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夏休みの宿題 その2 [探虫行]
今年買った昆虫の本の中の記事を読んで、「そういえばこの虫も長い間見てないなぁ」とぼんやり思い、
その名前を念頭におきながら、公園などのホームページをみていたら・・
あるところの8月上旬の記事にその虫が載っていました。
さらに見に行こうと思っていた花の開花情報も載っていました。
まさに一石二鳥。 記事の日付からもそう日が経っていないし、これはでかけなきゃと思いました。
そこは前記事とは逆方向、千葉県印旛郡にあります。

行ったのは前記事の翌日、この日は更に暑かった・・
9時の開園前に着こうと思って高速道路を使いましたが、ここはやっぱり遠い。
30分以上すぎていましたが、平日ということもあってか、客は2、3組しかいませんでした。
もう陽射しはじりじりと照りつけていましたが、準備運動をかねて花の観賞からはじめました。

そういえば、今年はアサガオをはじめて撮るなぁと思いつつ・・

あちこちにぽつぽつと植えられていましたが、どうやら変り種のものばかりのようです。

心なしかどの花もあまりの日差しの強さにしおれ気味でしたが、元気なのを選んで撮りました。
さて、夏休みの宿題というと、朝顔の観察が定番ですが、今回は違います。
そろそろ本命を求めて林の中へ入っていくことにしましょう。
と、目の前の木に何かいます。

セミではありませんよ。
近づくと自分から地面に落ちてしまいました。

触角まで入れると15センチほどありました。(この種の最大サイズかも)
木の幹に戻してやると意外に身軽にえっちらおっちら左右に身体を揺らしながら登っていきました。
特に案内表示はなかったのですが、野生の勘を頼りに探していると、遠くに鮮やかな色がちらちらしてます。
見つけました、その見たかった花を。
柵やロープもなく、林の中へ入ってよさそうだったので、少し奥まで進んで撮りました。

結局ここで見かけた中ではこの群生がいちばん大きかったと思います。
少しずつズームしていきます。

名前にキツネとつく植物はいくつかありますが、動物の狐を連想するようなものはないように思います。

これは、花びらが小さいカミソリの刃に似ているからそういう名前なのでしょうか・・

ともあれ、ヒガンバナの仲間にはなぜか惹かれてしまいます。 そこはかとなく妖しさが漂うような・・
少し場所を変えて、遠くの株を木にもたれて撮ろうとしたら、目と鼻の先にこんな子がいてびっくり!

ここは採集禁止ですからそのまま放置して、また場所を変えることに。
次に田んぼの脇の用水路でオニヤンマを見つけたので、撮影ポイントを決めて腰をおろして待ちましたが・・
用水路に沿って何度も何度も行ったり来たりを繰り返してくれはするのですが、とまってくれず。
同じ地点でUターンするので、そこに置きピンして狙うも失敗ばかり・・
とうとう証拠写真も撮れないままに、どこかに飛び去られてしまいました。
ボツ蔵行きにしようと思ったのですが、その直後に撮らせてくれた子がいたので一応。。

畳んだ前足二本が耳のように見えませんか?
すると、茶色いサングラスをかけたネコの顔に見えてきませんか?
ま、それはさておき、宿題を達成させるべく林の中をさまよいます。
ぐるっと一周して林の入り口近くまで戻ってきたとき、作業小屋があるのに気がつきました。
なんのことはない、エダナナフシがいた場所のすぐ近くでした。
辺りをみると、ほだ木が積み重ねられています。
これはあの子の産卵場所にぴったりじゃないか、と虫センサーの感度を最大にして小屋の周りを哨戒開始。
屋根や木立で日陰になったところにはサトキマダラヒカゲが何頭もいました。
カナブンもどこからか飛んできて、その辺の木に止まります。
するとどこかで ブーン という羽音が・・ カブト虫かと思うくらい大きい音です。
甲虫にはまちがいない。
音のする方を仰ぎ見ると、ちらりと緑色に煌く姿が小さく見えました。
本命の登場です。
小屋の軒の高さに沿って、着地点を探しているようでしたがなかなか降りてきません。
ときどき見失いましたが、小屋の周りをぐるぐる歩きながら根気よく追跡していると、羽音とその煌く身体の色でほどなく見つかります。
そして、やっと木の幹に降りてきてくれました・・

