"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
蘇生 [観察会]
昨日はホームフィールドでアカガエルの卵の観察会でしたが・・
暦の上では春だというのに、あまりに寒い日本列島。
何はともあれ、確認したかったのは、越冬観察中の子。
この場所でじっとしているはずなのに・・あれ?いない。
一枚下の葉っぱに目印をつけているので、場所に間違いはない。
少し移動したかなと思い、その場で立ち止まったまま見上げつつ、葉っぱのウラを探しましたが・・
どこにもいない。
ちょうど林の中からボランティアでゴミ拾いをしてきたとおぼしき母子がでてきたので挨拶すると、
その返事の代わりにお母さんが
「何かいるんですか?」
「越冬中のチョウチョがいるはずなんですが、見当たらないんですよね」
「こんなに寒いのにチョウが?」
「ええ、越冬中は同じ場所でじいっとしているんです」
へぇと言いながら彼女たちはゴミを始末しに立ち去りました。
となりの木に移ったかと場所を移動しようとして、地面に目線を落としたそのとき。
木の下にくるときに踏まなかったかと自分の足跡を確認しましたが、幸い数センチ離れていました。。
もう事切れているかなと顔を近づけて見ると、脚が動くのがわかりました。
でもこのままここに横たわっていると、いかに人通りが少ないとはいえ、いずれは踏まれてしまうと思ったのと、
今日の観察会の参加者に見てもらうために、一旦保護することにしました。
近くに落ちていたヘデラのストレッチャーに乗せて、集合場所の隅にあるテーブルへ。
いい機会なので接写してみると・・
偶然、鱗粉がついて、涙目のようになっていました。
翅の中に隠していた触角とお腹も出てしまっています。
幸い風はほとんどなかったので、観察会がはじまるまでこのままここにいてもらうことに。
定刻までまだ1時間近くあったので、ひとり観察会をしましたが、収穫はこれだけ。
下見をしていた指導員の方々と合流して集合場所まで引き返してきました。
テーブルに移動させたウラギンちゃんのことを伝えた後、そのまま腰掛けて観察していると・・
露わになっていた触角とお腹が・・
だんだん仕舞われていきます。
傾いていた体も垂直になってきて・・
越冬姿勢に戻りました! (葉にとまるときは頭を下に向けますが)
どうやら生き返ったようで、少し安心しました。
参加者の子どもたちに説明しましたが、やはり生きているチョウだとは思えないようでした。
テーブルの上にチョウが乗っていることにさえ気づかない子もいたくらいですから無理もありませんね。
さて、観察会のほうはというと、肝心のアカガエルの卵塊がひとつも見つからず・・でした。
去年の同じ時期には少なかったとはいえ、何十個も観察できたので、今年の冬は寒いんですね。
ウラギンシジミも越冬に失敗しそうになるくらいです。
やはり今年の冬は生き物たちにとっても厳しいということがわかった一日でした。
観察会の中で、こんなものを見つけた小さい姉妹がいました。
「これは何だろね?」
と聞くと、その小学校1年生のお姉ちゃんは、
「マユ」
と答えました。
びっくりしたというより、ちょっと感動しました。
お返しというと何ですが、こんなものを見つけたので、
見せてあげると、今度は妹が、
「サナギ」
しかも自分から手をだしてサナギを摘み、他の参加者に見せてまわるというサービスをはじめてくれました。
最後は枯れ草の中に返して観察終了。
なんとも将来が楽しみなかわいい姉妹でした。
あ、ウラギンちゃんも風雪にさらされないような場所にもどしておきました。 今日の雨でどうなるかわかりませんが、あとは自然のままに。。
今日の湯加減
暦の上では春だというのに、あまりに寒い日本列島。
何はともあれ、確認したかったのは、越冬観察中の子。
ウラギンシジミ 2012.1.28
この場所でじっとしているはずなのに・・あれ?いない。
一枚下の葉っぱに目印をつけているので、場所に間違いはない。
少し移動したかなと思い、その場で立ち止まったまま見上げつつ、葉っぱのウラを探しましたが・・
どこにもいない。
ちょうど林の中からボランティアでゴミ拾いをしてきたとおぼしき母子がでてきたので挨拶すると、
その返事の代わりにお母さんが
「何かいるんですか?」
「越冬中のチョウチョがいるはずなんですが、見当たらないんですよね」
「こんなに寒いのにチョウが?」
