"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
ムシケラ [Wessay]
今でも偏った読書をするクセがありますが、中学生の頃はSF小説が好きで(正確にはSF小説に目覚めて)
星新一や筒井康隆をよく読んでいました。
それと先週亡くなってしまった、北杜夫さんの作品も大好きでよく読んでいました。
「どくとるマンボウ航海記」や「楡家の人々」が中でも有名な作品でしょうけど、記憶力がよくないのに覚えているのは、「船乗りクプクプの冒険」そして「どくとるマンボウ昆虫記」です。
当時買った本はもう手元にありませんが、「どくとるマンボウ昆虫記」は数年前にふと読みたくなって、古本を買っていました。
先日の訃報を聞いてストッカーの中からこの本を探そうとしたら、一番上にしまってあってすぐに見つかりました。
今回は北杜夫さんへのオマージュ(表敬)です。
無論作家でないとその人の著書を読む事はできませんが、医師で昆虫好きというと養老孟司さん、それからご存知手塚治虫さんも医師の免許を持っていたとか・・私淑する人物というよりヒーローと呼びたい方々です。
北杜夫さんも医師であり、昆虫博士でもあり、雲の上の存在ともいえるヒーローでした。
さて、虫けらとはオケラのことではなくて、取るに足らないものという意を含めて虫全般を指す言葉だと思いますが、
なぜかバッタの仲間を連想してしまうんです。
イナゴの仲間は大量発生することもあるし、害虫にもなりえるので、農家にとっては取るに足らないものどころか取って食べてしまうものですね。
こちらは立派な翅を持っていて、長距離飛行もできます。 よおく見ると、口が青いんですね。
イナゴの仲間の顔は仮面ライダーに似ていますが(事実はもちろん逆ですが)、冒頭のオンブバッタの仲間はなぜかみな上目遣い。
こういう風にとんがり帽子をかぶったような形の頭をしているのは、このショウリョウバッタとショウリョウバッタモドキとオンブバッタの3種類しかいないと思います。
それと、そろそろキレイな鳴き声が聴こえてくる頃ですが・・
コオロギ、スズムシ、マツムシなど、きれいな音色を奏でる虫たちのことは、なぜかバッタと呼ばないですね。
”コロコロコロ・・”、”リーンリーン・・”という声を聞いて、「あっ、バッタが鳴いている」とは言わない。
もちろん、「ムシケラが鳴いている」という人もいない。
たしかに彼らは「バッタ科」ではない。
かといって彼らの総称も一般にはないようですが、北さんは「どくとるマンボウ昆虫記」の”秋なく虫”という一編の中で、コオロギ、キリギリス、スズムシ、アオマツムシなどをとりあげて、”これら鳴虫はブンルイガクジョウ直翅目という類に所属する”と書いています。
”鳴虫”と発音すると”泣き虫”に聞こえてしまうので、これは総称として普及しなかったんでしょうね。
(鳴虫たちの写真が撮れたら後で追加するかもしれません)
そしてその本はこうしめくくられています。
これから、鳴虫の季節はしずかに更けていきます。
星新一や筒井康隆をよく読んでいました。
それと先週亡くなってしまった、北杜夫さんの作品も大好きでよく読んでいました。
誰でも知っている オンブバッタ
「どくとるマンボウ航海記」や「楡家の人々」が中でも有名な作品でしょうけど、記憶力がよくないのに覚えているのは、「船乗りクプクプの冒険」そして「どくとるマンボウ昆虫記」です。
当時買った本はもう手元にありませんが、「どくとるマンボウ昆虫記」は数年前にふと読みたくなって、古本を買っていました。
先日の訃報を聞いてストッカーの中からこの本を探そうとしたら、一番上にしまってあってすぐに見つかりました。
今回は北杜夫さんへのオマージュ(表敬)です。
無論作家でないとその人の著書を読む事はできませんが、医師で昆虫好きというと養老孟司さん、それからご存知手塚治虫さんも医師の免許を持っていたとか・・私淑する人物というよりヒーローと呼びたい方々です。
北杜夫さんも医師であり、昆虫博士でもあり、雲の上の存在ともいえるヒーローでした。
さて、虫けらとはオケラのことではなくて、取るに足らないものという意を含めて虫全般を指す言葉だと思いますが、
なぜかバッタの仲間を連想してしまうんです。
フキバッタ
コバネイナゴ
イナゴの仲間は大量発生することもあるし、害虫にもなりえるので、農家にとっては取るに足らないものどころか取って食べてしまうものですね。
トノサマバッタ
こちらは立派な翅を持っていて、長距離飛行もできます。 よおく見ると、口が青いんですね。
イナゴの仲間の顔は仮面ライダーに似ていますが(事実はもちろん逆ですが)、冒頭のオンブバッタの仲間はなぜかみな上目遣い。
夏に撮った ショウリョウバツタ
こういう風にとんがり帽子をかぶったような形の頭をしているのは、このショウリョウバッタとショウリョウバッタモドキとオンブバッタの3種類しかいないと思います。
それと、そろそろキレイな鳴き声が聴こえてくる頃ですが・・
エンマコオロギ
コオロギ、スズムシ、マツムシなど、きれいな音色を奏でる虫たちのことは、なぜかバッタと呼ばないですね。
”コロコロコロ・・”、”リーンリーン・・”という声を聞いて、「あっ、バッタが鳴いている」とは言わない。
もちろん、「ムシケラが鳴いている」という人もいない。
たしかに彼らは「バッタ科」ではない。
かといって彼らの総称も一般にはないようですが、北さんは「どくとるマンボウ昆虫記」の”秋なく虫”という一編の中で、コオロギ、キリギリス、スズムシ、アオマツムシなどをとりあげて、”これら鳴虫はブンルイガクジョウ直翅目という類に所属する”と書いています。
”鳴虫”と発音すると”泣き虫”に聞こえてしまうので、これは総称として普及しなかったんでしょうね。