また飛び立ってしまいましたが、おそらく産卵にきているのでしょう。
しばらくすると積み上げられたほだ木にかぶせてあるシートの上に着地。

ところが近くにこんな虫もいて気が散ってしょうがない。

君もきれいな緑色をしているね、とレンズを向けながら思いつつも、今日は宿題に集中です。
シャッター音に少し反応するようですが、
お願い、ちょっとだけじっとして。

色の形容はするほうが野暮だと思いますので・・・ じっくりご覧ください。
今流行りのゆるキャラというか、癒し系というか、ちょっととぼけた顔をしてますが、
この子も体長50ミリ以上ありそうな大型でした。 だからか飛び方がちょっとよたよたしてましたね。
もっともっといっぱい接写したかったのですが、この直後に飛び立った先は林の梢の彼方・・・
完全に産卵のジャマをしてしまったようですので、さっさと立ち去ることにしました。
夏休みの宿題は一応済んだことに(勝手に)しますが、せっかくここまできたので、この村の風景などを・・

リクエストにお応えして・・
その名前を念頭におきながら、公園などのホームページをみていたら・・
あるところの8月上旬の記事にその虫が載っていました。
さらに見に行こうと思っていた花の開花情報も載っていました。
まさに一石二鳥。 記事の日付からもそう日が経っていないし、これはでかけなきゃと思いました。
そこは前記事とは逆方向、千葉県印旛郡にあります。

ノウゼンカズラ
行ったのは前記事の翌日、この日は更に暑かった・・
9時の開園前に着こうと思って高速道路を使いましたが、ここはやっぱり遠い。
30分以上すぎていましたが、平日ということもあってか、客は2、3組しかいませんでした。
もう陽射しはじりじりと照りつけていましたが、準備運動をかねて花の観賞からはじめました。

そういえば、今年はアサガオをはじめて撮るなぁと思いつつ・・

あちこちにぽつぽつと植えられていましたが、どうやら変り種のものばかりのようです。

これも朝顔
心なしかどの花もあまりの日差しの強さにしおれ気味でしたが、元気なのを選んで撮りました。
さて、夏休みの宿題というと、朝顔の観察が定番ですが、今回は違います。
そろそろ本命を求めて林の中へ入っていくことにしましょう。
と、目の前の木に何かいます。

ね?
セミではありませんよ。
近づくと自分から地面に落ちてしまいました。

エダナナフシ
触角まで入れると15センチほどありました。(この種の最大サイズかも)
木の幹に戻してやると意外に身軽にえっちらおっちら左右に身体を揺らしながら登っていきました。
特に案内表示はなかったのですが、野生の勘を頼りに探していると、遠くに鮮やかな色がちらちらしてます。
見つけました、その見たかった花を。
柵やロープもなく、林の中へ入ってよさそうだったので、少し奥まで進んで撮りました。

キツネノカミソリ
結局ここで見かけた中ではこの群生がいちばん大きかったと思います。
少しずつズームしていきます。

名前にキツネとつく植物はいくつかありますが、動物の狐を連想するようなものはないように思います。

これは、花びらが小さいカミソリの刃に似ているからそういう名前なのでしょうか・・

ともあれ、ヒガンバナの仲間にはなぜか惹かれてしまいます。 そこはかとなく妖しさが漂うような・・
少し場所を変えて、遠くの株を木にもたれて撮ろうとしたら、目と鼻の先にこんな子がいてびっくり!

かなり体格のいい カブト虫
ここは採集禁止ですからそのまま放置して、また場所を変えることに。
次に田んぼの脇の用水路でオニヤンマを見つけたので、撮影ポイントを決めて腰をおろして待ちましたが・・
用水路に沿って何度も何度も行ったり来たりを繰り返してくれはするのですが、とまってくれず。
同じ地点でUターンするので、そこに置きピンして狙うも失敗ばかり・・
とうとう証拠写真も撮れないままに、どこかに飛び去られてしまいました。
ボツ蔵行きにしようと思ったのですが、その直後に撮らせてくれた子がいたので一応。。

オオシオカラトンボの♀かな
畳んだ前足二本が耳のように見えませんか?
すると、茶色いサングラスをかけたネコの顔に見えてきませんか?
ま、それはさておき、宿題を達成させるべく林の中をさまよいます。
ぐるっと一周して林の入り口近くまで戻ってきたとき、作業小屋があるのに気がつきました。
なんのことはない、エダナナフシがいた場所のすぐ近くでした。
辺りをみると、ほだ木が積み重ねられています。
これはあの子の産卵場所にぴったりじゃないか、と虫センサーの感度を最大にして小屋の周りを哨戒開始。
屋根や木立で日陰になったところにはサトキマダラヒカゲが何頭もいました。
カナブンもどこからか飛んできて、その辺の木に止まります。
するとどこかで ブーン という羽音が・・ カブト虫かと思うくらい大きい音です。
甲虫にはまちがいない。
音のする方を仰ぎ見ると、ちらりと緑色に煌く姿が小さく見えました。
本命の登場です。
小屋の軒の高さに沿って、着地点を探しているようでしたがなかなか降りてきません。
ときどき見失いましたが、小屋の周りをぐるぐる歩きながら根気よく追跡していると、羽音とその煌く身体の色でほどなく見つかります。
そして、やっと木の幹に降りてきてくれました・・