「ええ、越冬中は同じ場所でじいっとしているんです」
へぇと言いながら彼女たちはゴミを始末しに立ち去りました。
となりの木に移ったかと場所を移動しようとして、地面に目線を落としたそのとき。
もう少しで踏んづけてしまうところでした
木の下にくるときに踏まなかったかと自分の足跡を確認しましたが、幸い数センチ離れていました。。
もう事切れているかなと顔を近づけて見ると、脚が動くのがわかりました。
でもこのままここに横たわっていると、いかに人通りが少ないとはいえ、いずれは踏まれてしまうと思ったのと、
今日の観察会の参加者に見てもらうために、一旦保護することにしました。
近くに落ちていたヘデラのストレッチャーに乗せて、集合場所の隅にあるテーブルへ。
いい機会なので接写してみると・・
偶然、鱗粉がついて、涙目のようになっていました。
翅の中に隠していた触角とお腹も出てしまっています。
幸い風はほとんどなかったので、観察会がはじまるまでこのままここにいてもらうことに。
*
定刻までまだ1時間近くあったので、ひとり観察会をしましたが、収穫はこれだけ。
ヨコヅナサシガメ (集団越冬中)
下見をしていた指導員の方々と合流して集合場所まで引き返してきました。
テーブルに移動させたウラギンちゃんのことを伝えた後、そのまま腰掛けて観察していると・・
露わになっていた触角とお腹が・・
だんだん仕舞われていきます。
傾いていた体も垂直になってきて・・
越冬姿勢に戻りました! (葉にとまるときは頭を下に向けますが)
どうやら生き返ったようで、少し安心しました。
参加者の子どもたちに説明しましたが、やはり生きているチョウだとは思えないようでした。
テーブルの上にチョウが乗っていることにさえ気づかない子もいたくらいですから無理もありませんね。
さて、観察会のほうはというと、肝心のアカガエルの卵塊がひとつも見つからず・・でした。
去年の同じ時期には少なかったとはいえ、何十個も観察できたので、今年の冬は寒いんですね。
ウラギンシジミも越冬に失敗しそうになるくらいです。
やはり今年の冬は生き物たちにとっても厳しいということがわかった一日でした。
オマケ
観察会の中で、こんなものを見つけた小さい姉妹がいました。
「これは何だろね?」
と聞くと、その小学校1年生のお姉ちゃんは、
「マユ」
と答えました。
びっくりしたというより、ちょっと感動しました。
お返しというと何ですが、こんなものを見つけたので、
見せてあげると、今度は妹が、
「サナギ」
しかも自分から手をだしてサナギを摘み、他の参加者に見せてまわるというサービスをはじめてくれました。
最後は枯れ草の中に返して観察終了。
なんとも将来が楽しみなかわいい姉妹でした。
あ、ウラギンちゃんも風雪にさらされないような場所にもどしておきました。 今日の雨でどうなるかわかりませんが、あとは自然のままに。。
今日の湯加減
将来が楽しみな、サナギを渡したおちびちゃんに、大きくなったら何になりたいの?とたずねたら・・
ママに体を寄せながら彼女はこう言いました。
「しろいウサギ」
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
ウラギンシジミも寒いでしょうね。
by Silvermac (2012-02-06 19:04)
こんばんは^^
あまりに寒過ぎると、越冬中のウラギンも落ちるのですね~
生き返って何よりでした。
by mimimomo (2012-02-06 19:05)
>Silvermacさん
昆虫には”寒い”という知覚はないでしょうけど、限界点はあるでしょうね。
>mimimomoさん
↑にも書きましたが、限界を超えると落ちてしまうのでしょうね。
(風などのせいではなくその場所の気温の低さだと思います)
ふんづけなくてよかったです~^^;
by ぜふ (2012-02-06 22:28)
やはり寒いのは人間だけじゃないわけですね。
って当たり前なのですが(笑)
他の生き物も大変なんだなあ。
by うえいぱうわ (2012-02-06 22:54)
>うえいぱうわさん
この冬の厳しさを客観的に再確認してしまいましたね。
ある意味自然はすべての生き物に平等です^^;
by ぜふ (2012-02-06 23:01)
今年は寒いです。寒くても人間は電熱のお世話になれますが、大自然は厳しいですね。
何とか越冬できるといいですね。
by barbie (2012-02-06 23:48)