(鳴虫たちの写真が撮れたら後で追加するかもしれません)
そしてその本はこうしめくくられています。
ところで私といえば、たしかに虫たちを好きではあったが、別段それによってなんのサトリを開いたわけでもなく、人に語るべきものはなにもない。強いていえばただひとつ、たとえ人から「あいつはムシケラのような奴だ」と悪罵されようとも、私はにっこり微笑できようというものだ。
これから、鳴虫の季節はしずかに更けていきます。
マンボウ先生、さようなら・・
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
子供の頃は、トノサマバッタよりショウリョウバッタ「の方が
好きでした。理由はとくにないのですがー(笑)
by うえいぱうわ (2011-10-31 01:07)
ぼくもドクトルシリーズ? よく読みました。寂しい王様とかも。
なくなったときいて、無性に読んでみたくなり、本箱を探したら、ドクトルマンボウ航海記が一冊だけ。
ただいま、懐かしく読み返し中です ^^
虫けら、イナゴみたいに食べちゃうのもいますけれど、なーーるほど、北さんはそんな風に書かれているんですね。
by moz (2011-10-31 06:25)
>うえいぱうわさん
仮面ライダーよりとんがり帽子がお好みなんですね^^
>mozさん
どくとるシリーズは人気でしたよね。去年の夏は青春記を読み返してました。
北さん独特のユーモアと皮肉は何回よんでもフフフと笑えますね^^
寂しい王様も読まなくちゃ。
by ぜふ (2011-10-31 07:02)
おはようございます
ご訪問ありがとございます
HNは変えていないので、どなたかと勘違いされているのでは?
これからも、ちょくちょくご訪問させていただきますので、よろしくお願いいたします
m(__)m
by きしりん (2011-10-31 07:28)
マンボウ先生は昆虫好きでしたね。
by Silvermac (2011-10-31 08:12)
お早うございます。
バッタにもいろんな種類があるんですね〜(@_@;) オンブバッタは親子ではなく夫婦と知ってビックリ ! 仮面ライダーはバッタなんですね。
北杜夫さんは子供の頃から昆虫大好き・自然児だったんですね〜
by yakko (2011-10-31 09:14)
北杜夫さんが亡くなられたニュースを知らなかったので!今知ったしだいです^^;
本は有名ながら、読んではいないのですが、読んでみたくなりました。
(どちらかというと、お父さんの方の短歌が好きでした)
バッタ達は、どんな所にもいてくれて、親しみある昆虫ですが、名前を覚えられません(^^ゞ
by urara☆ (2011-10-31 15:44)
わたくしも星新一さんと小松左京さんなどを読み漁って近眼になっちやった。
ドクトルマンボウも読み返したくなりました。
by 響 (2011-10-31 17:47)
>きしりんさん
それは大変失礼しました^^;
こちらこそ、拙いブログですがよろしくお願いします┌(_ _)┐
>Silvermacさん
信州にいらっしゃった期間が長かったようですからそれも頷けますね^^
>yakkoさん
オンブバッタは身近な昆虫ですが、その生態は興味深いですねー
北先生は色んな意味で自然児だったのではないでしょうか^^
肖りたいです。。
>urara☆さん
前記事を書いた日だったのですが、まだニュースにはなってなくて。。
とてもショックでした。
これからの季節はバッタよりも、「鳴き虫」に親しんでくださいね^^
>響さん
そう、SFといえば小松左京さんも当時ベストセラー作家だったですが、
なぜかあまり読まなかったんですよ。理由は不明です^^;
マンボウ先生のユーモアが思春期の心にビンビン響いたですね。
(何度読み返しても響きます)
あれ、誰かの名前を連呼してるみたいですね^^
by ぜふ (2011-10-31 21:55)
こんにちは。
多忙につきブログをご訪問することがなかなかできませんで、申し訳ありませんでした。今後はできるだけ更新ごとにお邪魔させていただきますね。^^*
by Pin-BOKE (2011-11-01 13:28)
>Pin-BOKEさん
いえいえ、てきとうにまとめて見ていただければじゅうぶんです。
定期更新できればいいんですけどね・・^^;
by ぜふ (2011-11-01 23:07)
僕も、北杜夫さんの作品が好きでした。
純文学の作品よりも、「どくとるマンボウ」シリーズが好きで良く読みました。虫好きとしては特に「昆虫記」に思い入れがあります。
「寂しい王様」の主人公の途轍もなく長い名前は、読みながら暗唱して覚えましたが、ストーリーの記憶さえも定かでなくなった今でも、忘れずに覚えています。(多分…)
「シャハジポンポン・ババサヒブ・アリストクラシー・アルアッシド・ストンコロリーンⅡ世王」
地震で崩れた本を闇雲に積み重ねたままになっているので、手許に本がなく、区切り方等が正しいのかどうか、あまり自信はありませんが…
by albireo (2011-11-02 00:41)
>albireoさん
やはり愛読者でいらっしゃいましたか。
それにしてもよく覚えてらっしゃいますね^^
この名前だけで作品のおもしろさが伝わってきます。
昨日図書館のホームページで探したんですが最寄の館にはなかったので
蔵書しているものから借りようと思ってます。
「昆虫記」は今目の前にあります・・
by ぜふ (2011-11-02 06:30)
ドクトルマンボウシリーズは読んだ記憶はありますが、頭に残ってません(^^;;
おいしかった店やきれいな道の記憶は鮮明なのに(笑)どうも記憶の書き込みに偏りがあるようです(笑)
by barbie (2011-11-05 21:29)