ちょっと遠いですね
また飛び立ってしまいましたが、おそらく産卵にきているのでしょう。
しばらくすると積み上げられたほだ木にかぶせてあるシートの上に着地。

タマムシ
ところが近くにこんな虫もいて気が散ってしょうがない。

オオアオイトトンボ
君もきれいな緑色をしているね、とレンズを向けながら思いつつも、今日は宿題に集中です。
シャッター音に少し反応するようですが、
お願い、ちょっとだけじっとして。

やっと寄らせてくれました
色の形容はするほうが野暮だと思いますので・・・ じっくりご覧ください。
今流行りのゆるキャラというか、癒し系というか、ちょっととぼけた顔をしてますが、
この子も体長50ミリ以上ありそうな大型でした。 だからか飛び方がちょっとよたよたしてましたね。
もっともっといっぱい接写したかったのですが、この直後に飛び立った先は林の梢の彼方・・・
完全に産卵のジャマをしてしまったようですので、さっさと立ち去ることにしました。
次回予告
夏休みの宿題は一応済んだことに(勝手に)しますが、せっかくここまできたので、この村の風景などを・・
オマケ

シュレーゲルアオガエル
リクエストにお応えして・・
"Wessay"とはWeb Essayを約めたオリジナルの造語です。
こんばんは!
キツネノカミソリ。昔、咲いている所見たのですが、
最近は宅地開発で、残念ながら消えてしまいました(TT)
タマムシのアップはとても美しく目もクッキリとして可愛いですね(^^)
by kazykaz (2011-08-20 21:25)
昆虫がお好きなんですね。
by Silvermac (2011-08-21 05:49)
自然がいっぱいの公園ですね。
タマムシ今年は飛んでいる姿もまだ見ていません。
by masao。 (2011-08-21 06:41)
>kazykazさん
開発で植生がなくなるのはさびしいですね・・
ここは管理地域ですからよっぽどのことがないかぎりずっと見られると思います。
タマムシの顔はほのぼのします^^
>Silvermacさん
子どもの頃の虫好き熱が大人になって再燃したのです^^;
>masao。さん
飛んでるとすぐ見つかってしまいますよね^^ 早く飛べないし・・
個体数が少なくなってるのですかね・・会えるといいですね。
by ぜふ (2011-08-21 07:08)
今年は里山に行く回数が少ないので、キツネノカミソリをまだ見ていません、この色を見ると行って見たくなります。
タマムシ、名前の通り綺麗な色ですね。
by g_g (2011-08-21 07:39)
>g_gさん
涼しい高地にはなかなか行けませんが
猛暑も峠を越えたようなので里山にもぜひ。
タマムシは空飛ぶ宝石のようです^^
by ぜふ (2011-08-21 08:10)
お早うございます。
キツネノカミソリはこちらではあまり見かけませんが
群生は華やかですね〜 彼岸花かと見間違えました・・・
やはり昆虫さんですね〜 向こうから寄ってくる?
タマムシってゴージャスですね。アクセサリーになりそう〜(?_?)
by yakko (2011-08-21 08:36)
最初のノウゼンカズラ、実家のを思い出しました。
丹波篠山にもキツネのカミソリが群生してる所がありますよ。去年見に行きました。自然がいっぱいの公園いいですね。
by barbie (2011-08-21 08:47)
見覚えのあるとこだなーとは分かりますよ
去年タマムシここで撮れてるし。。。
キツネノ。。。いいですねー撮りたくなりました~
雨~~~本日自宅待機です。。。^^;
by mitsu (2011-08-21 12:02)
たくさんの虫たちに出会えましたね。
玉虫色ってきれいですね。
by majoramu (2011-08-21 16:48)
>yakkoさん
ワタシも地元では見たことがなかったと思います。
タマムシは色々な飾りとして捕獲されてしまう虫ですね。
玉虫の厨子はあまりに有名です。
>barbieさん
ノウゼンカズラは今年はじめて撮りました(まだ咲いていてよかった)。
丹波篠山はいいとこそうですね^^
>mitsuさん
やっぱりタマムシポイントでしたか^^
じゃあ来年も見られますかね・・
この週末はどこにも行けませんでした^^;(涼しくてよかったけど・・)
>majoramuさん