>barbieさん
年が明ける前は暖冬かなと思ったくらいだったのに、全国的に急降下でしたね^^;
残念ながら今日こちらは大雨です。
梢に舞い上がる体力は残っていないでしょうから、ちょっと厳しいですね。。。
by ぜふ (2012-02-07 06:22)
ウラギンシジミ助けてあげられて良かったです。
無事に冬を越して欲しいです。
ウラギンシジミの恩返しとか、ありそうですね ^^
by moz (2012-02-07 07:35)
お早うございます。
ウラギンシジミをこんなに間近で見られるなんてスゴいですネ〜
手足が引っ込むんですね〜 春になったらぜふさんに感謝しながら
元気に飛び回っていることでしょう ! 今年は殊の外寒いですね。
by yakko (2012-02-07 09:03)
蝶の越冬に,おどろいています。だんだんに手足を引っ込めて、丸く?なる。自然界の営みって、奥が深いです、、、危ういところで命拾い、このまま無事春を迎えられるといいですね。
by engrid (2012-02-07 10:12)
観察シーンありがとうございました♪
散歩中にそれらしいポイントを見て周るも、
なかなか見つけられるものではありませんね。
ホッと温まる湯加減がnice!\(^o^)/でした~!
by kazykaz (2012-02-07 17:15)
よかった^^ホッ
by めぇてる (2012-02-07 18:05)
>mozさん
そうですね、恩返しができるくらい元気になってほしいと思いますが・・さて・・
>yakkoさん
そうか、この子だとわかるように翅にも印をつけとけばよかったかな。
元気に飛び回ってほしいです。
>engridさん
葉から落ちてしまったらそこでもう普通はアウトですけどね。
蘇生できてよかったですが、昨日からの雨に耐えられたかどうかは・・
>kazykazさん
日当たりのいい南向きの林縁の木の葉裏を探してみてください。
湯加減よかったでしょうか。
ただ、読み返してみると誤読されそうな気もしてきたので後でちょっと直します^^;
>めぇてるさん
この子は生き返ってくれて、ほんとよかったです。その後はわかりませんが・・
実は2週間前まではもう一頭いたんですけどね。。自然はきびしいです。
by ぜふ (2012-02-07 22:33)
真冬でもこうした命が見れるのって素晴らしいですね。
サシガメの群れな真冬でも群れて
見たらゾワゾワってなりそうです。
おちびちゃんは可愛いしろいウサギになれるといいですね(笑)
by 響 (2012-02-08 11:06)
>響さん
この子が最後の砦だったんですけどね…
サシガメはこの時期じっとしてくれてるので平気ですが、
これが動きだすとぞわぞわですねー(^_^;)
おちびちゃんたちはほんとに可愛いかったです!(^.^)
by ぜふ (2012-02-08 13:23)
僕にとっては、決してよく見掛ける蝶と言う訳ではありませんが、随分昔の記事に、ハクセキレイが越冬中のウラギンシジミを捕まえて、食べようとして落とした写真を載せたことがあります。
その他にも、熟し過ぎて腐った柿の実に腐汁を吸いに来たウラギンシジミを見たこともあります。
色々と懐かしい記憶を、蘇らせることが出来ました。有り難う御座いました。
by albireo (2012-02-10 21:52)
私も昨日ヤマアカガエルの卵を捜してみましたが
まだのようでした。
やっぱり今年は寒いのですね。
by masao。 (2012-02-11 05:06)
>albireoさん
こうして地面に落ちてしまうと鳥にもあっさり見つかってしまうでしょうね。
越冬成功率は思いのほか低いんでしょうね。。
>masao。さん
最高気温が10℃を超える日が3日続くのが目安だそうです。
先日の雨の日の前後は2日しか続かなかったということですかね。。
by ぜふ (2012-02-11 06:57)
これは、本当に一瞬わからないですね(^_^;)
本当に擬態とはこういう事なんだなと・・・。
でも、本当に無事でよかった。
暖かくなるまで、無事に生き延びてほしいですね。
by sasasa (2012-02-12 11:15)
>さささん
なぜ白い(銀色)なのかふしぎですが、チョウには見えないですよね。
一度は蘇生しましたが・・あとは自然におまかせです・・
by ぜふ (2012-02-12 18:45)