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"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。

農家のある風景 [ギャラリー]

そろそろ夏も終わりかと思いきや、猛暑が再来したり、豪雨に見舞われたり、さらには台風が迫ってきたりと、

一向に穏やかな天候になる気配がしません。

ところで(唐突ですが)、今より社会インフラが脆弱だった江戸時代はどうだったのでしょう。

水害や伝染病など、災害発生の頻度と影響範囲は現代よりも相当ひどかったでしょう。

異常気象などという生易しいことではなく、飢饉という深刻な事態が日本でも起こっていたわけです。
(放射能問題はなかったですけどね)

でも、だからといって、その頃の日本人は現代と比べて不幸せだったのでしょうか。

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前記事のつづきでもありますが、

江戸時代末期の上総(かずさ)地方の農家がここには再現されていました。
(庄屋さん級の立派な佇まいです)

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母屋の縁側から門の方を


中庭は幼稚園の園庭ぐらいの広さがあります。当時もそうだったかどうかはわかりませんが、

赤土がしかれている庭の隅に立つ木にはこんなものがぶら下がっていて、

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輪投げ遊び


元気な子どもの声がどこからか聞こえてきそうです。

それから、水道などない時代に必ずあるのは、

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井戸


「上総掘り」というこの地方独特の工法は、伝承研究会があるほどの優秀な井戸掘り技術だそうです。

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アサガオにとられそうな釣瓶


井戸の周りに植えられているのは朝顔だけでなく、

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フウセンカズラ


夏の井戸端によく似合います。

そしてそのフウセンカズラの小さな花によく似合うのは、

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ヤマトシジミ


日本在来種のこの蝶は当然、江戸時代にもたくさんいたことでしょうね。

*


では、村を出てちょいと町の方へでかけてみやしょう。

ぶらぶらしてると腹も減ってくる。

幸い豊作だと、めし屋の看板にも寄せられる。

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いやいや、隣の蕎麦屋もいいかもしれねえ。

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てな具合だったのでしょうか。。

こんな布看板はなかったでしょうけど。

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炎天下であればあるほど魅力的


それで、結局何が言いたいかというと、

大変なことも多々あったと思うけど、生命(いのち)がのびのびとしていたんじゃないかなと。

ぎすぎす、きゅうきゅうとはせず、のんびりだけどたくましかったんじゃないかなと。

そう思うわけです。

(郷愁にひたっているわけではなくてね)





オマケ


氷の文字に誘われて、茶屋に行こうとしていると、足元で・・



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おいらも一緒に連れてってくれよ





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ふじのり

アフリカで井戸を掘る時などでも、上総堀りで行っている(その技術を持った日本人が現地に行って)話も聞いたことあります。
ウチから5分くらいのトコの人も、そんな技術を持ってるらしい・・・以前「ぶらり途中下車の旅」で紹介されてました。

フウセンカズラ、種の模様がハートマークでかわいいんですよね♪
カナヘビもかわゆす(^^)


現代人も色々大変なことあるけど、頑張りましょっ(^^)v
by ふじのり (2011-08-27 23:25) 

mimimomo

おはようございます^^
やはり世界が広くなってしまったから、良いことも悪い事もありますね~

by mimimomo (2011-08-28 07:18) 

ぜふ

>ふじのりさん
世界に誇れる技術ですね!(ご近所の方は世界に誇れる日本人^^)
フウセンカズラの種は見たことがないですがそんな模様が・・
カナヘビはまだ子どもだったのでカワイさ倍増でしたね^^

>mimimomoさん
グローなんとか化ってやつは良い事のほうが少ない気がします。
(庶民にとっては)
by ぜふ (2011-08-28 08:40) 

yakko

こんばんは。
便利になって有り難いですが、大切なものを置き忘れてきたような〜
by yakko (2011-08-28 19:43) 

うえいぱうわ

同じようにはいかないとは思いますが、
学べることは多いような気がします。
時代や環境はかわっても、人間自体
は、さして変わっているわけじゃ無い
ですもんね。
by うえいぱうわ (2011-08-28 23:25) 