玉虫色というと悪い意味にも使われることがあるのがザンネンです^^;
実物はこんなにきれいなのに。。
by ぜふ (2011-08-21 21:54)
たまむし、過去に見たのは2回か3回くらいですよ~
自然の中で見つけられるなんて羨ましいです^_^
by やまべぇ (2011-08-21 22:41)
>やまべぇさん
いや、ワタシもそんなもんです^^;
数は減っているでしょうけど、いるところにはいると思います。
(その場所を見つけるのが大変ですが・・)
by ぜふ (2011-08-21 22:51)
オオアオイトトンボの緑色きれい♪
タマムシさん・・こんなに近くで見たのは初めてかしら
かわいいお顔なんですね
おまけのカエルちゃんは大好き
ペタペタお指がかわいいです♡
by めぇてる (2011-08-23 10:28)
おはようございます。
夏らしい虫を見て、小さいときの夏休みを
思い出しました♪
by ☆marilyn (2011-08-23 11:42)
タマムシ~(TT)
昆虫の中で、一番好きなコかも♪♪
子供の時以来会ってないので、是非とも会いたいっ。
ソコに行けば会えるのかなぁ・・・ウチから案外近いのですよ、ソコは。
週末、もてぎに行ってきました。トライアル観戦と居酒屋行くのがメインだったのですが、合間に森の中を散策。
私は昆虫に出会えなかったんですが、ちょっと先を歩いてた見知らぬ少年に、「こんなの採った」とヒグラシを見せられました。
少年にも私の虫好きがわかったか!?
オマケのコも、ありがたく頂戴!?します(^^)
by ふじのり (2011-08-23 18:48)
>めぇてるさん
オオアオイトは目立たないんですけど、よくみるとキレイなんですよね。
タマムシは癒し系でしょ^^
シュレもそうですけど、どちらもそれぞれ魅力があって比べることはできないですね。
>☆marilynさん
子どもの頃はタマムシもたくさんいたと思いますが、少なくなってきてるでしょうね・・
夏休みの宿題にぴったりの昆虫でしょ^^
>ふじのりさん
そんなに好きでしたか^^ それはよかった~
会いに行くなら早めがいいですね。9月になるときびしいかも。
ヒグラシはとっても趣きのあるセミ。わかったんでしょー、きっと^^
カエルのオマケは一旦おしまい~
by ぜふ (2011-08-23 22:40)
たまむしはたまたま車の中に
入った事はありますが
コレは貴重てすね。
宝石だ!
by 響 (2011-08-24 16:12)
>響さん
車の中に入るってのも”貴重”な出来事ですよぉ^^
昔の人はアクセサリーにしていたらしいですから、まさに宝飾ですね。
それにしても人間はヒカリモノに惹かれますね。。^^;
by ぜふ (2011-08-24 22:01)
おはようございます^^
綺麗なお色の昆虫ですね。ここはあそこかな・・・?(^^
キツネノカミソリの、キツネに関しては分かりませんが、
カミソリは『葉』の形から来た名です。
by mimimomo (2011-08-25 04:52)
>mimimomoさん
房総のむらです^^
花びらではなくて葉っぱなんですか。覚えておきます┌(_ _)┐
ところで、”タヌキの”って名前はどうしてないんでしょうね・・^^;
by ぜふ (2011-08-25 06:48)
タマムシさんに出会えて良かったですね(▰╹◡╹▰)
玉虫色って言葉だけだとあまり良いイメージで使われることがなくて
寂しいなと。。。きっとタマムシを見た事ない方だとこんなにキレイな
色をしているんだって驚かれるんじゃないかな。。。接写だとさらに
美しさが際立ちますね♪♪
キツネノカミソリ、、、遠くからだんだんと近づいていく。この撮影方法
真似させていただきたいです。
次回もまたまた楽しみになっちゃいました(*´艸`*)
by ちゃと。 (2011-08-25 19:41)
>ちゃと。さん
会えたのは単に運がよかっただけです。
さらに接写できるなんでラッキーすぎて、実はコワイくらいでした^^;
飛んでる姿もほんとにキレイです。
このキツネノカミソリは群生だったので、自然とこういう撮り方になりました。
もっと引いたのと、もっと寄ったのがあってもよかったかな?^^
次回・・まったく手をつけてません・・どうしよ。。
by ぜふ (2011-08-25 22:09)