があります。
アニメの みなしごハッチ の顔を思い出すとわかりやすいと思います。
ハナアブの写真は前記事の日のものです。
予告に書いたとおり、翌日も天気がよくて巡回を続けたのでした。 ある目的を持って。
目指したのは巡回フィールドのひとつの都川という川の土手。
前記事の坂月川は都川の支流で、5キロほど下流に移動したところに植物園があります。
土手に出るのにその園内を通っていくのですが、トキワマンサクの花も終わり、シャガも終わり、藤も終盤でした。
そんな中、盛大に咲いていたパンジーやビオラの花を見ながら歩いていると、目立つ色の子がいました。
アカサシガメ
これを”赤”サシガメと呼ばずして何と呼ぶのかというくらい、まっかっ赤な虫です。
モンシロチョウも何匹か飛んでましたが、眺めるだけで先に進みます。
土手の手前の草原に沿って歩いていると、藪の中で新築工事をしている子がいました。
アシナガバチの仲間 (フタモンアシナガバチ?)
女王様たったひとりで作るんですね。
ずっと観察するのも面白いのですが、今回は目的があるのであいさつだけ。
”目的”というのは、黒い子ですがアシナガバチではありません。 チョウチョなんです。
この子も飛んでいると黒っぽく見えるのですが・・
ベニシジミ (春型 4.14撮影)
春型は翅の紅色が明るくてフォトジェニックではありますが”目的”の子じゃないんです。
(実際にはくすんだ薄いオレンジ色の翅の子もいます)
黒っぽいものが足元を飛ぶたびに目を凝らしてみますが、どれもベニちゃんばかり。
500メートルほど下流の橋まで、土手に沿って往復しましたが、見つかりませんでした。
あきらめて、ハムシと遊んでいると、視界の端を横切る物体にコンチューターがピクリと反応。
黒っぽい翅の子がチラチラと低く低く飛んでいます。
見失わないように後を追っていると水辺に近い草むらの中のハルジオンの花にとまったように見えました。
藪をかきわけて土手を下って・・パチリ。
遠いですね。 ちょっと拡大すると・・
セセリチョウの仲間です。
次の瞬間には舞い上がってしまい、遠く水辺の藪の向こうに消えてしまいました。
証拠写真が撮れたからまあ良しとするか、と見送っていると、また目の前を黒っぽいのが横切りました。
*
もう一頭いたのです。
が、この子には本当にもてあそばれました。
上流へ行ったり下流へ走ったり、向こう岸とこっち岸とを何度往復したでしょう。
一度はまるでイジワルをするように今渡った橋の上を逆戻りに飛んでいくのです。
そんなことされたら逆に闘志が沸くというものです。
無制限一本勝負のゴングが鳴らされました。 闘魂注入ならぬ”闘昆虫入”です!
そして、2時間くらい激闘は続いたでしょうか・・・
さすがに疲れました。
疲れて・・・
とまりました。
ギンイチモンジセセリ (春型)
昨春、ここで目撃するも証拠写真も撮れず、昨夏は上流で撮れはしたものの当然、夏型。
やっと(証拠写真の部類ですが)目的を果たすことができました。
という喜びもさることながら、厳しかった冬ともったいぶった春をよくぞサバイバルしてくれたものだと、
よくぞその特異な美しさを見せてくれたものだと、うれしく思う気持ちもありました。
でも、もうちょっと楽に撮らせて・・・
オマケ
疲れましたが、帰り道にほんのちょっとだけ寄り道した公園の池の上に降りかかる藤の花に、
まるで「この藤の木はオレのものだぞ」とばかりに、いばっている子がいたので、
それならばと記念撮影をしてあげました。
クマバチ
ずっとホバリングしているので撮る気になったのですが、この写真のシャッターを押した瞬間に飛び去りました。
ほんとに撮ってほしかったようです(笑)
今日の湯加減
実はまだ巡回できていないフィールドがいくつかあるのです。
今日それらのフィールドに行き、春の巡回終了、となるはずだったのですが・・
ちょっとしたトラブルがあって果たせませんでした。
それでも一箇所だけ廻れたので、それを次回ご紹介します。
甲虫編になる予定です。
後日追記
ギンイチはこういう風にとまっていることがありますので参考まで。