ぜふ

>yakkoさん
便利さも知らなければ不足には感じないでしょうしね。
まだ、取りに戻れるものもたくさんあるとも思います。

>うえいぱうわさん
そうですね。飛行機なら時速何百キロで移動できるようになりましたが、
人間の能力は大して変わってないですよね。
生活の知恵など、むしろ退化している能力もあるような気もします。

by ぜふ (2011-08-29 07:05) 

sasasa

今みたいに、簡単に何でも手に入って、
夜でも街が明るいような暮らしではなかったとは言え、
その時代に生きていた人たちは、
きっと幸せに暮らしていたんだと思いますよ(^_^)
by sasasa (2011-08-29 22:59) 

ぜふ

>さささん
日が暮れたら寝る、夜が明けたら起きる
そういうエコな暮らしをしたいですね。
by ぜふ (2011-08-30 06:31) 

mimimomo

こんばんは^^
再びお邪魔し~す。
本日わたくしのブログで、カラマツの実の白い糸状のモジャっと
したものについてのご質問。調べましたがあれに触れたものは一つも
見当たりませんでした。
ただ本などの写真からすると、若い球果にのみ出て言うといるということだけ判明です。
by mimimomo (2011-08-30 19:21) 

ぜふ

>mimimomoさん
変な質問をしてすみませんでした^^; お気になさらずに・・
わざわざありがとうございました。
by ぜふ (2011-08-31 06:06) 

響

わ輪投げなんて素朴で良いですね。
最後の子は持って帰らなかったのですこ?
by (2011-08-31 09:23) 

ぜふ

>響さん
このスタイルはさすがにはじめて見たんですが、普通のよりいいと思いました。
むしろ何故このスタイルが今ないのか不思議です・・

最後の子はほんと連れて帰りたいくらいかわいかったですよ^^
by ぜふ (2011-09-01 06:22) 

やまべぇ

鉢植えの朝顔の切り取りがとても好きです^ ^
夏を感じますね~

しかし今年の夏は猛暑ではあったけどはっきりしない天気も多く、あまり夏らしいって感じなかったですね・・・
by やまべぇ (2011-09-03 22:38) 

ちゃと。

最後のカナヘビちゃん、カワイイ♪氷、一緒に食べに行きたい位の
太陽の日射しですもんね。
心地の良い暑さを感じる素敵なお写真ですね(^ω^)
昔も今も生と死が背中あわせですけれど、ぜふさんのおっしゃるとおり
昔はたくましさと穏やかさをたくさんの人がもっていたのだと思います。
ほんとにぜふさんのブログにお邪魔するとホッとします♪♪
by ちゃと。 (2011-09-03 23:13) 

moz

かわいい、カナヘビ君ですね ^^
今年のような大災害、台風などがあると江戸時代なら、すごい飢饉とかになっていたんでしょうね。
でも、確かに「科学の発達イコールこころの幸せ」ではないですよね。
by moz (2011-09-04 05:56) 

ぜふ

>やまべぇさん
鉢植えのも変わった品種の朝顔のようでした。
多少の猛暑日や大雨があったとしても、カラリとピーカンな日もないと、
夏が楽しくなくなってしまいますね・・^^;

>ちゃと。さん
はちゅ好きですか?^^ まだ子どもでかわいかったですよ~
生産者にとって風水害はタイヘンな事態ですが、飢饉となるとみんなが
命の危機に陥るということですからね。
飽食の現代日本ではありえませんが、大震災はありえますから
”たくましさと穏やかさ”は持っていたいと思いますね。

>mozさん
オマケのカナヘビ君、人気でうれしいです^^
流通基盤がない時代はひとつの台風で局地的に食料不足が起こりえた
でしょうね。
でも、便利さと引き換えに心の豊かさが失われているんじゃないかと
どうしても思えてしかたがありません。。
by ぜふ (2011-09-04 06:58) 

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