これで分かるようになれば見つけやすいと思います。
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
アカサシガメ、初めて見ました。真っ赤ですね。
by Silvermac (2013-05-04 05:40)
おはようございます^^
ホント、真っ赤っ赤(^-^
ギンイチモンジセセリ、見たことないです。会っても気づいていないかも(__
by mimimomo (2013-05-04 07:13)
虫類は無視してはいけないようですね、根気よく観察して
始めて良い写真が撮れるんですね、私は我慢が出来無くて
諦めて去ります・・・
by g_g (2013-05-04 07:17)
>Silvermacさん
厳密には翅に黒い紋があるのですが、真っ赤といって間違いないですね^^
(刺すので注意してください)
>mimimomoさん
その可能性はありますね。飛んでる状態ではこの白い模様はわかりません。
>g_gさん
こちらは無視できないですけど、「虫に無視されるくらいその場に溶け込みなさい」という言葉を肝に銘じています^^
by ぜふ (2013-05-04 07:26)
お早うございます。
アカサシガメ ギンイチモンジセセリ お初にお目に掛かります !
クマバチのホバリング、バッチリですね(^。^)
by yakko (2013-05-04 09:04)
アカサシガメ、そんなに真っ赤で良いのかなと
虫のことながら心配になりますね。
目立つと何かと危険な気もするんですが・・・。
大丈夫なのかな。
by うえいぱうわ (2013-05-04 11:32)
素晴しい昆虫写真の数々を拝見していますが、その写真を撮るには、
やっぱり時間と手間がかかっているのですね^^;。
アカサシガメという、面白い顔をした、真っ赤な虫がいるのですね。
ビックリです。
by sakamono (2013-05-04 14:30)
ギンイチモンジセセリ、模様がカッコイイですね。
初めて見ました。
by さとし (2013-05-04 17:53)
再び~こんばんは^^
今日青葉の森に行ってきました。
ちょうどアブ? 《クマンバチ?》がお花に止まっていて写そうとした瞬間
逃げられて・・・(><;
by mimimomo (2013-05-04 18:33)
>yakkoさん
ホバリングしていても微妙に動いているのでピント合わせは大変でした^^;
>うえいぱうわさん
アカサシガメの人気が意外に高いですね^^;
虫の色彩感覚はニンゲンとかなり違うようなので、大丈夫なんでしょうね^^
>sakamonoさん
今回は目的を定めていたので覚悟はしていました。 でも疲れました・・
写真を撮る以上に記事を書くのに実は時間がかかっています^^;
>さとしさん
こういう直線的な模様を持つ虫はめずらしいですね。
飛んでるとわかりませんが・・
>mimimomoさん
再訪ありがとうございます。 ひょっとして観察会?
花は近寄っても逃げないですが、虫は近寄りすぎると逃げちゃいますね^^
またチャレンジしてみてくださいね♪
by ぜふ (2013-05-04 23:20)
ギンイチモンジセセリ、初めてみました。どうも九州にもいるようなので肉眼で見てみたい子の一人になってしまいました。
ああ、なんて悩ましい、宿題がどんどん増えていく(笑)
アカサシガメも見たことありません。やっぱり虫の目を持った人には
敵わないと今回も思い知らされました。普通のベニちゃん見つけて
きゃ~きゃ~言ってるぐらいでは、まだ虫の道に通じていないのだわ^^;
by miya_gon (2013-05-05 08:42)
>miya_gonさん
ギンイチは肉眼をお勧めします。(この写真より数倍キレイです^^;)
次回は写真撮らずにじっと観察するだけにしようと思うくらいですから^^
普通のベニちゃんもイイですよ。思わずシャッター押すこと多しですよ♪
by ぜふ (2013-05-05 22:06)
アカサシガメ、本当に鮮やかな赤ですね!
by sasasa (2013-05-05 22:14)